引退 西武多摩川線の「黄色い電車」101系低運転台車

11月に入り、西武多摩川線では今月新101系が甲種輸送で車両の入替が行われます。これにより、この路線で残っていた最後の101系の低運転台車が運用を離脱することになりました。運用を離脱するに合わせて、今月3日より最後の101系低運転台車になっている223Fにはヘッドマークが付きました。今日はこの姿をまずは撮影してきました。

ついに引退を迎える西武多摩川線に残る最後の101系低運転台編成　223F　2010年11月6日　武蔵境で筆者撮影

西武多摩川線はJR中央線の武蔵境から是政を結ぶ路線で、他の西武鉄道の路線とは接続していない離れ孤島の路線です。このため車両の融通は、新秋津からJR線を通じて甲種輸送によって行われます。武蔵境駅は高架化工事が行われることになったことから、しばらく車両の融通ができなくなってしまい、今日まで本線系統においてはすでに姿を消した101系の低運転台車が最後の活躍をしていました。しかし武蔵境駅の高架化が完成したことにより、再びJR線との連絡線が復活したことから、今年になりリニューアルが実施された新101系と呼ばれる高運転台車が本線系統から転用されてきました。徐々に置き換えられていった低運転台の101系、今月また新101系が多摩川線にやってくることから、この路線で最後まで残っていた低運転台の101系は引退することになりました。
多摩川線にやってきた新101系は「四季のラッピング電車」として、白い車体に沿線の児童から募集した沿線の四季のイラストでラッピングされているという外観になりますので、同時に従来の黄色の車体の車両が多摩川線から姿を消すことにもなります。

そこで今日はまずは、朝時間帯ですが多摩川線を訪れ最後の低運転台101系を撮影しました。

こちらは是政方先頭　2010年11月6日　武蔵境で筆者撮影

2010年11月6日　新小金井で筆者撮影

是政方先頭のヘッドマーク

武蔵境方先頭のヘッドマーク

ヘッドマークは同じデザインでしたが、是政方は「さよなら」、武蔵境方は「ありがとう」と記載されていました。

本線系統からは姿を消した低運転台の前面を持つ223F、西武鉄道に残っていた最後の低運転台101系になります。今日は朝の時間帯でしたが、武蔵境をはじめとしてこの編成の姿を撮影しようと多くの人が訪れていました。

この編成は、今月9日までヘッドマークを付けて運転されます。武蔵野の地で親しまれたスタイルの車両が、ついに最期の時を迎えようとしています。

どうか最後まで、無事に走り抜けてくれることを願いたいと思います。