さて、山陽電鉄の東二見からは寄るところに寄ってから再び阪神に乗車して、尼崎にやってきました。ここから大阪環状線の西九条を結ぶ阪神西大阪線に乗車しました。
西大阪線でも運転される「ジェットカー」5500系 2007年10月27日 尼崎で筆者撮影
尼崎から西九条を結ぶ西大阪線、普通列車のみ4両編成で10分ヘッドで運転されています。
乗車しますと、淀川などの大河を鉄橋で渡り、大阪の下町の風景の中を進みます。途中で出会った車両を撮影してみました。
本線では見る機会が限られてきた7801形の片開き車 2007年10月27日 出来島で筆者撮影
こちらは両開きの7801形 2007年10月27日 伝法で筆者撮影
3編成の列車で運転されている西大阪線、5500系以外では、いまや本線系統ではお目にかかる機会が少なくなった片開き車も運転されていました。またすれ違った車両は基本的には優等用車両であるためか方向幕は「普通」とだけ表示して、「西九条-尼崎」のサボを掲出していました。
こうして再び5500系に乗車して西九条に着きました。
西九条に到着した5500系 2007年10月27日 筆者撮影
西九条は大阪環状線の乗換駅であり、近年開設されたUSJへのアクセスルートとして脚光を浴びているJRゆめ咲線にも乗り換えができます。
さて、大阪の下町を行くローカル線の趣がある阪神西大阪線ですが、再来年にこの路線は大きく躍進します。それは現在西九条で終点になっている線路が、大阪中心地へ乗り入れミナミの繁華街難波までつながります。難波では近鉄線につながり直通運転が行なわれます。この路線を経由して近鉄奈良~近鉄難波~西九条~尼崎~阪神三宮を結ぶ新しいルートが出現することになります。難波開業後はこの路線は「阪神なんば線」と名称を変更して、神戸方面から奈良へ直通列車が走ります。近鉄からは「シリーズ21」がやってくるほか、伊勢・志摩方面への特急列車も直通運転が検討されているなど、再来年春の開業が今から待ち遠しくなる、なんとも大きな夢が広がる路線へ変貌を遂げます。
阪神電鉄でもこの開業により、本線との分岐駅である尼崎駅は改良工事が行なわれています。そして、難波延伸・近鉄直通用の新型車両として1000系が昨年入線し各種試験等がおこなわまして、ようやく営業運転を開始したとのことです。今回阪神を訪れた理由としまして新型車1000系に乗車することだったのですが、この日は乗車できずじまいでした。
この車両が再来年、難波を経由して近鉄線に直通する阪神の新型車両1000系 2007年10月27日 尼崎で筆者撮影
この日は、尼崎車庫に留置でした。このようにホームから撮影できる位置に停車していましたが、今度はぜひこの車両に乗車してみたいと思います。また関西に行く用事ができました。
いずれにしましても、阪神西大阪線の難波延伸は、早い時期に構想があり紆余曲折があってようやく陽の目を見ようとしています。その開業は再来年春の予定です。その開業が今から楽しみであります。
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さすらい館さん