隅田川駅貨物フェスティバルに行ってきました
先週は台風襲来であったり、また多忙であったものでブログ更新が2週間ぶりと空いてしまいましたが、今日も開催されたイベントに参加しました。
今日はJR常磐線・東京メトロ日比谷線・つくばエクスプレスの南千住駅に近接している隅田川貨物駅において、「貨物フェスティバル」というイベントが開催されました。このイベントに行ってきました。
隅田川駅貨物フェスティバル会場で展示されたEF210-161とEF65 535 2010年11月6日 隅田川駅貨物フェスティバル会場で筆者撮影
隅田川駅は南千住駅に近接している貨物駅で、主に東北・北海道・北陸方面への貨物列車の東京のターミナルになります。貨物駅というだけあって広大な敷地を誇っていますが、今回一般公開されました。
さて隅田川駅には開場前に到着しましたが、すでに多くの人が並んでいました。やがて開場時刻になり、案内されました。
開場内ではJR貨物の各種グッズ販売や地元地域の商店街による軽食コーナー、さらには貨物列車によって産地から輸送されてきたじゃがいも・たまねぎ・にんじんといった野菜の特売があり、野菜の特売は1袋100円と安値で販売されたことから、地域に住まわれている方も多く訪れ人気になっていました。
さて、このイベントでは今回2機の機関車が展示され人気を集めました。並んで撮影会場に入りました。
展示された機関車
それぞれ撮影してみました。
かつてのコンテナ列車「たから」のヘッドマークを付けたEF210-161
現在の貨物列車の主力機関車として、東海道線などの直流区間で活躍しているEF210-161がかつてのコンテナ列車「たから」のヘッドマークを付けて展示されました。EF210は「ECO-POWER 桃太郎」という愛称が付けられています。
その隣には、今もなお美しい姿をとどめている名機関車が展示されました。
ヘッドマークを付けて展示されたEF65 535
かつては東京から九州方面を結ぶブルートレインの先頭に立っていたEF65 535が展示されました。この機関車はすでに運用を離脱していますが、離脱するまでブルートレインを牽引していた当時の外観で残り人気を集めていた機関車になります。今回は最終運行時に掲げられていたとおい「惜別」のヘッドマークを付けて展示されました。
すでに運用を離脱して2年が過ぎており、普段は高崎機関区で保管されていると言います。今後保存されるかはまだ未定とのことで、有志による保存を求める署名活動も行われています。
人気を集めていた機関車、その付近にはこんな貨車が展示されていました。
控車 ヒ600型 ヒ724
この貨車は控車と呼ばれるもので、用途としましてはかつての青函連絡船や宇高連絡船といった鉄道連絡船に貨車を入換載せる際に、重量の重い機関車を桟橋や船に入らないようにするために連結され使用されていたようですが、隅田川駅においても広大な構内において入換作業を行う係員を乗せて使用されていたそうです。まずお目にかかれない珍しい貨車と言えます。
さて、機関車については反対側も撮影できるようになっていました。
反対側の様子
こちら側ではEF65 535には「さくら」のヘッドマークがついた
反対側はこのようになっており、EF65 535についてはかつて先頭に立っていた東京から長崎・佐世保を結んでいたブルートレイン「さくら」のヘッドマークを付けて展示されました。この機関車の栄光の姿が再現されました。
撮影会場を出まして、今度は積み込みホームに停車していたコンテナ貨車を撮影してみました。
ホームに停車していたコンテナ貨車
試験計測用の特殊コンテナ
コンテナ輸送50周年を記念したコンテナ
今日の貨物列車は、コンテナ輸送は主力となっています。ホームに停車していた貨車にはコンテナを乗せた状態で展示されましたが、中には特殊用途のものも展示されました。コンテナも用途に応じて各種存在しています。そして別の場所ではこんなコンテナが展示されていました。
展示されていた「クールコンテナ」
用途に応じて各種存在している中でも、これは「クールコンテナ」と呼ばれ、内部を-25℃にまで温度を下げて輸送するものです。会場ではクールコンテナの中に10秒ほど入るという体験が行われ参加してみましたが、扉が完全に閉められてしまうと真っ暗になってしまいます。温度は10秒ごとに開け閉めを行っていたため温度はそれほどは下がってはいなかったようでしたが、コンテナ内部に入ることはまずできないということで、貴重な体験ができました。
こうして、隅田川駅で開催された貨物フェスティバルに参加してきました。地域に開かれた貨物駅ということで、ふれあいの場であったとともに、JR貨物のPRの場であったと思います。国内の物流の一翼を担っているJR貨物のイベント、今後も継続した開催を希望したいのは私だけではないでしょう。
画像はすべて2010年11月6日 隅田川駅貨物フェスティバル会場で筆者撮影
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コメント
ご無沙汰してます。
隅田川の「ヒ」はカーブがきつく、機関車と貨車の連結器が合わない事があるため、その緩衝用に使われたそうです。
ですので、連結器の左右の振りが容易です。
構内改良で急カーブがなくなり、廃車されたそうです。
投稿: わるわる | 2010.11.09 00:09
わるわるさん、コメントをありがとうございます。
隅田川駅のイベントで展示された控車には、そんな用途もあったのですか。確かにこの画像を見てみますと、連結器部分は左右への稼働は容易に思います。
しかし、今となっては貴重な貨車であることには違いないと思います。
投稿: Kaz-T | 2010.11.10 00:33