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2009.07.12

溝の口延伸 東急大井町線

昨日ですが、工事を行っていた東急田園都市線の二子玉川~溝の口の複々線化が完成し、大井町線の列車が二子玉川から溝の口まで延伸されました。

昨日は都合がありましたので本日、この区間を乗車してみました。

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溝の口に到着したヘッドマークを付けた大井町線急行6000系 2009年7月12日 筆者撮影

東急大井町線は、前史については省略しますが大井町~二子玉川を結んでいた路線でしたが、田園都市線の逼迫した混雑を緩和するためバイパスルートとして整備されることになり、昨年3月からは急行の運転が開始されましたが、このたび二子玉川~溝の口の複々線化が完成したことから延伸となったものです。長い年月をかけてようやく溝の口に延伸することになりました。

溝の口延伸になった大井町線、まずは始発駅の大井町で撮影してみました。

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各停溝の口の表示で出発を待つ8090系 2009年7月12日 大井町で筆者撮影

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急行の6000系 2009年7月12日 大井町で筆者撮影

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8500系の各停 2009年7月12日 大井町で筆者撮影

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大井町線にも存在している9000系の各停 2009年7月12日 大井町で筆者撮影

昨年3月から急行運転を開始した大井町線、急行には最新鋭の6000系6両編成が使用されます。一方で各停には8090系や8500系・8590系そして9000系の5両編成で運転されます。こうしている間にヘッドマークを付けた6000系がやってきました。

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溝の口延伸のヘッドマークを付けた6000系6101F 2009年7月12日 大井町で筆者撮影

溝の口延伸に合わせてこのようにヘッドマークを付けた列車が登場しており、6101Fに付けられました。

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2009年7月12日 大井町で筆者撮影

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6101Fのヘッドマークのアップ

撮影後ヘッドマークを付けた6101Fの急行に乗車しました。二子玉川からが今回延伸された区間になります。田園都市線と一緒に多摩川を渡り、高架複々線の内側線を走行してほどなく終点の溝の口に到着しました。

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到着後引上線で折り返す 2009年7月12日 溝の口で筆者撮影

到着後は溝の口でしばらく撮影してみることにしました。

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到着する8590系各停 2009年7月12日 溝の口で筆者撮影

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8090系と並ぶ8590系 2009年7月12日 溝の口で筆者撮影

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到着する6000系急行 2009年7月12日 溝の口で筆者撮影

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開業記念ヘッドマークを付けた8090系 8089F 2009年7月12日 溝の口で筆者撮影

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2009年7月12日 溝の口で筆者撮影

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8089Fにつけられたヘッドマークのアップ

溝の口延伸ヘッドマークは急行用の6000系のほか、各停用の8090系8089Fにも付けられました。

この後は、複々線の途中駅である二子新地・高津でそれぞれ撮影してみました。

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複々線区間を快走する8590系各停 2009年7月12日 二子新地で筆者撮影

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一部の各停は田園都市線の線路を走行する 2009年7月12日 高津で筆者撮影

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複々線区間を走行する「お台場パス」のヘッドマークとラッピングがなされた6000系6104Fの急行 2009年7月12日 高津で筆者撮影

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田園都市線の線路を走行する大井町線の8500系「青の各停」 2009年7月12日 高津で筆者撮影

複々線の途中駅である二子新地・高津は、大井町線にはホームが設けられていません。このため大井町線列車は二子新地・高津は通過が原則になるのですが、昼間時間帯を中心に一部各停が二子新地・高津に停車します。このため列車などの案内表示では二子新地・高津に停車する各停は「青」、通過する各停は「緑」で表示しています。また溝の口では駅員さんの案内では「緑の各停」「青の各停」と案内していました。

この後再び溝の口に戻って、もう1編成存在したヘッドマーク付き列車を撮影してみました。

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ヘッドマークを付けた6000系 6103F 2009年7月12日 溝の口で筆者撮影

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折り返して「お台場パス」ヘッドマークを付けた6104Fと並ぶ 2009年7月12日 溝の口で筆者撮影

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2009年7月12日 溝の口で筆者撮影

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6103Fにつけられたヘッドマークのアップ

溝の口延伸ヘッドマーク、急行用の6103Fにもこのようなデザインのヘッドマークが付いていました。

こうして、長い年月をかけて改良が進められてきた東急大井町線は、ようやく溝の口まで延伸しました。あの日の完成予想図に想いを馳せていた日が、ようやく到来しました。
ラッシュ時間帯急行の準急化や6ドア・立ち席車を増導入しても混雑が解消されず、逼迫状態にある田園都市線のバイパスルートとしていよいよ本領を発揮する時が来ました。
大井町線は途中自由が丘で東横線、大岡山で目黒線、旗の台で池上線と接続しており、大井町ではJR京浜東北線とりんかい線に乗り換えることができ、東急のネットワークを活かした混雑緩和策となります。まずは目論み通り田園都市線の混雑が緩和されるかということが焦点になるかと思います。新たな役割を担うことになった大井町線、発展していくことに期待したいと思います。


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mattohさん
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コメント

初めまして。
実はずっと以前から拝見しています。
最新の鉄道情報を知ることが出来てすごくためになっています。
私は写真ブログをやっていますが、時々鉄道も登場します。

さて、大井町線沿線の各停駅の利用者ですが、結論から言えば、急行運転開始からの沿線の評判はひじょうに悪いです。
それは当然、各停の本数が減ってしまったこと、踏切が極端に開かずになってしまったこと、混雑がひどくなってしまったことです。致し方ない事象ではあります。
10年以上前までの大井町線は人も少なく、着席は容易でした。
今の自由が丘までの区間の混雑は200%越えでしょう。
東横線とさして変わらなくなってしまいました。
田園都市線の混雑緩和のために利用されてしまったのも心象を悪くしてしまいました。
つられて、京浜東北の大井町-品川間の混雑も更にひどくなってしまいました。車掌室のモニターの表示は285%を表示しています。
意外だったのは、旗の台の駅改良に伴い、田園都市線から急行利用で乗り換える人が非常に多いことです。
想定外の乗り換えの多さです。
鉄道会社としても、やってみないと判らないことはいろいろあるでしょうね。
ちょっと批判的なことを書いてしまいましたが、東急のファン歴は40年です!!!

投稿: funamyu | 2009.07.13 21:21

funamyuさん、弊ブログにようこそお越しくださいました。いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。

溝の口延伸で田園都市線のバイパスルートとなった大井町線、昨年の急行運転開始により混雑が増したというのは、ある意味止むをえない部分ではあり、急行運転により通過駅の利便性低下も全体の最適化という点においては、これも止むをえないことかと思われます。その一方で、旗の台乗り換えが増えてきているのは、ある意味以外ではありますが、東急のネットワークが活かされているいることの表れであるかと思います。

しかし、急行運転開始に続いて溝の口延伸で大井町線は躍進を遂げました。最後まで残っていた8000系を追いかけていた日々が遠くに思えるようになってきた大井町線の変貌、この路線も東急ネットワークの一翼を担い発展していくことに違いないと思います。

これからも、弊ブログをよろしくお願いいたします。

投稿: Kaz-T | 2009.07.13 23:11

私も11日は仕事で二子玉川へ行きましたので、バイクを仕事先に駐車させて頂き、二子玉川〜溝の口延伸を見てきました!

二子玉川駅を利用したのは2年ぶりでしたが、駅東側の高層ビル再開発工事に驚きました!
私の世代ですと…まだ玉電がのんびりと…走っていた時代!
今の環八の用賀の交差点付近から二子玉川へ下り坂を下り…二子玉川へ。
二子玉川から二子橋を渡り…なんて光景が今も浮かびます(笑)

この40数年間の変貌には、ビックリします!

こうなると…溝の口から先に延伸してくれれば…だとか、戸越あたりから地下へ、大井町から臨海線になんて…考えてしまいます!


そういえば最近…鉄道模型の いさみやさんに伺っていないなぁ…。

投稿: 準急豊島園 | 2009.07.14 13:06

 こんばんは。TBありがとうございます。

 6103Fにもヘッドマークが付いているんですね。初日はこの6103Fの姿を見かけなかったので、このデザインのヘッドマークを見ることが出来ませんでした。

 今回改めて感じたのは、大井町線の車両のバリエーションが豊富なことですね。年1回か2回くらいしか乗る機会がない路線ですが、もう少し落ち着いてから再訪してみたいです。

投稿: mattoh | 2009.07.14 22:52

コメントをいただきまして、ありがとうございます。

準急豊島園さん>
溝の口延伸がようやく実現した東急大井町線、二子玉川駅もこの関係で改良工事が行われました。合わせて駅周辺も大きく変化しました。玉電が存在していた当時はまだ生まれてはいなかったものでその当時の様子は写真等でしか見たことはありませんが、その当時から比較するとその変貌には驚かされるものがあるのではないかと思います。

mattohさん>
こちらこそトラックバックをいただきまして、ありがとうございます。
溝の口延伸が実現した大井町線、急行は新型車6000系の独壇場となりますが、各停では8090系や8590系、田園都市線でもおなじみ8500系、そして9000系と存在しており、いずれも前面帯が赤と黄色のグラデーションで「大井町線」というステッカーが貼られています。
かつて、8000系トップナンバー編成を追いかけていた時代は、あっという間に過去のものになってしまったように思える大井町線の変貌、しかしおっしゃる通りで各停では意外とバリエーションがありますので、まだまだ楽しめる路線ではないかと思います。

投稿: Kaz-T | 2009.07.15 00:37

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