京王線で運転！ 映画「RAILWAYS」ラッピング電車

今月29日より全国ロードショーが始まる映画があります。「RAILWAYS　～49歳で電車の運転士になった男の物語～」です。この映画をPRするラッピング電車が本日より京王線で運転を開始しました。

ヘッドマークを付けた「RAILWAYS」ラッピング電車　9000系　9031F　2010年5月2日　京王多摩センターで筆者撮影

京王では異例ともいえるラッピング広告を行った編成は、9000系の10両編成9031Fになります。まずは八幡山で撮影していたのですが、下りの快速橋本行きで到着しましたので、この列車に乗車しました。

2010年5月2日　調布で筆者撮影

この列車の車内は、映画「RAILWAYS」の宣伝とともに、京王グループの旅行会社によるこの映画の舞台となった出雲地方への旅行商品の広告、さらには映画上映に伴う京王グループのキャンペーンなどもありました。

快速橋本行きの運用でしたが、今日は朝時間帯において人身事故がありダイヤ乱れが生じたため、快速橋本行きであったこの列車は京王多摩センターで運転打ち切りとなり折り返して快速新宿行きとなりました。

折り返し快新宿行きとなった9031F　2010年5月2日　京王多摩センターで筆者撮影

側面のラッピング

付けられたヘッドマーク

このラッピングは、ロードショーが始まる翌日の5月30日まで運転されます。9000系10両編成にラッピングが施されましたので、運用は主に都営新宿線直通で本八幡～橋本の急行と思われますが、本日のような新宿～橋本の快速や京王八王子・高尾山口方面への特急・準特急の運用にも入ることもあると思われますので、注目してみてはいかがかと思います。

さて、ラッピング宣伝を行っている映画「RAILWAYS　～49歳で電車の運転士になった男の物語～」、この物語は家庭を顧みず一流企業に勤めただがむしゃらに生きてきた男が、ある出来事から故郷に戻り子供のころの夢であった電車の運転士に49歳にしてなり、自分らしさを取り戻し、自分らしく生きること「自分にとって本当に大切なこと」に気づいていく人間模様を描いたストーリーになります。49歳にして電車の運転士を志す主人公を中井貴一さんが演じ、企画・制作は「ALWAYS　三丁目の夕日」シリーズで日本中を温かい涙で包んだROBOT、そして松任谷由美さんが主人公の心情を彩る主題歌を書き下ろしました。
この映画の舞台となるのは島根県にあるローカル私鉄一畑電車で、この鉄道で昨年まで運転され今も大切に保管されているというデハニ50形が登場します。京王線に登場したラッピング電車にも、デハニ50形が描かれています。

京王電鉄はこの映画撮影に協力しており、「RAILWAYS」公式ウェブサイト内の予告編動画には、主人公が京王電鉄の車両基地や運転教習所で訓練を受けているシーンがあります。実際に京王電鉄の教習所では、一畑電車の運転士養成を受け入れたことがあるとのことです。
さらに、一畑電車で現在主力車両として活躍している2100系や観光電車「出雲大社号」に使用される5000系は、かつて京王線でアイボリーの車体に臙脂の帯を巻き活躍した5000系の譲受車であり、映画の中においても2100系については主人公が初めて運転する電車として登場するようです。
「RAILWAYS」公開を記念して、京王グループでは聖蹟桜ヶ丘にあるショッピングセンターでイベントが開催されており、あわせて駅売店や京王デパート、多摩動物公園駅にある京王れーるランドなどでは、「RAILWAYS」特別割引券付きの一畑電車2100系の目覚まし時計の発売も行っており、京王グループの旅行会社による出雲・松江への旅行商品の販売も行われることになっています。

京王電鉄グループも協賛している映画「RAILWAYS」、昨年の3月にデハニ50形の引退時に訪れた、出雲の国を行く一畑電車が舞台となった心温まる物語です。今月29日の封切りが楽しみな作品ではないでしょうか？

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