通勤線化10周年を迎えたこどもの国線
東急田園都市線の長津田からこどもの国を結ぶこどもの国線が、通勤線化から今年で10周年を迎えます。そこで本日からヘッドマークを付けた列車が運転されていますので、早速撮影してきました。
通勤線化10周年のヘッドマークを付けたこどもの国線用車両 Y000系 Y012 2010年3月27日 長津田で筆者撮影
先の画像の長津田方先頭 Y002 2010年3月27日 長津田で筆者撮影
ヘッドマークのアップ
こどもの国線は、1965年に開園したこどもの国へのアクセス路線として1967年に開業しました。開業当初はこどもの国協会が施設を持ち、東急が運転管理を行う方法で運営が行われていました。その後沿線の開発が進み通勤線化が実施されることになった際に、こどもの国協会が施設を所有することはその目的から逸脱することになることから、通勤線化を前に施設を横浜高速鉄道に譲渡しました。そして今から10年前の2000年3月29日より通勤線としての運転が開始されました。通勤線化に合わせて途中駅として恩田駅が開設され、この駅で列車の行き違いも行えるようにしました。
また車両も、東急旧3000系列をこどもの国線用に特別塗装を施した車両から始まり、7200系アルミ車体試作車7200-7500、そして旧7000系2両編成によるワンマン運転で運転されてきましたが、通勤線化を前にしてこどもの国線用車両として横浜高速鉄道が保有するY000系が導入されました。現在すべてこの車両で運転されています。
かつてはこどもの国に行くためだけの路線であったこどもの国線、通勤線化により利便性が向上しました。この路線は東急で唯一の単線の路線であり、一方で通勤線化により新設された恩田駅周辺には東急の車両の検査を行う工場もあります。早いもので通勤線化から10年を迎えたこどもの国線、このヘッドマークは4月いっぱいまで付けられる予定とのことですので、この機会に一度訪れてみてはいかがでしょうか?