« あと8日! 終焉迫る中央快速線201系 | トップページ | 運転開始50周年を迎えた特急「草津」号 »

2010.10.09

京葉線全線開業20周年記念「京葉車両センターフェア」に行ってきました

あいにくの天気となった3連休初日、鉄道の日シーズンを迎えて各地でイベントが実施されましたが、今日はJR京葉線の車両基地である京葉車両センターにおいてイベントが開催されました。このイベントに行ってきました。

Img_6588t
「京葉車両センターフェア」で展示された京葉線で活躍する車両 2010年10月9日 京葉車両センターフェア会場で筆者撮影

京葉車両センターは、JR京葉線の新習志野~海浜幕張の間にある京葉線と武蔵野線の車両を管理する車両基地になります。今日は京葉線全線開業20周年を記念して、一般公開のイベントが開催されました。

さて、会場となった京葉車両センターへは海浜幕張駅からバスに乗車します。本日のイベントに合わせて臨時バスが運行され、会場至近のバス停で下車して会場に入りました。

会場内に入ると、京葉線の歴史を展示した写真パネルなどの展示がありました。そのまま会場内を進みますとE233系運転台公開コーナーがありました。

Img_6549
運転台公開コーナーに使用されていたE233系

今年7月より運転を開始したE233系の運転台公開が行われていました。

このあとは、交検庫内に入り車輪などの各種部品の展示コーナーを抜けると今度は、「こども運転士・車掌体験コーナー」として201系が留置されていました。

Img_6559
こども運転士・車掌コーナーに使用された201系

この201系の方向幕は「千葉」と表示されています。この外装の201系が千葉駅に向かうことは、回送などではあるのかもしれませんが、通常の営業列車ではないと思われます。
201系の隣には新型N'EX記念撮影コーナーがありました。

Img_6572
記念撮影コーナーになった新型N'EX E259系

新型N'EX前では、乗務員の制服などを着て記念撮影できる場所でしたが、合わせておなじみ「Suicaのペンギン」とも一緒に撮影できるようになっていました。(画像にも「Suicaのペンギン」が写っています。)なお時間帯により千葉駅のキャラクター「駅長犬」も登場していました。

交検庫を出ると、すぐ隣には休憩所になっていた車両がありました。

Img_6586
休憩車両になっていた113系

Img_6575
休憩車両になっていた今では房総エリアでしか見ることができなくなったスカ色の113系

Img_6582
休憩車両になっていた湘南色の113系

JR東日本管内において、今となっては房総エリアでしか見ることができなくなった113系、この地域のローカルカラーであるスカ色車と、東海道線などでおなじみだった湘南色車が、いずれも房総夏の海水浴臨時快速「白い砂」のヘッドマークを付けて停車し休憩所として車内が開放されていました。前面の方向幕は時間帯で変化していたようです。

この休憩車両の奥にはこんな車両が停車していたのが見えました。

Img_6578
留置していた武蔵野線の205系

京葉車両センターは、京葉線だけではなく武蔵野線の車両も所属しています。このように武蔵野線の205系も見ることができました。

これら車両を過ぎて、車両洗浄体験の乗降場となった洗浄線の前を通りぬけると、イベントの目玉となる車両展示がありました。車両展示は並んでいましたが、ほどなく順番がまわってきました。

Img_6606
展示された車両

現在京葉線で活躍している車両が並びました。各種撮影してみました。

Img_6608
今年7月から運転を開始したE233系

京葉線にもE233系の導入が始まりました。京葉線仕様は5000番代が付番され、新データ通信サービスであるWiMAXに対応しているという特徴があります。

Img_6609
京葉線で活躍している209系

京葉線の209系は幅広車体の500番代で、元は中央総武緩行線から京浜東北線に転用されたのち、京葉線にやってきました。京葉線でも少数の存在でしたが最近この中から、武蔵野線に転用改造を受けた車両が登場しているようです。

Img_6611
京葉線全線開業時から活躍した205系

今から20年前に全線が開業した京葉線、その時に導入された205系です。この車両は京葉線仕様として特に前面形状が他路線用とは異なった形状をしており、また合わせてワインレッドのラインを巻いて、京葉線のラインカラーになりました。205系ですが、E233系の導入により運用離脱が発生しており中には廃車になったものも出現しているようです。

Img_6618
今から20年以上前の新木場~蘇我開業ヘッドマークを付けた201系

京葉線でも風前の灯になった201系です。1988年の新木場~蘇我開業開業時のヘッドマークを付けていますが、京葉線に201系が導入されたのは2001年頃ですので、その当時、この車両は京葉線では運転されていませんでした。外装は京葉線第一期開業時に使用されていた103系が京浜東北線から転用された車両がそのまま使用されていたことから、踏襲してスカイブルーになりました。現在朝・夜に外房線・東金線に直通する列車が分割を行っている関係で数本残されていますが、今後E233系の増備で分割編成が登場しますと、この路線でも201系は終焉を迎えることになります。

201系の隣には、この車両も展示されました。

Img_6621
京葉線に1編成しか存在していないE331系

この車両はE331系という車両で、京葉線に1編成しか存在していない車両です。14編成で連節構造を採用し、合わせてダイレクトドライブを採用した車両になりますが、その後E233系が導入されたことから今後増備される可能性はかなり低い状況です。このイベントではヘッドマークが付けられましたが、そこには「ONLY HOLIDAY」と表示されており、土休日ダイヤにおいてある決まった運用にしか入らないようです。

京葉線で活躍している車両が展示されましたが、この隣にはこのイベントに際して電気機関車が2両展示されました。

Img_6589
「ゆうづる」のヘッドマークを付けて展示されたEF81 81

Img_6591
反対側は「北斗星」

Img_6593
「はくつる」のヘッドマークを付けて展示されたEF65 1118

Img_6596
反対側は「あけぼの」

Img_6599
展示された電気機関車の並び関係

各種イベントなどで登場するおなじみの機関車、お召し列車を牽引した実績があるEF81 81と、かつて存在していたジョイフルトレイン「スーパーエクスプレスレインボー」牽引指定機であるEF65 1118が展示されました。これら機関車の周りでも多くの人が撮影していました。

こうしてあいにくの天気の中、京葉線全線開業20周年を記念してい開催された「京葉車両センターフェア」に参加してきました。普段公開されない場所なだけに、多くの人が集まりましたが、合わせて世代交代が訪れ変わりゆく京葉線を実感することができました。
全線開業20周年という節目で開催された「京葉車両センターフェア」、次回開催はいつになるのかはわかりませんが、またこのような開催をぜひ希望したいと思います。


画像はいずれも2010年10月9日 京葉車両センターフェア会場で筆者撮影

|

« あと8日! 終焉迫る中央快速線201系 | トップページ | 運転開始50周年を迎えた特急「草津」号 »

イベント」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです。珠算3級です。
調べたところによると、蘇我駅23:16発千葉行きの1150M列車のみが京葉線車両だそうです。
内房線直通快速の折り返し運用だそうです。

http://www.jreast-timetable.jp/1010/train/140/140141.html

投稿: 珠算3級 | 2010.10.10 17:44

ご無沙汰しております。
私もこの日行っておりました。
私は京葉線車両を使用した千葉行きに実際に乗ったことがあります。
君津発で、夜間に君津~千葉間を1往復だけ行います。
そのときは205系でしたので、201系での千葉行きは初めて見ました。

あと、入口近くの京葉線の歴史コーナーでは高橋留美子作の「マリンです、どうぞよろしく」のヘッドマークが2枚とも公開されていました。(2編成に装備されていたため)
20年前中学生だったときに、これを撮りたくて東京駅で待ち伏せしていたのが思い出です。また、このマリンのオレンジカードを今でも未使用で持っております。

投稿: TOMO-k | 2010.10.11 02:46

コメントをいただきまして、ありがとうございます。

珠算3級さん>
京葉線車両の運用に、千葉駅に乗り入れる運用があるのですか!内房線からとなると201系の可能性は低そうですが、過去にはスカイブルーの201系が使用されていたかもしれませんね。夜遅い時間の列車のようですが、情報をありがとうございました。

TOMO-kさん>
その運用に、乗車されたことがあるとはさすがですね。205系であったとのことですが、今ではE233系も入っているのかもしれませんね。
京葉線全線開業時のヘッドマーク、私も覚えています。確か撮影した記憶もあります。そのヘッドマーク、入口にありましたね。やはり20年でいろいろなことがあった京葉線ではないかと思います。

投稿: Kaz-T | 2010.10.11 23:44

この記事へのコメントは終了しました。

« あと8日! 終焉迫る中央快速線201系 | トップページ | 運転開始50周年を迎えた特急「草津」号 »