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2009.09.16

伊予鉄道 朝ラッシュ後の増結車入庫回送を撮る

伊予鉄道では平日(土曜日を含む、ただし祝日の場合は除く)朝ラッシュ時間帯は3両編成(横河原線では4両編成もある)で運転され、ラッシュ時間帯が過ぎると従来車は2両編成で運転されます。郡中線では松山市で切り離しが行われ増結車は同駅の留置線に停泊となり、高浜・横河原線では古町で車両交換、あるいは高浜・松山市で分割となります。高浜・横河原線列車において松山市で分割となる場合、横河原行き列車が松山市で後ろ1両を切り離すことになるのですが、切り離された1両はそのまま車庫のある古町まで回送となります。この回送運転シーンを見てきました。

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1両でやってきたラッシュ時間帯後に運転される増結車の入庫回送列車 723 2009年9月12日 大手町で筆者撮影

松山市で分割される増結車、いずれも高浜に運転台がある800系ではモハ810・700系ではモハ720がその任にあたります。そして、松山市で分割後は車庫のある古町まで回送となるのですが、これら増結車は高浜方にしか運転台がありません。よって、片運転台車が1両で走行するという妙な編成で運転されます。

朝ラッシュ時間帯後に松山市→古町で運転される増結車の回送、この区間で市内電車とダイヤモンド・クロッシングがある大手町の踏切で撮影してみることにしました。

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「ダイヤモンド・クロッシング」を通過する入庫回送 モハ723 2009年9月12日 大手町で筆者撮影

JR松山駅にも近い、市内電車と交差する有名な踏切を片運転台の車両1両で通過していきます。では、この車両の後ろはと言いますとこんな状態になっています。

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後ろはこのように扉で閉められている 2009年9月12日 大手町で筆者撮影

回送とはいえ開けっ放しというわけにはいかず、このようにロッカーのような扉で貫通路は閉められています。

続いて2本目の回送がやってきました。

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2本目はモハ727 2009年9月12日 大手町で筆者撮影

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その後追い 2009年9月12日 大手町で筆者撮影

この日は2本の入庫回送を撮影することができました。2本とも元京王5000系の700系の回送でしたが、700系は京王5000系でも初期の車両が譲渡されており種車の関係で狭幅車と広幅車があり、今回モハ723が狭幅車、モハ727が広幅車となりますので後追いの姿を見まして、その違いが理解できれば幸いかと思います。

こうして、伊予鉄道の朝ラッシュ時間帯後に見ることができる名物増結車の入庫回送の走行シーン、名所である大手町の踏切を通過するシーンを撮影することができました。

さて、伊予鉄道では3000系の運転が始まりました。3000系は3両固定編成で導入されましたので、昼間も3両で運転されることになります。これはラッシュ時間帯後の分割は不要ということになり、3000系が揃い終日3両編成で運転されるようになれば、やがて1両で運転される入庫回送は見ることができなくなると予想されます。その時期はもうすぐそこまで迫っているように思えます。

伊予鉄道朝ラッシュ時間帯後の名物といえる1両での入庫回送、この姿での運転を見ることができるのもあとわずかなのかもしれません。

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