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2009.08.16

富士急で運転開始 富士登山電車

お盆休みの日曜日となり、好天に恵まれた暑い日となりましたが、今日は山梨方面に行ってきました。目的地は富士急線になります。

さて、今年で開業80周年を迎えた富士急では、先週より観光列車として「富士登山電車」の運転が始まっています。本日はその列車に乗車してきました。

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運転を開始した「富士登山電車」 2009年8月16日 三つ峠で筆者撮影

今年で開業80周年を迎えた富士急では、現在各種イベントが行われており、かつての外装を再現した車両の運転も行われています。今回登場した「富士登山電車」は、富士急沿線の豊かさと美しさを、また車掌から望める富士山を楽しむための「日本一ゆたかな登山電車」をコンセプトに、富士急線で運行されてきた元京王5000系の譲受車である1000系1編成1205Fをリニューアルしたものです。そのデザインは、九州新幹線「つばめ」やJR九州の特急列車などを手掛けた工業デザイナーの水戸岡鋭治氏によるもので、外装は開業時の車両モ1型に施された「さび朱色」として、車内はドアを2ドア化して木や布などの自然素材を多く使い、ライブラリーやカウンターなどを備えた車内を探検する楽しめる車両となりました。またこの車両は、東日本地域においては初の水戸岡鋭治氏デザインの車両となります。

前置きは長くなりましたが、運転を開始した「富士登山電車」に乗車するため、始発駅である大月に向かいました。富士登山電車は運行ダイヤは決まっており、普通列車で運転されまます。しかし、今日は多客を想定したのか通常の1000系を連結した4両編成で運転され、「富士登山電車」は富士吉田方に連結されました。まずは大月で撮影してみました。

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富士登山電車になった1205F 2009年8月16日 大月で筆者撮影

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リバイバルカラー昭和30年代塗装1202Fと並ぶ 2009年8月16日 大月で筆者撮影

大月で撮影後は、この列車に乗り込みます。富士登山電車は2両編成のうち1両が200円の着席券が必要な車両なのですが、今日は多客を想定して一般の1000系を増結していたことから乗車した大月10:30発の「富士登山電車」1号では2両とも着席券が必要な車両となっていました。よって、富士登山電車に乗車している客室乗務員さんから着席券を購入し、リニューアルが行われた「富士登山電車」に乗車してみました。

車内は、木などの自然素材を多く使うなど、九州新幹線「つばめ」などに見られる水戸岡鋭治氏のデザインとコンセプトを十分に感じることができました。途中停車した駅で車内も撮影してみました。

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1号車着席券車両の車内 テーマは「赤富士」

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通常では自由席車両になる2号車の車内 テーマは「青富士」

1号車と2号車では車内のコンセプトも異なり、1号車は「赤富士」をコンセプトとしたレトロモダン調、2号車は「青富士」をコンセプトとした車内となっており、作りも異なっています。また2号車の車内にはサービスカウンターかあり客室乗務員さんが乗車記念グッズを販売していました。

普通列車ですので各駅に停車しながらの、富士山のを進んでいきます。こうして終点の河口湖に到着しました。

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2009年8月16日 河口湖で筆者撮影

河口湖に到着後は、今度は走行している姿を撮影しようと思い後続の列車で三つ峠まで戻り、ここからまた歩いて撮影してみることにしました。

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2枚とも2009年8月16日 三つ峠~寿で筆者撮影

富士急線の有名な撮影ポイントであり、また富士山がよく見えるポイントである三つ峠~寿のポイントで撮影してみました。比較的ゆっくりとした速度でやってきましたが、この前後のカーブでの速度制限の関係なのか、富士山の展望に配慮した徐行なのかはわかりませんが、このように撮影できました。

こうして、開業80周年を迎えて登場した「富士登山電車」を撮影・乗車してきました。
東日本地域に初登場となる水戸岡鋭治氏デザインの列車、首都圏地域でもこのように楽しめる列車が登場しました。「富士登山電車」になった編成は、スイス「MGB鉄道姉妹提携15周年」記念塗装「マッターホルン号」編成をリニューアルして登場した車両になりますので、残念ながら赤と白の外装の車両は見ることはできなくなってしまいましたが、それでもリバイバルカラーに続いて登場した「富士登山電車」、季節は夏が早くも過ぎつつあるようにも思える時期に入ろうとしていますが、また注目すべき車両が登場した富士急行、京王線から富士急にやってきて15年が経過した元5000系、現地では1000系となって主力として活躍しているこの姿をぜひご覧に訪れてみてはいかがでしょうか?

<メモ>
富士登山電車は基本的に水・木曜日は一般車両での運転となります。また季節により全車着席券車両、または全車自由席になることもあるようですので、お出かけ前に富士急オフィシャルサイトなどでご確認の上おでかけになってください。


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mattohさん

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コメント

 こんばんは。TBいただきありがとうございます。

 JR九州や和歌山電鉄でおなじみの水戸岡氏デザインの車両がいよいよ東日本エリアでも見られるようになりましたね。元々は京王の通勤車両だった車両をここまで改造したのには頭が下がる思いであります。

 今回は1号車しか利用できませんでしたが、次回は着席料金がかからない2号車の様子も見たいと思います。その際はぜひ富士山を見たいですね。

投稿: mattoh | 2009.08.18 23:14

mattohさん、こちらこそコメントとトラックバックをありがとうございます。

富士急で運転を開始した「富士登山電車」、水戸岡鋭治氏により元京王5000系である1000系がここまで変わりました。外装といい車内といい、また宣伝のポスターなどにも水戸岡鋭治氏のデザインらしさが感じられました。

私が乗車した日は2両とも着席券車両であったようで、2両を乗り比べてみてもしました。楽しめる列車が登場したのではないかと思います。

投稿: Kaz-T | 2009.08.19 01:11

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