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2010.07.24

運行開始!銚子電鉄2000形

梅雨明けで暑い日となりましたが、今日は千葉県のローカル私鉄銚子電鉄を訪れました。銚子電鉄ではこれまで運用してきた吊りかけ駆動の旧型車の置き換えとして導入された2000形が、本日から運行を開始しました。

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本日より運航を開始した銚子電鉄2000形2502 デキ3と並ぶ 2010年7月24日 仲ノ町で筆者撮影

本日から銚子電鉄で運行を開始した2000形は、四国愛媛県の伊予鉄道から譲渡された車両になります。伊予鉄時代は800系と呼ばれていた車両ですが、この車両さらに遡りますと京王帝都電鉄で2010系と呼ばれた車両で、この車両は1962年に製造されもう製造から48年になろうかとしている車両になります。京王では1984年までに全車引退しその中から18両が伊予鉄道に譲渡され800系となり現地で冷房改造も行われましたが、ここでも新型車の導入が始まったことから引退し、そのうちの4両が第3の活躍の場となる銚子電鉄にやってきました。当初は今年春の運転開始とされていましたが、諸般の事情により本日から営業運転開始となりました。

さて今日の朝に銚子駅に着きますと、まだ2000形は運用に就いていなかったようでデハ1001がやってきました。一つ目の仲ノ町で下車して、車庫の様子を確認ののち銚子行きが到着しました。

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運用に就いていたデハ801 2010年7月24日 仲ノ町で筆者撮影

2000形によって置き換えられることになっている旧型車、デハ801が運用に就いていました。銚子で撮影してみました。

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2枚とも2010年7月24日 銚子で筆者撮影

デハ801の銚子方には以前からのもののほかにこんなヘッドマークが付いていました。

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デハ801銚子方のヘッドマークのアップ

デハ801は1986年にやはり伊予鉄道がら譲渡された車両になります。再びデハ801で犬吠まで乗車して至近で撮影してみました。

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2010年7月24日 犬吠~外川で筆者撮影

犬吠では、本日より運転を開始する2000形の出発式典が行われました。銚子電鉄社長をはじめとして、銚子市長代理、千葉県知事代理、銚子市議会議長、商工会会長、JR銚子駅長などの皆様があいさつをされていました。そして、外川でデハ1001と車両交換する形で初運用になった2000形の銚子行きに乗車されました。
運転を開始した2000形、式典後に銚子から戻ってきた2000形を撮影してみました。

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営業運転を開始した2002-2502 2枚とも2010年7月24日 犬吠~外川で筆者撮影

本日は、まず2002-2502の編成から運転を開始しました。銚子電鉄としては初の2両固定貫通編成となった2000形、銚子方は京王時代からの湘南スタイルの前面、外川方は伊予鉄道時代に改造された貫通式のスタイルになっています。2002-2502の編成は「犬吠WAON」のラッピングがされた車両で、銚子市内にも出店しているAIONの広告で彩られています。犬吠から戻ってきた2000形に乗車して、外川で撮影してみました。

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2枚とも2010年7月24日 外川で筆者撮影

2002-2502の前面には犬吠崎灯台をイメージした「出発」のヘッドマークが付けられました。

この編成に再び乗車して、今度は仲ノ町で下車しました。ここで今回も入場券を購入して車庫内で撮影してみました。

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留置中のデハ701 2枚とも2010年7月24日 仲ノ町で筆者撮影

デハ701もこのように残されていますが、この車両は検査期限が過ぎてしまっているようで、もう運転されることなないのでしょうか?

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留置中のデハ1002 2010年7月24日 仲ノ町で筆者撮影

「鉄子の旅」号デハ1002も留置中でしたが、この車両も前面に「2000形デビュー」の告知がなされています。その隣には、もう1編成の2000形2001-2501が留置していました。

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京王時代の「グリーン」塗装になった2001-2501 2枚とも2010年5月24日 仲ノ町で筆者撮影

もう1編成は京王時代のグリーン塗装が再現された編成になります。本日は運用には入らなかったのですが、このように展示され、どこから持ってきたのか「多摩動物公園」のサボを付けて展示されていました。

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サボはその後「新宿」とも表示された 2010年7月24日 仲ノ町で筆者撮影

2001に付けられたサボ、それはまさに京王グリーン車の古の時代の姿になります。この外装とともに銚子の地で再現されました。

さて、仲ノ町で忘れてはいけないのがデキ3です。

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銚子電鉄名物 我が国で最も小型の電気機関車といわれる デキ3 2枚とも2010年7月24日 仲ノ町で筆者撮影

今回は、2000形デビューを記念してデキ3が構内を自走するという催しが開催されました。

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構内を運転中のデキ3 2010年7月24日 仲ノ町で筆者撮影

1922年にドイツで製造されたデキ3、我が国で最も小型の電気機関車とされています。構内を走行しておりました。今回も走行シーンの動画を撮影してみました。

デキ3の走行は14:00と15:00と2回行われました。それぞれの回とも注目を集めていました。

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2枚とも2010年7月24日 仲ノ町で筆者撮影

15:00のデキ3走行が終わった後は、翌日以降の運用のためなのか、早速入換が行われました。まずは銚子行きで到着したデハ801が後ろにデハ1001を連結してきました。

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回送扱いのデハ1001を切り離す 2010年7月24日 仲ノ町で筆者撮影

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切り離し後入換を行うデハ1001 2010年7月24日 仲ノ町で筆者撮影

その後、車庫内の車両も動き始めました。

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2001-2501も入換中 2010年7月24日 仲ノ町で筆者撮影

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デキ3を入換するデハ1002 2010年7月24日 仲ノ町で筆者撮影

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サボを付けたまま入換を行い留置された2001(サボはその後外された) 2010年7月24日 仲ノ町で筆者撮影

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入換中のデハ701 2010年7月24日 仲ノ町で筆者撮影

デキ3走行会後もこのような入換運転が行われ、そこに居合わせた方々は盛んに撮影していました。

2001がこの位置に留置となったことから、こんな画像が撮影できました。

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2000形どうしの並び 2010年7月24日 仲ノ町で筆者撮影

今回2編成が導入された2000形、このように並べてみました。

このあと再度外川に行ってみまして、こんな画像を撮影しました。

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留置中のデハ702 2010年7月24日 外川で筆者撮影

今年1月に一足早く引退したデハ702が今も残されており、その後ろには運転中止となってから久しいオープンデッキ客車「澪つくし号」も連結した状態でした。
このあとは結局のところ終日の運用に就いていたデハ801に乗車して銚子に戻りました。

伊予鉄道からやってきた銚子電鉄の新型車両2000形、こうしてデビューの日を迎えました。自分はこれら車両の京王時代の緑車体の姿を見た・乗った覚えがある世代であるだけに、再びこの銚子の地で再度の活躍の場を与えられたことと、1編成は往年のグリーン塗装が再現されたことは喜ばしく思います。伊予鉄道では800形は、明日の運行をもって全車運用を離脱するとのことです。銚子電鉄の味わいある旧型車が姿を消してしまうのは残念ですが、一方で復活したグリーン塗装、潮騒めぐるこの路線でこれから活躍してくれることに期待したいと思います。

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