デビュー50周年を迎えた江ノ電300形305F
今年で全線開通100周年を迎える江ノ電ですが、あわせてこの車両がデビューから50周年を迎えました。最後の旧型車となった300形305Fです。この日も運用に就いていました。
デビューから50周年を迎えた305F 2010年7月4日 江ノ島で筆者撮影
江ノ電305Fは今から50年前の1960年に導入されました。京王帝都電鉄の木造車、現在の京王線府中~東八王子(現:京王八王子)を開業させた玉南電鉄に入線し戦前・戦後に活躍したデハ1形(のちにデハ2000形)の台枠を利用し、車体を東急東横線の学芸大学付近にあったという東横車輛で製造された車両です。種車等でさまざまな形態が存在していた300形、この編成は俗に「バス窓」と呼ばれる上段がHゴムで固定された窓に特徴があります。今となっては最後の旧型車として、江ノ電のポスターにもよく登場している車両です。後年の改造により集電装置がパンタグラフになり、その後冷房化、台車交換及びカルダン駆動化、そして制御装置等が更新され1000系以降の新型車との併結も可能になりました。しかし、車内は板張りの床が残っており、一昔前の江ノ電を味わうことができる車両です。
この編成も全線開通100周年のヘッドマークを付けて運転しています。
2010年7月4日 七里ヶ浜~稲村ヶ崎で筆者撮影
デビューから50周年を迎えた305F、今となっては唯一残る旧型車になりました。江ノ電のイメージに最も合う車両として各種ポスターに登場する車両として今も人気があります。
江ノ電では305Fのデビュー50周年を記念して記念入場券セットを発売しています。またこの車両の運行についての問い合わせが多いのか、藤沢や鎌倉などの主要駅では、305Fで運行する列車の時刻が掲出されています。
江ノ電のイメージリーダーといえる305F、デビューから50周年を迎えました。海を眺めながら走る江ノ電、その風景と共に活躍してきた300形305F、この車両の更なる活躍を願うところです。
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