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2009.05.06

置き換え進む 京王6000系を撮る 2009年GWver.

ゴールデンウィークも終盤になっていますが、昨日は午前中は京王線に出向き、今回も置き換えにより姿を消しつつある6000系を撮影してきました。

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準特急の運用に就く6000系 6017F 2009年5月5日 分倍河原で筆者撮影

京王6000系は、1972年から導入された京王線では初の20m4ドアの車両になります。一時期は京王で最多両数を誇り、1970年代から80年代までは特急などの優等に主力として使用され活躍した一時代の京王を代表する形式です。ここにきまして9000系の増備が進み急速に姿を消しており、京王線にATCが導入2010年度までに全廃とされています。4月に入り年度が代わってから再び9000系の入線が始まり、すでに都営新宿線直通対応の10両編成1本が運用を開始し、2本目が現在試運転中でまもなく運用開始、そして3本目が今月中にメーカーから運ばれてくるようで、いよいよ都営新宿線直通対応編成については終焉の日が近づいてきました。

そこで、今回はまずこんな運用に就いているという話を聞きまして、狙ってみることにしました。

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都営新宿線から直通の急行多摩動物公園行きの運用に就く6000系 先頭は6440F 6890 2009年5月5日 明大前で筆者撮影

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後ろは6041F 6741 2009年5月5日 明大前で筆者撮影

京王系の掲示板で、連休中はこの運用に6000系が就いているという書き込みをみまして出向いたところ、この日も6000系が運用についていました。土・休日ダイヤの朝に1本ある、都営新宿線からの急行多摩動物公園行き(都営線内は各停)という列車になります。6000系の都営新宿線の乗り入れ対応編成は新宿方から8+2の10両編成で運転されており、京王八王子・橋本方先頭は前パンタ車になります。今年度早々に入線した9000系の運用開始に伴い、今年2月に「高尾山冬そば」号に充当された唯一菱形パンタを搭載していた6040F+6432Fは運用を離脱してしまい、現在残る乗り入れ対応編成は2編成だけになり、いずれもシングルアームパンタに換装された車両だけになります。そのうちの1編成が貴重な運用に就いていたことになります。明大前で撮影したのですが、到着時上りも列車が到着するという状況で、6890の画像は上りホーム京王八王子方端からレンズを伸ばせるだけ伸ばして、その後トリミングしてなんとかご覧になれる画像になりました。

この後も撮影しましたが、この日も6000系による準特急が運転されていました。

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準特急の運用に就く6000系 先頭は6411 2009年5月5日 八幡山で筆者撮影

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その後ろは6017F 6767 2009年5月5日 八幡山で筆者撮影

6000系の10両編成は、地上線用は新宿方に2両編成が連結される2+8という編成になります。この日は6411F+6017Fが8000系やリニューアルが行われた7000系とともに準特急の運用に就いていました。この運用は8両編成が9000系になることが多くあることから、オール6000系の準特急は特に土・休日ダイヤでは見る機会が限られている状況にあります。

この他にも各停運用にも就いていた編成がありました。

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各停の運用に就く6015F 6765 2009年5月5日 分倍河原で筆者撮影

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各停の運用に就く6013F 6763 2009年5月5日 柴崎で筆者撮影

2本の6000系各停運用を確認しました。この後は桜上水に行ってみました。この駅の留置線にこの編成が止まっていました。

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留置していた6023F 6723 2009年5月5日 桜上水で筆者撮影

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6023Fの特徴あるサイドビュー 2009年5月5日 桜上水で筆者撮影

桜上水の留置線には、5ドア車から4ドアに改造された6023F+6024Fが止まっていました。この編成は高幡不動を基点にラッシュ時間帯の急行などで運用されることが多く、ときおり昼間の準特急にも運用されることはありますが、桜上水留置というのはこの駅で10両編成が昼間入庫していることがあまりないだけに、このゴールデンウィーク期間中の珍事なのか気になります。

桜上水では、もう1編成の都営線乗り入れ編成が運用に就いていましたので、撮影できました。

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都営新宿線から直通の急行橋本行きの運用に就く6000系 先頭は6438F 6888 2009年5月5日 桜上水で筆者撮影

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後ろは6042F 6742 2009年5月5日 桜上水で筆者撮影

2編成現存している6000系の乗り入れ車、もう1編成の6042F+6438Fも撮影できました。この編成は都営線直通の急行運用に就いていました。

こうしてゴールデンウィーク期間中の京王6000系を撮影できました。もう都営線乗り入れ車は2編成を残すのみとなり、その2編成ともお目にかかることができました。まもなく今年度増備の9000系が1編成運用に就き、続いてまた1編成入線することになっています。特に乗り入れ車については全廃の日が近づいてきました。また、間もなく京王電鉄から今年度の事業計画が発表されると思われます。その内容によっては、地上線専用編成も今年度で姿を消す車両が発生することが想像でき、今後ますます6000系を見ることは困難になってきます。

アイボリーの車体で活躍する京王6000系、その活躍の姿をご覧に京王線を訪れてみてはいかがでしょうか?


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コメント

6000系、とうとう…終焉ですか…。
32年前、ゼミの先生のお宅が百草園にあり、急行高尾山口行きの6000系に頻繁に乗りました…。 もちろん当時は6000系は少数派で、5000系ツリカケ非冷房、競馬場線にはグリーンの…あれ!?形式忘れた!情けない(苦笑い)!
確か…6000系に3+5もいましたね!
武蔵野台から北多磨まで歩いて…是政線に乗りました(笑)

投稿: 準急豊島園 | 2009.05.06 23:04

準急豊島園さん、コメントありがとうございます。

今から32年前といいますと、京王6000系はまさに都営新宿線乗り入れに対応するため、大量に増備が行われていた時代であったかと思います。早いもので、この形式も終焉が見えてきました。
もうコメントされております5+3の分割編成はすべて廃車となっており、京王八王子方が前パンタになるデハ6450は過去のものになりました。今6000系の前パンタ車は2両編成のクハ6750(地上線用は6860番代、乗り入れ車は6880番代)になります。このうち地上線用は平日の競馬場線運用以外では8両編成の新宿方に連結されますので中間に入ってしまいますが、乗り入れ車では京王八王子・橋本方に連結されますので、前パンタという車両が先頭に出ますが、今ではすべてシングルアームパンタ化されました。
今年度も9000系の増備があり、特に乗り入れ車は早い時期に姿を消すと思われますので、この時期でまだ残っていた編成に出会えてよかったと思っております。

投稿: Kaz-T | 2009.05.07 00:17

6000系の地下鉄乗入れは2編成までに減り、終焉間近となりました。大袈裟かもしれませんが、夏までがヤマなのではないかと思います。去年も毎月1編成導入されてたので、消えるペースが速かったことに驚きを隠せませんでした。来年3月で京王線が都営新宿線と乗り入れて30年を迎えるのですが、それより前に引退してしまうのが濃厚かもしれません。

地上のほうは優等運用に駆け回っていますが、これも今のうちでしょう。特に6023+6024編成は7連の各駅停車が運用消滅してから専ら優等運用で活躍するシーンが多くなりました。6000の廃車は98年あたりから始まったのですが、そのころと今とでは随分廃車のペースが大きく変わりました。京王線を取り巻く環境もここまで変化していってる様子がよく分かります。

投稿: A80&481 | 2009.05.07 07:10

A80&481さん、コメントありがとうございます。

かつては京王線の主力車両として活躍してきた6000系も、ここに来まして一気に数を減らしまして、特に乗り入れ車については、この夏前にも全編成運用離脱というところまできました。2010年度までに全車VVVF化・バリアフリー対応車とすることを目指しているため、6000系は対応させるよりも置き換えた方が得策という判断があったのでしょう。

いずれにしましても、乗り入れ、非乗り入れに限らず6000系については、今後も要注目といったところではないかと思います。

投稿: Kaz-T | 2009.05.07 23:17

生まれてから36年間、引越しは何度かあったものの、ずっと京王沿線で過ごしてきました。しかも6000系は1972年入線とのことですので、ほぼ同い年。常に人生を共に歩んできたことになります。実は9000系の前、8000系が登場した頃から引退を気にし始めていました。特に鉄道ファンではなく、番台などについては全く分かりませんが、6000系に関しては、物心ついた頃から親しみ易い車両となっていました。今日は(特に狙っていたわけではありませんが)準特急を2回見ることが出来ました。6000系を見る(乗る)たびに「これが最後かもしれない」という気持ちになります。ラストランを見届けられればと思ってはいます。

投稿: 通勤急行 | 2009.05.21 22:07

通勤急行さん、コメントありがとうございます。

いただきましたコメントより、私と同年代をお見受けいたします。京王6000系はかつては京王線の主力車両として特急や地下鉄乗り入れ運用にまで活躍した車両でしたが、ここに来まして数を急速に減らし始めまして、この記事に掲載しているオール6000系の準特急はあと何回見ることができるのか、というのは私も同じです。
もう来年の今頃は残りわずかという状況になっていると思われます。この車両の最後の日はそこまで近づいていますので、ラストランを見届けることができればと思うのは、私も同じです。

投稿: Kaz-T | 2009.05.22 00:40

この記事へのコメントは終了しました。

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