京阪特急60周年 副標を付けた8000系特急
今日は、関西方面へ遠征しておりました。目的地は今回も京阪電鉄になります。
京阪電鉄では今年9月1日で特急の運転開始から60周年を迎えました。これを記念して現在、特急用車両である8000系全編成に副標(ヘッドマーク)を付けて運転しています。この姿を撮影しました。
京阪特急60周年の副標を付けた8000系 8006F 2010年9月18日 淀屋橋で筆者撮影
京阪特急60周年の副標のアップ
京阪電鉄の特急列車は、今から60年前の1950年9月にまずは1日上下2本づつで運転を開始しました。当時は戦前にクロスシート車として製造され流線型スタイルをしていた1000型車両で運転されていましたが、翌年には特急専用車として1700型がカーマインレッドとマンダリンオレンジという特急色をまとって登場、1952年には今も使用されているハトマークが制定されました。1953年に特急車として登場した1800系はカルダン駆動や空気バネ台車を採用した初の高性能車となり、また1954年には1800系車両の2両について、客室内に当時はそれほど一般に普及していなかったテレビが設置され「テレビカー」という名称がついて、京阪特急の代名詞になりました。1995年にはダブルデッカー車も登場して、今もなお特急料金不要の特急において最上級の設備を誇る列車として今日も運行されています。
運転を開始してから60年を迎えた京阪特急、現在の特急車は8000系になります。8000系全編成に副標がつきました。今回は大和田、そして枚方市で撮影しました。
8008F 2010年9月18日 大和田で筆者撮影
8009F 大阪方8059 2010年9月18日 枚方市で筆者撮影
現在の特急車となっている8000系は1989年にデビューしました。ちょうど鴨東線(出町柳~三条)の開業に合わせて登場しました。1997年からダブルデッカー車を連結した8両編成で運転されています。特急として親しまれている8000系ですが、一昨年から外装が変更されており、かつての特急色で残った最後の編成が入場してしまいましたので、今ではすべて「エレガントサルーン」と呼ばれる新特急色になりました。またテレビが撤去され、車端部をロングシート化した編成も登場しています。
特急として活躍している8000系、その中において特に注目を集めている編成があります。その編成も本日撮影することができました。
特急60周年の副標を付けて運用に就いていた元3000系 8531F 2010年9月18日 大和田で筆者撮影
2010年9月18日 枚方市で筆者撮影
運転を開始してから60周年を迎えた京阪特急の歴史において一時代を築いた先代の特急車である旧3000系が1編成、今も残り今日も運用に就いていました。1971年に新造時から冷房が設置され、テレビもカラーテレビになった3000系、8000系の登場後急速に姿を消していき1編成が残されました。一昨年、中之島線直通快速急行用の新型車に3000系の車号を譲り、8000系に編入された旧3000系です。
なお、この編成は最近検査から出場したようで、台車がきれいになっていましたが、長きにわたり親しまれた特急色で出てきました。今となっては唯一残る旧3000系というだけではなく、旧特急色が残る編成として注目を集めていました。
こうして、運転から60周年を迎えた京阪特急を撮影することができました。
京阪電鉄のフラッグシップを担い走り続けてきた特急列車、京都と大阪を結んで、これからも発展を祈念するところです。
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