南国土佐に路面電車あり 土佐電氣鐵道 Part Ⅱ
再び訪れた四国、9月12日には高知を訪れこの地で路面電車を運行している土佐電を訪れました。
今回も高知も訪れ土佐電も撮影・乗車した 617 2009年9月13日 はりまや橋で筆者撮影
旧型車が多く活躍している土佐電、前回訪れた時には見ることができなかった車両にも今回出会うことができました。まずは700形と呼ばれる車両です。
下関にかつてあった山陽電気軌道からやってきた700形 703 2009年9月13日 はりまや橋で筆者撮影
この車両は、1958年に製造された車両で、山口県下関市で路面電車を運行していた山陽電気軌道(現在の社名はサンデン交通というバス会社。なお兵庫県の神戸~姫路を結んでいる山陽電鉄とは無関係)からやってきた車両です。下関の路面電車は1971年に全線が廃線となってしまい、第2の活躍の場を求めて土佐にやってきました。もう下関よりも土佐の地での活躍が長くなってしまった車両になります。
さて、前回訪れた時は旧型車に多く出会いましたが、近年も車両の導入が行われています。今回出会うことができました。まずは1000形です。
1000形 1001 2009年9月12日 はりまや橋で筆者撮影
この車両は1981年に導入された土佐電初の新製冷房車だそうです。なお、足回りは旧品を流用しており吊りかけ駆動になっています。
続いて2000形です。
2000形 2001 2009年9月12日 はりまや橋で筆者撮影
この車両は2000年から導入が始まった車両ですが、この車両も足回りは旧品を流用しており吊りかけ駆動になっています。
路面電車は最近では環境問題などから見直されつつあり、また人にやさしい低床型車も各地で見ることができます。土佐電でも低床型車として100形が存在しています。
土佐電の低床型車 「ハートラム」の愛称がある100形 101 2009年9月13日 はりまや橋で筆者撮影
土佐電に存在している低床型車は、3連節車体で「ハートラム」という愛称があります。登場時はオリジナル塗装でしたが現在では広告塗装になっています。人にやさしい車両として2002年に1編成が導入されましたが、それ以降は増備はされていません。この車両の運用は土佐電のオフィシャルサイトに掲載されていますので、狙うことはできるかと思いますが、検査の関係などで運休することもありますので注意が必要です。
こうしてみますと車両のバリエーションが豊富な土佐電、ここで紹介した1000形や2000形も数両しか存在しない車両であるようですので、路線延長が長いだけに見かけるのは難しいのかもしれません。この他にも海外からやってきた車両やイベント用の復元車もあるようですので、また機会がありましたときは訪れてみたいと思います。
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