江ノ電「第23回タンコロまつり」に行ってきました
好天に恵まれた今日は、藤沢から鎌倉を結ぶ江ノ電の極楽寺検車区において、毎年恒例のイベント「タンコロまつり」が開催されました。このイベントに行ってきました。
展示された「タンコロ」108号車 2009年11月15日 極楽寺検車区「タンコロまつり」会場で筆者撮影
今年も開催された「タンコロ祭り」。「タンコロ」とは現在保存車になっている単車108号車のことで、1931年に製造された江ノ電の代表的な車両でした。単行で運転されることからいつしか「タンコロ」と呼ばれるようになりましたが、1981年に引退し現在保存されています。毎年、この車両を一般公開するイベントとして定着しています。
今回は昼過ぎに会場の極楽寺に到着したのですが、好天に恵まれ大勢の人が訪れて盛況でした。
「タンコロ」108号
引退してすでに28年になるタンコロ108号、専用の庫で保管されていることから大変良好な状態で、今でも車庫線内であれば自走可能になっています。
このタンコロの隣では、今年も引退車両のカットボディが展示されました。
展示された旧500形502号車の前頭部 2009年11月15日 筆者撮影
1957年に製造され、2003年に引退した旧500形502号車の前頭部です。旧500形は丸みを帯びたヨーロピアンスタイルの車両として人気があった車両で、今日再び江ノ電に登場している新型車500形の外観は、この車両がモチーフになっています。旧500形502の前頭部では、お子様向けの記念撮影が行なわれていました。
このイベントでは、毎年展示車両のほかに休憩用車両として車内が開放されます。この車両が休憩用車両になっていました。
休憩用車両になっていた300形305F
江ノ電をイメージする車両として多くの人に親しまてきた旧型車両で、今ではこの編成だけになった305Fが開放されていました。江ノ電の各種ポスターに限らず、先月執り行われた江ノ電・嵐電姉妹提携をPRするポスターや嵐電カラー編成のヘッドマークにも描かれている、今もなお江ノ電の顔ともいえる車輛になりますが、ここ最近土休日では車庫にいることが多いようで、この編成にお目にかかるには平日が狙い目なのかもしれません。
好天に恵まれたことから親子連れを中心大変多くの方が訪れた今回の「タンコロまつり」、それほど広くはない会場ですのでこれら車両の撮影は苦労した点がありましたが、それだけ江ノ電が人々に親しまれているということなのでしょう。
こうして、今年も江ノ電「タンコロまつり」は盛大に行なわれ、多くの人が昔懐かしい江ノ電の「タンコロ」に会ってきました。江ノ電をイメージする車両として大切に保存されている「タンコロ」108号車です。ただ、今回はイベント終了後の入換が305Fも含めましてそのまま近傍の庫に入ってしまいましたので、タンコロの走行している姿を見ることはできませんでした。
独特の沿線風景で人々を魅了して止まない江ノ電の1年に1回のお祭りである「タンコロまつり」、これからも継続した開催を希望することは、この日極楽寺に集まった人皆同じ思いであるかと思います。
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コメント
おはようございます。
僕は去年の「タンコロまつり」に参加しましたが、この時も混雑しており、車内まで見学することはできず、グッズを購入することしかできませんでした。「タンコロ」といえば江ノ電の歴史に欠かせない車両であり、10年前に生後間もないころから拡張型心筋症と闘ってきた少年が江ノ電が好きで亡くなる直前に運転したというエピソードもあります。
300形も1編成となり、ここ最近は嵐電と提携を結んだ足りと姉妹提携を結んだりと相変わらず話題がありますが、来年も開催されることと信じています。
投稿: A80&481 | 2009.11.18 08:04
A80&481さん、コメントをありがとうございます。またお返事が遅くなりましたことを、お詫びいたします。
江ノ電で毎年この時期に開催される「タンコロまつり」は、保存車両である108号車を展示するイベントです。江ノ電の歴史の中で、そのイメージを今に伝える車両ではありますが、もうこの車両も引退してからまもなく30年になり、一方でこれまで活躍してきた旧型車も305F1本だけになってしまいました。多くの人々に親しまれた江ノ電でも、時代が移り変わっていったことを物語っているのではないかと感じた次第です。
投稿: Kaz-T | 2009.11.21 00:10