海上の森へ 愛知環状鉄道
8月9日は名鉄パノラマカーを使用したイベント列車を撮影しに行ってきたのですが、次の撮影場所に向かうために、この路線に乗車しました。JR東海道線の岡崎からJR中央線の高蔵寺を結ぶ愛知環状鉄道という路線です。
愛知環状鉄道は国鉄時代に岡多線として岡崎~新豊田が開通しており、当初から直流で電化していました。しかし利用が少なかったことから1988年に愛知環状鉄道として第三セクター鉄道に転換されることになり、合わせて建設中であった新豊田~高蔵寺も開通して現在の路線になりました。転換後は沿線の開発も進んできたことから利用が増え、第3セクター鉄道としては上位の営業成績を挙げています。また特筆すべきこととしまして、2005年に開催された愛知万博「愛・地球博」のときに、JR線からの直通列車も運転して観客輸送を担ったこともありました。
現在の愛知環状鉄道は、万博終了後もJR中央線から高蔵寺経由でJR東海の211系が直通してきます。一方で、愛知環状鉄道でも開業当初から活躍した100系と呼ばれる車両はすべて引退して、今では2000系が活躍しています。
現在の愛知環状鉄道の主力車両2000系 2009年8月9日 中岡崎で筆者撮影
愛知環状鉄道で活躍している2000系は、JR東海で現在主力として活躍している313系をベースとした車両になります。外観は一般から公募で決定しそのデザインは沿線の豊かな自然と都市の力強さを表したものとのことです。派手なデザインになっている2000系ですが、今年入線した車両は異なる外観になっています。
今年入線した2000系は青のライン 2009年8月9日 岡崎で筆者撮影
今年入線した車両はこのように愛知環状鉄道のコーポレートカラーである青のラインになりました。また車内も今年入線の車両は、通勤時間帯の混雑緩和のため、これまでのセミクロスシートからロングシートに変更になっているのが特徴になります。
こうして、愛知環状鉄道にも乗車しました。以前新豊田~高蔵寺は乗車したことがあったのですが、今回は中岡崎~岡崎と乗車しました。第3セクター転換路線ではありますが名古屋都市圏に含まれる地域を走りますので、通勤通学に利用も多い路線です。城下町の岡崎から自動車産業の街豊田、焼き物の街瀬戸を経由して高蔵寺を結ぶ愛知環状鉄道、愛知万博は過去のものになろうとしていますが、落ち着きを取り戻したこの路線を訪れてみるのも悪くはないのかもしれません。
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