鉄道博物館で展示された0系新幹線を見に行く
今年で開館から2周年を迎えた鉄道博物館では、今年10月21日より新たな展示が加わりました。東海道新幹線開業当初の車両である0系21-2です。先日のことですが、鉄道博物館に行って見に行ってきました。
展示された0系新幹線21-2 2009年11月26日 筆者撮影
0系新幹線は、ここで説明するまでもなく東海道新幹線開業当初の初代新幹線車両になります。営業線では昨年山陽新幹線で最後の活躍をしていた車両が引退しました。
我が国における鉄道の殿堂といえる鉄道博物館には、0系新幹線は前頭部しかありませんでしたが、このほど東海道新幹線開業当初の車両で大阪方先頭車であった21-2が展示されることになりました。この車両は引退後大阪・吹田の鉄道教習所にあったものをJR西日本から寄贈されました。
鉄道博物館では新たに0系展示棟がつくられ、その中に開業当時の東京駅のホームの情景が再現されました。この0系、車内も公開しています。
0系車内の様子
当時の車内がこのように再現されています。また、外に出ますと床下も見ることができます。
見ることができる0系の制御器
台車も見ることができる
この場所では、0系を始めとして東海道新幹線が開業した当時の世相や、新幹線開業までの年表なども展示されています。鉄道博物館で展示された21-2、ここの展示であった東海道新幹線開業式の写真では、まさにこの車両が開業した日に東京駅で「ひかり1号」として新大阪へ出発していった由緒ある車両であることがわかります。
日本の鉄道の殿堂に新たに展示された0系21-2、鉄道博物館ではこれまでも新幹線車両が展示されています。
交通博物館時代には玄関に、そして鉄道博物館でも展示されていた21-25の先頭部
以前から展示されていた0系は先頭部だけになります。今も展示されています。
さらに鉄道博物館では、東北・上越新幹線で活躍した200系も展示されています。
鉄道博物館で展示されている200系新幹線 222-35
このように新幹線車両も展示されている鉄道博物館、新たに展示物に加わった0系21-2、まだご覧になられていない方、ぜひ鉄道博物館を訪れてご覧になってみてはいかがでしょうか?
画像はすべて2009年11月26日 鉄道博物館で筆者撮影
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コメント
京王沿線でずっと過ごしてきている私ですが、母の実家は名古屋であるため、この0系新幹線にも物心つく前からかなり頻繁に乗っていたようです。
完全引退から間もなく1年、馴染み深い鉄道車両の引退がいかに悲しいものであるかを初めて思い知らされた時でもありました。でも人間と同じように世代交代の時は必ず訪れるのだということも学んだように思います。
世界の高速鉄道の礎となりながらも団子鼻の可愛らしい表情を持つこの0系新幹線、これからは鉄道博物館で人々に夢、希望、喜びを与え続けてくれることを願いつつ、お目にかかれる日を楽しみにしております。
投稿: 通勤急行 | 2009.12.07 03:20
いま、あちこちで「昭和デザイン」の再評価がされていますが、やはり東の横綱は「0系新幹線」ですね。かっこ良すぎ!(*^-^)
N700系は速度追求という点では、合理的なスタイルなんでしょうが、バランスがいまいち。0系の優れたところは、丸みを帯びたボンネットと車体の一体感。人間的かつ近未来的(さらにレトロ感がいい具合で融合)。かわいいのも魅力です。
自動車も、昔のスカイラインGTRやブルーバード、シルビアのような車があれば、いいなと思う今日この頃。昭和デザインの復権を希望します。
投稿: 書道三級 | 2009.12.07 12:56
コメントをいただきまして、ありがとうございます。
通勤急行さん>
ちょうど1年前、多くの人々に送られ惜しまれつつ引退した0系新幹線、長きにわたり親しまれてきたこのスタイルですが、このように鉄道博物館に収蔵されました。
世代交代を繰り返し進化していった新幹線、多くの人々に夢と希望を与えてくれたこの車両、さいたま・大宮の地で展示された0系新幹線、必見であるかと思います。
書道三級さん>
約63年にも及んだ昭和時代、特にその2/3を占める戦後と呼ばれる時代には高度成長もあり多くのものが生み出された時代でもあります。その時代の最大の傑作というべきものが、このほど鉄道博物館で展示された0系新幹線ということには異論はないかと思います。鉄道の進化の歴史だけでなく、それだけ多くの人々に親しまれたというのが新幹線0系であるのかと感じます。
投稿: Kaz-T | 2009.12.08 00:16