全線開通100周年を迎える江ノ電
今年も夏本番を迎えようとしています。沿線に海水浴場などをかかえこの時期活気づく江ノ電は、今年で藤沢から鎌倉まで全線開通100周年を迎えます。これを記念してヘッドマークを付けた列車が運行されています。
全線開通100周年のヘッドマークを付けた500形501F 2010年7月4日 七里ヶ浜~稲村ヶ崎で筆者撮影
今年で全線開通100周年を迎える江ノ電、今年11月で全線開通100周年となります。ヘッドマークは江ノ電の最新鋭車500形501Fに付けられています。
ヘッドマークを付けた501F 2010年7月4日 極楽寺で筆者撮影
ヘッドマークのアップ
またこの編成を含めて、江ノ電全編成の側面にこんなステッカーも貼られています。
全線開通100周年ステッカー(これは20形のもの)
500形の車内には、液晶モニターが設置されています。そこには全線100周年を記念した各駅の今昔などの映像を放映していました。
江ノ電は、1902年に第一期区間である藤沢から片瀬(現在の江ノ島)が開通しました。それから8年かけて鎌倉まで到達しましたが、鎌倉市街地に入るために極楽寺から先はトンネルが掘られ、また当時の江ノ電の鎌倉終点は横須賀線の鎌倉駅の東口にあたる鶴岡八幡宮の参道上の小町に設けられたことから交差する横須賀線は立体交差とされたことから、横須賀線のガード建設についての費用も負担するなど、大変な苦労がありました。戦後の1949年に鎌倉駅の西口に移され横須賀線との共同駅となりました。
開業から108年、そして全線開通から100年を迎える江ノ電、この間で沿線風景は変化しましたが、急カーブが続き民家の軒先をかすめて進む区間や、併用軌道や海沿いの区間、100年にも及ぶ歴史を繋いできました。これからもこの風情は変わらず、江ノ電は湘南の風を受けながらのんびりと走り続けることでしょう。
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