和歌山エリアで活躍する105系
8月10日、結局南海高野線橋本~極楽橋で運転されている「天空」に乗車できなかったことから、橋本からJR和歌山線に乗車して和歌山に向かいました。この路線では105系が主に使用されています。
和歌山エリアで使用されている105系(画像は紀勢本線和歌山~和歌山市運用の列車) 2010年8月10日 和歌山で筆者撮影
JR和歌山線は奈良県の関西本線(大和路線)王寺から高田・五条・橋本・粉浜を経由して和歌山を結ぶ路線で、運転系統上は高田を境に王寺方は大和路線から直通の列車が多く設定されていますが、高田から和歌山方では主に105系によって運転されています。
この路線は1980年に高田~五条が、そして1984年に五条~和歌山が電化されました。五条~和歌山の電化時に導入された車両が今回登場する105系となりますが、当時の国鉄の財政状況などもあってか、常磐緩行線で使用され203系によって置き換えられた103系1000番代から改造された車両になります。そのため片側4ドアの車両となります。
和歌山線の105系 クモハ105 2010年8月10日 橋本で筆者撮影
和歌山エリアに導入されている105系は、クモハは中間車からの改造になりますが、クハについては中間車から改造のクハ104と、103系時代からクハ103であった車両から改造されたクハ105が存在しています。
103系時代の前面が残るクハ105 2010年8月10日 橋本で筆者撮影
クハ103から改造のクハ105が撮影できました。常磐緩行線は地下鉄千代田線に乗り入れていたことから、この路線で導入されていた103系は1000番代を名乗り、貫通型の前面が特徴になります。今となってはクハ105に残された形態になります。
さて、橋本から和歌山行きに乗車しましたが、こんな車両が到着しました。
「万葉の四季」ラッピング車両になった105系 2枚とも2010年8月10日 橋本で筆者撮影
この車両は「万葉の四季」というラッピング車両で、これは最近「万葉まほろば線」という愛称がついた高田から奈良を結ぶ桜井線の装飾車両になります。和歌山線の高田~和歌山の列車では、高田から桜井線に入って奈良に向かう列車も多く設定されており、このように桜井線向けのラッピング列車も和歌山線に入ってきます。
桜井線「万葉まほろば線」関連のラッピング車両、こんなデザインの編成もありました。
「旅万葉」ラッピング車両の105系 2枚とも2010年8月10日 和歌山で筆者撮影
この編成は「旅万葉」という編成になります。
さて、JR西日本では今後、合理化のために地域ごとのイメージカラーに外装を変更していきます。新塗装になった105系にも出会いました。
新塗装になった105系 2枚とも2010年8月10日 和歌山で筆者撮影
この新塗装、画像処理しましてもこんな感じの色に見えますが、実際は「エメラルドグリーン」に近い外装で、かつての常磐快速線の塗装に近いものになっています。今後この塗装に変更されていくことになりますので、現在のクリームとオレンジのラインはやがて見納めになるかと思います。
常磐緩行線の103系1000番代から改造され和歌山にやってきた105系、JR化後に冷房化やトイレの設置などが行われたそうですが、まだまだ使用されるようです。常磐緩行線ではこの車両を置き換えた203系が置き換えが始まろうとしている中まだまだ健在で、特にクハ105のスタイルにかつての姿を見ることができますので、興味を持たれました方、ぜひ和歌山線や桜井線を訪れてみてはいかがでしょうか?
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