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2010.01.19

平日ダイヤの終日運用に入った京王井の頭線3000系

今日、各ネット上に出回った情報によりますと、残り2編成のみとなりその運用も平日朝ラッシュ帯でしか運用に入ることはないとされてきた京王井の頭線の3000系が、終日の運用に入っているということで、これを確かめるべく仕事の帰り渋谷に向かい3000系の到着を待ってみました。20時過ぎから待つこと約30分、この駅の発車案内における乗車位置で久々に見た3000系を表す緑のマークが表示されたのを確認しました。そして、この時間帯で久々に運用に就いていた3000系に出会いました。

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久々に終日運用に入った京王井の頭線3000系 3029F 2010年1月19日 渋谷で筆者撮影

京王井の頭線の3000系は1962年から導入が始まり、その後25年以上にわたり増備が続き井の頭線の顔として活躍してきた車両になります。すでに1000系の増備が進み残すは2編成のみとなってしまい、その運用は平日朝ラッシュ時間帯を狙わなければお目にかかることはできないというところまできてしまいました。しかし、今日はこのように3029Fが終日の運用に入っていました。

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2010年1月19日 渋谷で筆者撮影

渋谷で撮影後、この3029Fに乗車しました。この編成は長きにわたり増備が続いた3000系の最終編成で、1988年に導入されました。その後1996年には1000系と同等の内装とするためリニューアルが行われ、前面窓が左右方向に広がったパノラミックウィンドになりました。
各駅停車吉祥寺行きになっていた3029F、久々に3000系に乗車することができました。そして終点の吉祥寺まで乗車してここで撮影してみました。

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2010年1月19日 吉祥寺で筆者撮影

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後続の急行で到着した1028Fと並ぶ 2010年1月19日 吉祥寺で筆者撮影

吉祥寺に到着した3029F、折り返しは回送になりましたので、このまま富士見ヶ丘に入庫となったようです。久々に終日運用に入った3000系、3029Fを確認することができました。

残り2編成にまで減ってしまった京王3000系、その去就は注目されます。現在発売中で今月号は京王特集となっている「鉄道ダイヤ情報」誌によれば、2011年まで残るという記述がありますので、今後ATC化に伴い1000系の改造が行われるのであれば予備車確保ということでしばらく残るということは考えられます。しかし、途中の永福町を出発した時点で車窓を確認すると、1000系の増備車であるラベンダーの1033Fの入線が始まっており、残された3000系は確実に退役の日が近づいてきていることを実感させられました。

久々の昼間~夕方・夜間の運用に就いた3000系、明日以降もこのような運用に入るのか、ここに来まして気になる事態になりました。

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コメント

こんにちは。
昨日は3029Fが終日運用に入ったのですね。今や3000系の運用は朝出ないと拝めなくなってしまい、このようなシーンを見たくても見れない状況が続いていました。しかし、日中運用に入ったということは走行距離稼ぎが目的だったのではないでしょうか。3000系にはかつて1枚扉編成が2編成在籍していましたが、こちらは僕が物心ついたとき、日中運用に入ったという記憶は全くありません。ただ、1000系が導入された当時(1995年)は朝だけ運用で富士見ヶ丘検車区の神田川から見れるところで過ごしていましたから。

そうこう思うと京王の18M・ツーハンドル車は2編成という貴重な存在になってしまったことを感じざるを得ません。振り返ると90年代初頭、6000系は在籍数304両、3000系は在籍数145両をキープしていたことが今では懐かしく感じます。井の頭線は全て1000系で運用で賄えるようになったことを考えると3000系の終焉はここまで進んだことを意味しているようです。

投稿: A80&481 | 2010.01.20 17:05

A80&481さん、コメントをありがとうございます。

残り2編成となった井の頭線の3000系、運用も平日朝ラッシュ時間帯限定という状況になって久しいのですが、久々といいますか、終日の運用に入りました。因みに今日も3028Fが運用に就いていたようで、ここにきまして1000系のATC化改造などの絡みなどがあるのではないかと思います。

3000系の第1編成と2編成、狭幅・片開きの扉を持っていたこの2編成は、自分が物心ついたときは昼間は専ら急行運用に就いていたという状況であり、3000系で統一されてからはラッシュ時間帯限定になった感がありました。
もう3000系も残り2編成で、とりあえず次年度までは残るような感じですが、それでも終焉の日は確実に近づいてきていることを感じさせます。

投稿: Kaz-T | 2010.01.20 23:09

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