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2009.08.01

京王9000系甲種輸送を撮る

今日は、鉄道ダイヤ情報誌によりますと、京王9000系新造車の甲種輸送が行われるとありましたので、この列車を撮影しに行ってきました。京王9000系はここ数年の増備車はすべて愛知県豊川市にある日本車輛製造・豊川蕨工場で製造されています。ダイヤ情報誌によりますと沼津で10分ほど停車するダイヤであることが分かりましたので、まずは沼津まで行ってきました。

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やってきた京王9000系甲種輸送列車 2009年8月1日 沼津で筆者撮影

今年度も計画では60両が製造されることになっている京王9000系、これまで10両編成5編成が入線しており、いよいよ最後の10両が輸送されることになりました。今回の甲種輸送についてはいろいろな意味で注目していました。それは1)今回の10両は本当に10両固定編成なのか、2)10両固定編成となった場合この編成は都営新宿線乗り入れ対応編成なのか、3)乗り入れ対応編成となった場合すでに9049Fまで入線していることから車番はどうなるのか(京王の車号の付け方でいけば単純に9050Fとすることはできない。これは先頭車の向きやユニット構成等で必ず01~49までの数字とそれらに+50とした番号で構成されるため)、という疑問がありましたので、この目で見てこようと思ったことと、この編成入線により京王線系統では車両の置き換えに伴う増備が完了し、しばらく京王車の甲種輸送を見ることはできなくなると予想したからになります。

停車する沼津にはこの列車を撮影しようと、人が集まっていました。そして、この甲種輸送列車がやってきました。

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2009年8月1日 沼津で筆者撮影

停車後各種撮影してみました。

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今回の甲種輸送列車の牽引あたったEF65 1069 2009年8月1日 沼津で筆者撮影

今回の牽引機関車はEF65 1069号機が充当していました。JR貨物では老朽化した機関車の取り換えを進めてきており、東海道筋ではJR貨物発足後の導入されたEF200やEF210が主力となってきており、国鉄時代から活躍してきたEF65は姿を消しつつあります。俗に「更新赤プレ」という仕様にはなっていますが、EF65が牽引していたということで注目された面もあるのではないかと思います。
機関車の後ろにはこのような車両が連結されていました。

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連結されていた車掌車 ヨ8632 2009年8月1日 沼津で筆者撮影

今となっては珍しくなった車掌車が連結されていました。おそらくはメーカーの係員の方が乗車されていたのかもしれません。その後ろに今回製造された京王9000系が連結されていました。

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沼津に停車中の京王9000系甲種輸送列車 2009年8月1日 筆者撮影

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連結されていた京王9000系 入線後は新宿方先頭車になるクハ9730 2009年8月1日 沼津で筆者撮影

車掌車の後ろに連結されていた京王9000系は、10両固定編成で輸送時の汚損等を防ぐためか4+6に分割され、両先頭車が向き合っているという編成で運転されました。今回の増備車も車番から都営新宿線直通仕様の10両固定編成のようで、車番は戻って9030Fとなるようです。

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向き合って連結されている両先頭車 2009年8月1日 沼津で筆者撮影

さて、これで今年度増備の9000系最終編成となるのですが、この編成でまた前面に変更点が確認できました。

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画像右側クハ9780の「KEIO」ロゴの位置に注目

9030Fとなるこの編成、前面の「KEIO」ロゴ位置が変更になるようで、これまででしたら前面については赤帯上についていたのが、この編成ではヘッドライト下になっています。意図することがあるのか、またこれが正式採用になってこれまでの9000系にも波及するのか気になります。

さて、京王9000系の甲種輸送列車を撮影しましたが、京王線はレールの幅が1372mmとなっておりこのままではJR線の線路を走行することはできません。そこで、メーカーからは仮台車を履いて輸送されます。

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履いていた仮台車

輸送中の京王9000系全車にこのような台車が履かれていました。その昔の貨車でこのような台車を履いていたものがあったかと思います。最新の電車にこの台車はミスマッチであるかと思いますが、京王などJR在来線と線路の幅が異なる路線の車両を輸送する際の特徴となります。

沼津で撮影後は、走行している姿も撮影しようと先行する列車に乗車して、再度東海道線内で撮影してみました。

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2枚とも2009年8月1日 大磯で筆者撮影

この列車は本日中に、東海道線経由で川崎貨物駅まで輸送され、その後は川崎貨物駅から分岐する神奈川臨海鉄道の千鳥町まで移送されてからここでトレーラーに載せ替えられ、深夜に数両づつ一般道路で移動して若葉台車両基地まで運ばれここで入線します。なお本台車はこれまでの例と同じであれば、神奈川県横浜市金沢区にある東急車輛製造で作られた台車が同時に到着して、セットされることになります。

増備が進む京王9000系、この編成が入線すると今年度増備の60両が出そろいます。それだけ数が増えてきたことになるのですが、これにより6000系が姿を消すことになり、今現在で残るは54両という状況で、すでに都営新宿線直通仕様車については全編成運用を離脱して廃車となってしまいました。今後は地上線用でも見る機会は限られ、全車引退という日ももうすぐそこまで来ている状況になっています。時代が移り変わろうとしている京王線、この路線に入線する9000系、この編成が無事に営業運転に入り活躍することを願うとともに、これまで活躍してきた6000系にも注目していきたいと思います。


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屋根裏部屋さん

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コメント

こんばんは。
今回出場した編成は9030Fですが、まるで阪急の車番みたいですね。本当は地上用の9009Fでもよかったのではないかと思うのは私だけでしょうか?

9000はすっかり京王線の顔としての印象が強くなりました。でもグループ全体からみると乗入編成の30番台が圧倒的に多いですね。東武50000グループも地上編成は少数派であるのに対し地下鉄乗入編成がほとんどですからそれと同じことが言えます。さておき、6000に残された時間はもう長くありません。もうここまで減っている現実をみると京王線の新時代がもうすぐ始まるということを意味していますね。

投稿: A80&481 | 2009.08.04 18:04

A80&481さん、コメントをありがとうございます。

今年度増備された京王9000系、最終編成が輸送されてきました。結局10両固定乗り入れ仕様となったため、番号があふれてしまい阪急よりも東急の8090系のように9030Fと戻る車番になりました。おそらく乗り入れ仕様として運用に差し支えがないようにしたものと考えられます。

この編成が営業運転を開始すると9000系は総勢264両という勢力になり、京王で現状では最多両数の形式となるようです。それだけ数が増えれば6000系が減っていくのも時代の流れで、おっしゃる通りで車両面において京王は新時代が始まろうとしていることに、異論はないかと思います。

投稿: Kaz-T | 2009.08.05 01:11

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