名鉄「大人の社会見学in舞木検査場」ツアーに参加しました
ここ数日、多忙であったためブログの更新が滞っております。この前の週末は、土曜日が仕事であったもので22日の月曜日が代休で、21日から23日まで三連休となりました。この三連休で旅に出ていました。まずはその1日目21日の件になります。
この日、名鉄では「大人の社会見学in舞木検査場」と題したツアーが開催されました。このツアーイベントに参加してきました。
「大人の社会見学in舞木検査場」ツアーの団体列車として運転された2000系「ミュースカイ」 2010年11月21日 豊明で筆者撮影
今回のツアーの目的地となる舞木検査場は、名古屋本線の名電山中~藤川の駅間にある名鉄全車両の定期検査を実施する工場になります。名鉄では毎年主に親子連れを対象とした一般公開を行っていましたが、一般の方にも見学できる機会ということで、今回このようなツアーが開催されました。
このツアーは定員170名で、参加するには事前にハガキで申し込み定員を上回った場合は抽選となります。そして当選した方のみ、当選通知のはがきを事前に名鉄主要駅に持参し運転免許証などの身分証明書を提示して、ツアーに参加するための名鉄全線1日フリーきっぷと、団体列車に乗車するための乗車整理券引換券、舞木検査場内の食堂での昼食券を参加を購入し、当日は団体列車の出発駅になる豊明駅に集合し、まず座席を決める順番の抽選を行い、順番に席を決めていくという方法で実施されました。
私も当選通知が来まして、このツアーに参加することができました。
団体列車は中部国際空港アクセス列車として、今や名鉄のフラッグシップになった2000系「ミュースカイ」で運転されました。この車両は名古屋本線で神宮前より豊橋方では定期運用はありませんので、沿線ではこの列車を撮影していた方を多く見かけました。豊明を10:08に出発した団体列車、往路は名古屋本線を伊奈まで運転し、ここで折り返して舞木検査場に向かいます。この道中では名鉄グッズが当たるビンゴゲームが開催されました。そして舞木検査場に到着しますと、まずは検査場内の管理棟と呼ばれる建物に案内され、ここで舞木検査場の説明を行ったあとは、各号車ごとに車両撮影会と工場内見学が行われました。
私は、すぐに撮影会の時間帯になりましたので、その会場に案内されました。
乗車してきた2000系「ミュースカイ」2003F
団体列車として乗車してきた「ミュースカイ」が展示され、貫通路開閉実演が行われ、ミュージックホーンを鳴らしました。この隣にはこんな車両が展示されました。
展示された3150系 3160F
検査から出場した、現在名鉄で増備が進むステンレス車両の3150系が展示されました。
3150系の行き先表示は変えられた
展示された3150系ですが、このように行き先表示が変えられ、リクエストも受け付けるようになっていました。
この他にも展示された車両がありました。
展示された100系
豊田線・犬山線で活躍し地下鉄鶴舞線に乗り入れる100系が入場待ちなのでしょうか?展示されました。
展示されたデキ303
現在名鉄では、貨物営業は行っていませんが、線路保守や新車搬入などの用途で数両の電気機関車を今でも保有しており、その中の1両デキ303が展示されました。
こうして、撮影会の時間は終了となりましたので、一旦管理棟に戻り昼食後、工場内見学まで自由時間となり、指定されたエリア内では自由に見学できるようになっていました。このエリア内で、舞木検査場内において保存されている車両の見学ができました。
「いもむし」の愛称で親しまれた3400系 モ3401
この車両は3400系と呼ばれた車両で、戦前の1937年に神宮前~吉田(現:豊橋)の東部線でデビューした車両です。当時流行していた流線型のスタイルをもち、床下にもカバーが付けられた当時の最先端車両で、その風貌から「いもむし」の愛称で親しまれた車両になります。この車両は最後の2両が何と21世紀の2002年まで動態保存として残り、しかも外観に影響を与えないような冷房改造も行って主に広見線の運用に就いていました。私も広見線犬山~新可児でこの車両に乗車した思い出があります。
その隣にはこんな車両がありました。
前頭部が保存された5500系
この車両は5500系と呼ばれた車両で、1959年に登場した車両で、一般料金を徴収しない列車で初めて冷房装置を搭載した車両として知られています。この車両は2005年で全車引退し、その中から1両の前頭部がこのように残され保存されています。
その隣にはこんな車両も保存されていました。
前頭部が保存された8800系「パノラマDX」
この車両は8800系と呼ばれた特急用車両で、1984年に登場しました。運転台を1階・2階を展望席として、車内はサロン室もあった豪華な車両で「パノラマDX」という愛称で親しまれました。この車両も2005年で全車引退して、その中の1両8803の前頭部が保存されました。
保存車両の並び位置関係
このように舞木検査場内で保存されている車両、いずれも過去に乗車したことがあるのですが、5500系と8800系は前頭部しか残されていないのが残念ですが、このように今も残されています。
場所を移しますと、こんな車両が保存されています。
保存されているHSST-100形
この車両はHSSTと呼ばれる磁気浮上式リニアモーターカーの試験車両になります。かつて名鉄常滑線の大江から築港線の東名古屋港までの区間で実験用の軌道が敷設され、実験を行った車両になります。2005年に開業した愛知高速交通「リニモ」のモデル車両でもあります。
このHSSTの前を過ぎると工場内見学の集合場所となりますが、この場所には昨年の夏の終わりに、惜しまれつつも引退したあの車両が保存されています。
舞木検査場で保存された7000系「パノラマカー」 登場時の姿に復元されたモ7001
1961年に登場し、そのスタイルから多くの人に親しまれた名車「パノラマカー」7000系が、舞木検査場で保存されています。ここではトップナンバー編成の両先頭車、モ7001-モ7002の2両編成で保存され、モ7001は登場時の「フェニックス」のエンブレムを装着したスタイルで保存されています。
反対側のモ7002は廃車時のスタイル
こちらは引退時の電照式の逆さ富士表示型の行き先表示器のスタイルで保存されています。今回はヘッドマークを付けて展示されましたが、このヘッドマークは時間帯で付け替えられていました。
これら保存車両を見学したあとは、工場内の見学の時間帯となりましたので、案内されました。工場内は撮影はご遠慮くださいとのことでしたので、撮影はしていませんので画像はありませんが、パノラマスーパー1000・1200系や3500系、5700系が入場中でした。
工場内見学が終わると、舞木検査場から団体列車「ミュースカイ」の出発時刻となりました。帰りは舞木検査場を出発すると本宿に向かい折り返して豊明まで運転して、解散となりました。
こうして、名鉄が企画した「大人の社会見学in舞木検査場」ツアーに参加してきました。普段見ることができない工場内の見学とともに、この地で保存されている私自身も親しんだ名鉄の車両を見てくることができました。舞木検査場は、駅からは不便な場所にありますので、これら保存車両を見ることができたまたとない機会となりました。このようなツアーを企画した名鉄の関係各位には感謝いたします。そして舞木検査場でこれからもパノラマカーをはじめとする往年の名車が保存されることを願うとともに、このようなツアーの今後も開催を希望したいと思います。この記事で気になりました方、また舞木検査場を見学するツアーが企画されましたときは、ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか?
画像は特記以外2010年11月21日 舞木検査場で筆者撮影
| 固定リンク
「カテゴリー名鉄」カテゴリの記事
- 名鉄「大人の社会見学in舞木検査場」ツアーに参加しました(2010.11.26)
- 名鉄知多新線全通30周年の装飾がなされた「ミュースカイ」(2010.08.11)
- 引退を迎える会津鉄道「AIZUマウントエクスプレス」キハ8500形(2010.04.11)
- 中部国際空港開港5周年の装飾がなされた名鉄2200系(2010.02.02)
- 2010年を迎えても運転中 名鉄エコムーブトレイン2009(2010.02.02)
「イベント」カテゴリの記事
- 都電荒川線 8800形ニューカラーデビュー記念撮影会に行ってきました(2010.12.25)
- 東武ファンフェスタ(2010)に行ってきました(2010.12.05)
- 都営地下鉄開業50周年記念フェスタ in 浅草線 イベントに行ってきました(2010.12.04)
- 東京メトロ スマイルフェスタ2010 車両基地イベント in AYASEに行ってきました(2010.11.28)
- 名鉄「大人の社会見学in舞木検査場」ツアーに参加しました(2010.11.26)
「保存車両」カテゴリの記事
- 名鉄「大人の社会見学in舞木検査場」ツアーに参加しました(2010.11.26)
- JRおおみや鉄道ふれあいフェア(2010)に行ってきました(2010.05.22)
- 鉄道博物館で展示された0系新幹線を見に行く(2009.12.07)
- 江ノ電「第23回タンコロまつり」に行ってきました(2009.11.15)
- 西武秩父線開通40周年 「西武トレインフェスティバル2009in横瀬」に行ってきました(2009.10.04)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
私も参加しました(去年もありましたが、はずれました)。席の抽選はよくなかったので、残念でした(何号車かは忘れましたが、確かパンタがありました)。
舞木検査場は『名鉄まつり』のときしか一般の人は入れないので、うれしかったです。
投稿: take | 2010.11.26 15:55
takeさん、コメントをありがとうございます。
奇遇にもこのツアーに参加されたようですが、名鉄舞木検査場は最寄駅からも遠く、さらにこれら保存車両については列車からは見えない場所になりますので、今回またとない機会となったかと思います。
投稿: Kaz-T | 2010.11.27 23:25