新デザイン車両お披露目 ひたちなか海浜鉄道キハ3710形
今日は、この鉄道を訪れました。茨城県の常磐線勝田から阿字ヶ浦に向かう、ひたちなか海浜鉄道です。本日より一般公募によって選定された新デザイン車両がお披露目の上運転を開始したとのことで、この車両を見てきました。
公募されたデザインに変更になったキハ3710-02 2010年2月14日 那珂湊で筆者撮影
2008年4月に茨城交通から第3セクター会社に分離独立した湊鉄道線、昨年ひたちなか海浜鉄道にふさわしいデザインを公募する企画が行われました。その結果東京在住のデザイナーの方の作品が最優秀賞となり採用されました。同線の主力車両であるキハ3710形2両にこの塗装が施されることになり、まず1両キハ3710-02の塗装変更が完了したことから、そのお披露目式が行われました。本日の11時頃から那珂湊駅で実施され、その後到着した勝田行き定期列車に連結されて営業運転に入りました。
さて、今日は勝田到着が11時前でしたので、那珂湊でのお披露目式には参加できませんでしたが、早速営業運転を開始する新デザイン車両を見ようと、勝田から停まっていたこの車両に乗車しました。
「曙光の大地」ヘッドマークを付けたキハ37100-03 2010年2月14日 勝田で筆者撮影
今後も茨交カラーで残るキハ37100-03に乗車しました。前後にはヘッドマークが付けられ「曙光の大地」と書かれています。これは、今回登場した新デザイン車両のテーマになります。この列車に乗車してまずは、田園風景が広がる中根で下車、この付近で待っていますと勝田行きで新デザイン車両がやってきました。
新デザインになったキハ3710-02とキハ3710-01でやってきた勝田行き 2010年2月14日 金上~中根で筆者撮影
勝田方に新デザインになったキハ3710-02、阿字ヶ浦方にはこの運転を最後に新デザインに塗装が変更になるキハ3710-01をつなげた2両がやってきました。茨城県地方は昨夜雪が降ったようで、中根付近の田んぼにも雪が残っていました。
新デザイン車両は勝田方で逆光状態でしたので、戻ってきましたこの列車に乗車して今度は終点の一つ手前の磯崎で下車、この駅付近で戻ってきたこの列車を撮影してみました。
2010年2月14日 平磯~磯崎で筆者撮影
ここも畑が広がる開けた場所ではあるのですが、撮影した方向からはほとんどの場所が低い柵が設置されていました。風によって土が線路に堆積するのを防ぐための対策のようです。
その後到着したキハ37100-03で阿字ヶ浦まで乗車したあと那珂湊まで戻ることにしました。今回新デザイン車両運転を記念して那珂湊駅では乗車記念証と新デザイン車両のペーパークラフトがもらえるということでしたが、磯崎から阿字ヶ浦へ乗車した際に車内でもらうことができました。ちなみにこれを配布していた方はネームプレートを拝見したところ、ひたちなか海浜鉄道で「鉄道活性化コーディネーター」として活躍されている方のようで、オフィシャルで活躍されている方にお目にかかることになりました。
那珂湊で再び阿字ヶ浦行きとして戻ってきた新デザイン列車の入線を撮影してみました。
阿字ヶ浦方に連結されていたキハ3710-01 2枚とも2010年2月14日 那珂湊で筆者撮影
阿字ヶ浦方に連結されていたキハ3710-01にもヘッドマークが付いていました。その内容は「合格」列車というもので、この路線の始発駅勝田にちなんで受験シーズン真っただ中で実施されているヘッドマークになります。茨城交通時代にも行われていたこの企画、この列車の阿字ヶ浦方に「格」としかこのヘッドマークには記載がありませんが、これは別に「合」と書かれているヘッドマークを付けた列車があり、これが並ぶと「合格」ということになります。先の画像1枚目で車庫に停車中のキハ2005に「合」と書かれたヘッドマークが付いていますのでこの場合は右から「合格」ということになります。なお勝田方には「かつた」と書かれたヘッドマークが付いています。
那珂湊でこの列車の出発を見送った後は、車庫に停まっていた車両を撮影してみました。
車庫に停車していた旧型車 手前からキハ2005+キハ205+キハ2004 2010年2月14日 那珂湊で筆者撮影
庫内に留置していたキハ222 2010年2月14日 那珂湊で筆者撮影
ということで今日はキハ3710形のみで運転されており、旧国鉄カラーが再現された旧型車やミキ車の運転はありませんでした。那珂湊で再び勝田行きとして新デザイン車両が戻ってきました。
2010年2月14日 那珂湊で筆者撮影
到着したこの列車でしたが、ここで阿字ヶ浦方のキハ3710-01は切り離しとなり新デザイン車両のキハ3710-02単行での運転となったことから、この列車に乗車して再び中根で下車、戻ってきたこの車両を撮影しました。
2枚とも2010年2月14日 金上~中根で筆者撮影
新デザインになったキハ3710-02、そして本日運用に就いていたキハ37100-03の車内には応募作品が展示されていました。それぞれ独創的でユニークなデザインが多くありましたが、このデザインが選定された理由の一つに「湊線沿線を表現している点や沿線風景との親和性」といったことが挙げられています。確かに中根駅付近の田園風景の中でこの車両を見てみますと、まさしくその通りでこれからこの路線で親しまれるデザインになると感じました。その後再びこの車両に乗車して勝田に戻ってきました。
2010年2月14日 勝田で筆者撮影
今年に入ってまた訪れたひたちなか海浜鉄道、この路線をイメージする新デザイン車両が登場しました。会社発足後意欲的な取り組みを進めている中で実施された新デザイン車両のデビューになります。ひたちなか海浜鉄道では現在金上駅に列車行き違い設備を新設していたり、那珂湊駅についても建物の外観はそのままに待合所やトイレの改修工事が行われています。これからの取り組みがやがて実を結ぶことを願い、またひたちなか海浜鉄道を訪れてみたいと思います。
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コメント
おや、行かれていたのですね
私も、11時からのイベントを那珂湊駅で撮影後、新デザイン車両の運転開始となる那珂湊発11:38の列車で勝田へ向かい乗車。車内で配布する予定であった、茨城美少女図鑑でも活躍するひたちなか市内出身のモデル「篠崎友紀」さんよりのバレンタインプレゼントも車内混雑のため勝田駅到着時にて配布。いただいてまいりました。
折り返し阿字ヶ浦行きに乗車して阿字ヶ浦にて撮影後、さらに折り返し中根駅で車。撮影ポイントで「新デザイン車両」の撮影を行いました。
11時より那珂湊駅で執り行われました「車両デザインコンテスト表彰式&完成披露イベント」に関しては、弊ブログの下記の記事にUPしておりますのでよろしければご覧いただければ幸いです。
http://plaza.rakuten.co.jp/kamiike3/diary/201002140001/
中根駅で撮影中、カメラと三脚を担いで線路上を歩行していたマナー違反者がいたので「線路上を歩かないよう」注意しました。線路の両脇は田んぼ(前日の降雪でぬかるんでいた)のですぐ待避することもままならず、中根駅ホームへと駆け去っていきました。
本件は、同日、関西であった「あすか」の件のように新聞記事にこそならなかったものの、一歩間違えば事故に繋がる行為であり、一部の撮影マナー違反者の行為には噴飯モノでもあります。
投稿: Joh | 2010.02.15 04:58
はい。
ぜひまたお越しを。
すこしずつ変化しています。
(吉田)
投稿: ひたちなか海浜鉄道 | 2010.02.15 14:05
コメントをいただきまして、ありがとうございます。
Johさん>
私は勝田到着が10:30頃で、ちょうどJohさんが乗車されていた列車は、中根駅付近で撮影していました。よって、この日車内で配布されたチョコレートはもらえませんでしたが、このあとの移動時に車内で乗車記念証とペーパークラフトはひたちなか海浜鉄道のオフィシャルで活躍されている鉄道活性化コーディネーターさんからもらうことができました。
確かに最近、新聞報道などでマナーの悪化が報じられているのは残念なことです。この路線ではこの日はそれほど混乱もなく至って平和であったと感じておりますが、そのような人がいたことは残念なことであるかと思います。
>ひたちなか海浜鉄道株式会社社長吉田様
新デザイン車両の運行開始、おめでとうございます。今回も貴路線を訪れました。この新デザイン車両も、今後の貴社発展を見据えての取り組みであると感じています。ローカルムードあふれる路線でもありますので、また訪れたいと思っております。
投稿: Kaz-T | 2010.02.17 00:33