今残る京王6000系を撮る

西武多摩川線の後は、京王線に向かいました。京王線ではこれまで活躍してきた6000系の置き換えが進み、先日最後まで残っていた8両編成の6017Fが運用を離脱してしまいました。その結果残っている6000系は2両編成が4本と4両編成が1本という状況になってしまいました。その状況になった今、まだ残る6000系を求め高幡不動に行ってみました。

動物園線の運用に就いていた京王6000系　6022F　2010年9月4日　高幡不動で筆者撮影

置き換えが進んでいった京王6000系、すでに8両編成は無くなり2両編成が4本と4両編成が1本という状況になりました。2両編成は、9000系8両編成の新宿方に増結する運用と、平日ダイヤの競馬場線折り返しという状況になります。9000系と併結運用も今では昼間の準特急運用も限られたものになり、狙い目は朝時間帯のごく限られた列車のみという状況であることから運用に入っている姿を目撃することは、かなり困難であると思われます。一方で4両編成は高幡不動から多摩動物公園を折り返す動物園線の運用に就いていますので、狙うのは易しいと思われるとともに、ここまで数を減らしてしまったという現実を思い知らされます。

そこで、高幡不動から動物園線の列車に乗車してみることにしました。

動物園線の運用に就く　6022F　2010年9月4日　高幡不動で筆者撮影

動物園線の折り返し運用に就いている6000系、6022Fがこの区間の専用車として運用に就いています。この編成は6000系最終グループとして1991年に入線した編成で、ラッシュ時間帯における停車時間短縮を狙って5扉という仕様で登場しました。今では動物園線専用車として「TAMA ZOO TRAIN」という愛称が付けられ、側面に多摩動物公園で見ることができる動物たちのイラストでラッピングされています。

乗車して多摩動物公園でも撮影してみました。

3枚とも2010年9月4日　多摩動物公園で筆者撮影

土休日ダイヤの昼間で、稼働している確率が高い6000系となってしまった6022F、このように動物園線で運用に就いています。

さて、高幡不動には車両基地があります。ここでもホームから2両編成の6000系が撮影できました。

入換運転中の6012F　2010年9月4日　高幡不動で筆者撮影

検査等なのか、運よく車両基地内を走行している6000系6412Fに出会うことができました。また、京王八王子方の留置線にはこの編成が留置されていました。

旧塗装の6416F　2010年9月4日　高幡不動で筆者撮影

昨年、旧塗装である臙脂帯が再現された6416Fも見ることができました。この編成は平日の競馬場線の運用が主で本線の運用は入出庫関連でわずかにあるくらいで、土休日ダイヤで運用に入ることは絶望的であると思われます。

こうしてもう風前の灯となった京王6000系を見てきました。京王では全線でATC化がされることになっており、すでに調布～橋本の相模原線についてはATCに切り替えられており、6000系にはATCが付けられていないことから、橋本方面に入る運用はない状況です。また相模原線以外の京王線系統についても今年度中にATC化されるとされており、すでに9000系の増備が終了しても、最近7000系に編成替を行い10両編成になったものが出現していますので、これら残された6000系は余生いくばもない状況であると思われます。

これから京王6000系の姿を記録される方、本線では朝時間帯のみ、それ以外では動物園線の6022Fが稼働しているだけとなります。残された期間はそう多くはないかと思いますが、注目してみてはいかがでしょうか？