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2010.04.25

上毛電鉄「春のイベント」に行ってきました

4月の下旬になり、暖かい日となった今日は、群馬県の上毛電鉄で「春のイベント」と題してイベントが大胡車両基地で開催されました。このイベントに参加してきました。

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「春のイベント」を開催した上毛電鉄 ヘッドマークを付けた700形 クハ725「ジュエルピンク」 2010年4月25日 大胡で筆者撮影

今年正月の三が日に続いて本日「春のイベント」が開催された上毛電鉄、今回もイベント会場となった大胡車両基地に行ってみました。

会場に入ってみますと、早速この車両が展示されていました。

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展示されたデハ104とデキ3021

上毛大胡車両基地のイベントでおなじみになった車両になります。まずはデハ104です。

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保存車両デハ104

上毛電鉄開業当初からの車両であるデハ104、この車両は今では車籍はありませんがこのように整備され、一時期の上毛電鉄の外装である黄色の車体になっていますが、この日のイベント会場内での案内によれば黄色塗装での展示は今回が最後で、次回開催時には茶色塗装にすると発表されていました。

その隣には、今話題の車両が展示されました。

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展示されたデキ3021+テ241

東急電鉄の長津田工場で入換用として残されていた電気機関車、デキ3021が今回も展示されました。その後ろには今年の正月のイベントで初お目見えした貨車、テ241も連結されています。

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テ241

テ241は、東武鉄道が保有していた鉄製有蓋車で、廃車後野田線の七光台車両基地内で倉庫として残されていたものを上毛電鉄で保存することにしたものです。今回車体に当時の表記が再現されました。

また会場内ではこんな車両も停まっていました。

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休憩所になっていた700形「走る水族館」号 714-724「サンライトイエロー」

現在の上毛電鉄の主力車両である700形が休憩所として開放されていました。京王井の頭線で活躍した3000系を改造して導入した車両で、ここでも編成ごとに異なった前面色になって再び人気を集めています。またこの編成は「走る水族館」号として、外観や車内に魚のイラストがデザインされているという車両になります。

今回も展示されたデハ104とデキ3021、そして今回もこの車両が運転されました。

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ホキ1を牽引してやってきたデハ101

上毛電鉄のイベントに欠かせない、開業時から走り続けているデハ101が今回も臨時運転されていました。今回も午前と午後で運転されましたが、午前中は大胡~新里の運転になりましたが、復路の新里→大胡は回送扱いで、このようにホキ1を1両連結した編成で運転されました。デハ101はイベントや貸し切り運行のほか、工事列車として砕石散布のホキ車を牽引するという役割があり(参考記事はこちら)その姿が再現されました。

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入換中のデハ101

今回の展示ではデハ101はホキ1を連結した状態で展示されたことから、貨車の西桐生方でデハ101が付くように入換が行われました。

その後、今年正月に続いてお子様対象のデハ101+ホキ1との綱引き大会のあと、今回初の試みとしてトークショーが開かれ、上毛電鉄社長さんのあいさつのあと、運転関連の副区長さんによる貨車・客車の記号についてのトークが行われ、さらには本日会場にいらしていた東武博物館館長のトークショーもありました。

その後も撮影会が続行されました。

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3本並び

やがてデハ101は午後の臨時列車として出庫していくことになりましたが、午後の運行ではこんなヘッドマークが掲げられました。

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午後の臨時運転で掲げられたヘッドマーク

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側面に掲げられたサボ

午後の運行では、その昔浅草から赤城まで運転されていた東武鉄道の急行に掲げられていたデザインを模したヘッドマークが付けられました。今回のイベントでも東武5700系の台車とかつて上毛電鉄にも乗り入れてきた急行列車に掲げられていたヘッドマークの展示がありましたが、それに因んだデザインといえます。

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出庫してきたデハ101

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ホーム据付後、デキ3021と並ぶ

出庫後は西桐生行きとして出発を待つ傍らに、デキ3021がやってきました。午後からは小学生を対象に30組限定でデキ3021の試乗会が開催され、デハ101出発前にこのように構内の走行が行われました。

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試乗会として構内を走行しているデキ3021

さて車両基地会場に戻りますと、貨車が単体で停まっており撮影できました。

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ホキ1

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テ241

試乗会終了後は、再びデキ3021とテ241は連結され展示されました。

さて、そうこうしているうちにデハ101が西桐生から中央前橋行きとして大胡にやってくる時刻になりました。この駅周辺で走行シーンを撮影しました。

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走行中にデハ101 2010年4月25日 大胡~樋越で筆者撮影

このあとは、デハ101に乗車してみようと後続の列車で向かい、片貝から大胡行きとして戻ってきたデハ101に乗車しました。

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2010年4月25日 片貝で筆者撮影

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大胡行きに掲げられたサボ

片貝→大胡で乗車しました。もうイベント終了時刻になることから以前のような混雑はなく、この車両のレトロな感覚を味わいました。そして大胡に到着しますと、もうイベント会場は閉場となっていましたので、ホームから入庫に伴う入換を見ることにしました。

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デハ104を移動させるために連結して運転中のデハ101

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続いてホキ1の入換

イベント終了後でなかなか見どころがあった入換風景でした。
さて、このあとこんな光景を目にしました。

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台車を手押しで移送中

1.5両分の台車を手押しで移送していました。おそらくは庫の中で仮台車として使用しているものの、イベント開催に伴い一時的に西桐生方の引き込み線に待避させていたようです。またこれら台車は、パイオニア台車と呼ばれるもので、上毛700形の元になった京王3000系が履いていたもののようです。パイオニア台車特有のディスクがありませんが、今となっては貴重になった台車であると思います。

こうして、本日開催された上毛電鉄の「春のイベント」に参加してきました。今回は、社長さんをはじめとする皆様のトークショーがあった大変充実した内容で企画された皆様方の熱意に頭が下がるばかりです。
沿線地域が例外なくクルマ社会になった上毛電鉄沿線、この鉄道を維持発展させるべくサポート組織として「上毛電鉄友の会」が来月発足することになり、会場で会員を募集していました。私もこれまで何度も上毛電鉄のイベントに参加しており、また私が生まれ育った地域を走っていた京王井の頭線3000系の第2の活躍の場であることから、趣旨に賛同しまして入会いたしました。
これからも地域に人々に、そして私を含めた多くの愛好家が楽しめるイベントの開催をぜひ今年も期待したいところです。


画像は特記以外2010年4月25日 大胡車両基地「上毛電鉄新春イベント2010」会場及び大胡駅で筆者撮影

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