運用離脱 京王6000系 6017F
1970年代から1980年代にかけて、京王線系統の主力車両として活躍した6000系、ATC化やバリアフリー化などの施策により急速に姿を消してしまいました。特に基本編成となる8両編成は6017Fが最後の編成となりました。この編成は当初は今年2月で運用を離脱する予定で、その時はかつてのハイキング特急「高尾」のヘッドマークを付けて運転するとリリースされましたが、この直前で発生した高幡不動での脱線事故や降雪によるダイヤ乱れなどから「高尾」のヘッドマークを付けての運転はされず、一方で事故の影響で車両が不足したことから今日まで6017Fは生き延びることとなりました。
しかし、今年3月のダイヤ修正と合わせて相模原線でATCが導入されたことから、ATCを搭載していない6000系は運用が限られてしまい、昼間の特急・準特急運用に入ることは稀になり、朝時間帯のわずかな運用にしか入っていなかったという状況が続いていました。
準特急の運用に就いていた6017F 2009年5月5日 分倍河原で筆者撮影
競馬場線の区間運用に就いていた6017F 2009年9月26日 東府中で筆者撮影
各停運用に就いていた6017F 2010年3月21日 飛田給で筆者撮影
6017Fは最後は相模原線には入線できなくなったことから、高幡不動をベースとした朝時間帯の限られた運用であったようです。先日若葉台に回送された際は、下り方に営業列車では見られない7000系2両編成を連結した姿で走行したそうです。その後工場内に取り込まれてしまったようですので、間もなく廃車・解体が始まってしまうと思われます。
8両編成の6017Fが運用を離脱しました。京王6000系、残すは2両編成が4本(内2本は平日の競馬場線折り返しワンマン対応編成で、この2本の中にリバイバルカラーの6416Fが含まれる)と動物園線を折り返す「TAMA ZOO TRAIN」になった4両編成6022Fだけになりました。いよいよ京王6000系の完全引退が近づいてきました。運転されてきた6017Fには労いを、そしてまだ残るわずかな6000系には、最後の日まで無時に運用に就いてくれること願うのみです。
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屋根裏部屋さん
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コメント
初めは他のブログで噂?という話もありましたので、半信半疑の状態でしたが、22日に若葉台へ行ってみますと、事実であることが分かりました。大変衝撃は大きいものでしたが、この車両が本当に静かに、しかし立派に8両編成の有終の美を飾れたことは、本当に嬉しいことでした。若葉台で留置されている姿を見たとき、心なしか安らかな表情をしている印象を受けました(隣でデワ600が見守っているかのようでした)。
残された2両・4両編成の6000系車両につきましても、京王沿線の住民の1人として、温かく見守っていきます。
投稿: 通勤急行 | 2010.08.25 20:23
ついに6000系8両編成の実車は消えてしまいました。
けど、これからも私の家のVTRとDVDの中でいつまでも走り続けてくれるでしょう・・・
先に引退してしまった6015Fとともに・・・
お疲れ様でした、6017F
投稿: COLT | 2010.08.26 00:13
コメントをいただきまして、ありがとうございます。
通勤急行さん>
ついに京王6000系6017Fが運用を離脱してしまいました。私はこの件を他Webサイト様で知ったもので、ついにその日が来たかと感じました。残された2・4両編成について、最後の活躍を見守っていきたいのは私も同じです。
COLTさん>
京王6000系最後の基本編成といえた6017F、運用を離脱してしまいました。私は、7000系2両と連結したという若葉台への回送運転を撮影することはできませんでしたので、弊ブログにおいて過去に掲載した画像からこの記事を作成した次第です。
おそらく多くの人の思い出の中で、この車両は走り続けていくことになると思います。
投稿: Kaz-T | 2010.08.26 23:54