さて、先の特急「まりも」のホーム向かい側にはこんな列車が出発を待っていました。この夏シーズンに設定された臨時特急「はなたび利尻」号です。
臨時運行された特急「はなたび利尻」 2007年8月5日 札幌で筆者撮影
この夏に運転された臨時特急「はなたび利尻」号は、現在キャンペーンを行なっている「はなたび北海道」の一環として設定された列車で、この列車は最北の地稚内を目指す列車です。札幌を23:05に出発し、稚内には翌朝5:46に到着します。
かつては特急「利尻」として運転されていましたが、2006年のダイヤ改正で臨時列車になりました。この夏のシーズンに設定されたことになります。
「利尻」のヘッドマークで運転された「はなたび利尻」号
この「はなたび利尻」号も183系気動車に14系寝台車を連結した編成で運転されますが、後ろはこんな車両が連結されていました。
「はなたび利尻」のに連結された「お座敷車両」 2007年8月5日 札幌で筆者撮影
この車両は、183系の「お座敷車」になります。この列車では「ゴロ寝カー」として普通車指定席扱いで連結され、車内には枕・毛布も備えてあるとのことです。夜行便であるだけに寝台ですと値が張りますが、普通車指定席扱いで枕と毛布がついて横になれるという点では、なかなか利用価値がある車両に思います。
さて、今回「はなたび利尻」そして「まりも」と札幌を出発する夜行列車を撮影してみました。本来であればこれら列車に乗って次の場所へと行きたいところではあったのですが、次の目的地は網走でしたので、これら列車には乗車できません。ちなみに網走方面にも夜行特急「オホーツク」があったかと思うのですが、この夏の時期には設定が無かったことから、夜行バスで移動となりました。
夜行列車は徐々に衰退の傾向があるようで、それは北海道でも例外ではなかったようです。しかし、このように臨時列車で登場するということで、まだまだ北海道の夜行列車の旅は楽しめるようです。