西武多摩川線で運転を開始した四季のラッピング車両「春」
3連休の最後の日となりましたが、ちょうどお彼岸という時期になりますので、多くの方がお墓参りに出かけられたかと思います。沿線に多磨霊園がある西武多摩川線でも、今日はお墓参りにお出かけになられた方が多く乗車していました。
さてJR中央線の武蔵境から是政を結ぶ西武多摩川線では、本日より沿線の小学生から募集し選ばれた、沿線の四季の絵画を掲出したラッピング車両の運転が開始されました。本日から運転を開始した車両は、「春」をイメージした絵画でラッピングされた車両になります。この車両を今日は見てきました。
沿線の小学生の絵画でラッピングされた西武多摩川線の新101系 247F 2010年3月22日 武蔵境で筆者撮影
本日より西武多摩川線で運転を開始した四季のラッピング車両は、この路線にも導入されることになった新101系に施されました。西武多摩川線は他の西武線からは孤立している路線でJR線を甲種輸送を行って車両の融通を行っているのですが、この編成は多摩川線への回送時には白になった車体で西武鉄道を主に取り扱っているブログ様では話題になっていました。そしてこのように沿線の小学生から募集した季節ごとに因んだテーマの絵画でラッピングされ、まずは「春」バージョンが登場したことになります。
今回もこの編成を見てみようと武蔵境に行ってみました。そうしますと、ちょうどこの編成が到着したところでした。
2010年3月22日 武蔵境で筆者撮影
今日から運転されたラッピング車両ということで、撮影されたいたかたも多く見かけました。武蔵境ではこの列車には乗車せず、撮影しました。
出発していったラッピング車両 2010年3月22日 武蔵境で筆者撮影(後追い)
このあと後続の列車に乗車して1つ目の新小金井で下車、ここで是政から戻ってきたラッピング車両を撮影しました。
2010年3月22日 新小金井で筆者撮影
これまで活躍してきた101系と並ぶ 2010年3月22日 新小金井で筆者撮影
新小金井から、再び是政行きで到着したこのラッピング車両に乗車してみました。
2010年3月22日 新小金井で筆者撮影
やってきたラッピング車両、外装は白ベースになっており、ラッピングは両先頭車の側面・片側にそれぞれ2枚づつ絵画が掲出されており、1編成では8枚の絵でラッピングされています。車内は座席が更新されドア上にはLED式の案内表示器とドア開閉表示が付けられており、すでに多摩湖線国分寺~萩山で運転されている車両と仕様は同じようです。そのため前面の種別表示器がなく、側面には方向幕が付けられています。
この車両で終点の是政まで乗車、その後は戻って再度この編成を撮影してみました。
2枚とも2010年3月22日 多磨で筆者撮影
こうして、西武多摩川線で運転を開始したラッピング車両を見てきました。沿線の小学生から募集した絵画でラッピングされた車両、沿線地域で親しんでもらおうという取り組みになります。また今回ラッピングされなかった作品については武蔵境駅において掲出されています。このラッピング車は続いて6月に「夏」、9月に「秋」、12月に「冬」のデザインが登場するようで、その後約4年間この姿で運転されるとのことです。
沿線の小学生の作品でラッピングされた車両が登場した西武多摩川線、白色の車体で入線した新101系が営業運転を開始しました。今後もラッピング車が登場するようですので華やかになってくると思いますが、一方でこの車両の導入によりこれまでこの路線で活躍してきた101系が置き換えられることになり、すでにこの編成導入により1編成が再び本線へ回送されたそうです。多摩川線でこれまで運転されていた101系は低運転台スタイルの車両で、すでに本線では見ることができなくなってしまった車両になります。おそらく廃車になってしまうと思われます。今後四季のラッピング車両が入線することに合わせて姿を消していくことになる低運転台スタイルの101系、武蔵野の地で親しまれたスタイルの車両が終焉を迎えます。世代交代が始まった西武多摩川線、沿線は桜が咲き誇る野川公園などもありますので、これからの季節で一度訪れてみてはいかがでしょうか?
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