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2009.05.09

京王電鉄 2009年度経営計画発表

京王電鉄では、今年度のグループ経営計画が発表されました。

内容は、昨年度に引き続きATC導入や車両・駅のバリアフリー化、調布付近の立体化に続いて代田橋~八幡山で立体化に向けた調査が行われ、このうちATC化については今年度で相模原線(調布~橋本)で切り替えられるとのことです。

さらに細かく読んでみますと、今年度は老朽車両の取り換えで京王線に9000系を60両、井の頭線に1000系を45両導入し、車内液晶モニターやドアチャイムを設けた車両を今年度新造車と合わせて115両導入するとあります。また、VVVF化について両数の明記はありませんが進められます。この他、永福町駅の橋上化が完成するとともに、芦花公園や百草園、今年度より千歳烏山・東府中などで駅舎改良が行われ、エレベーターなども整備されることになっています。

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今年度も引き続き60両が増備される9000系 2009年5月5日 八幡山で筆者撮影

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今年度も引き続き45両が増備される井の頭線1000系 2009年2月26日 高井戸で筆者撮影

この他にも記載していることがありますが、弊ブログの視点としましては、やはり車両の動向が気になります。今年度も京王線に9000系が60両とかなりの両数が導入されます。すでに今年度導入分は1編成が営業運転を開始して、次の編成が現在試運転の最中で、さらに今月下旬にも1編成甲種輸送されてくるとされています。これにより6000系は運用離脱が地下鉄乗り入れ編成で今年度に入ってから1編成発生しており、乗り入れ編成は本日の時点で残り2編成にまで減っています。ただ、気になるのが今年度相模原線(調布~橋本)がATCに切り替えられるという点で、この区間にある若葉台に工場や車両基地がありますので、とりあえずはATCを搭載している乗り入れ車(都営と京王のATCは互換性があるという前提として)は残して、地上線用の編成(現在残っている6000系地上線用車は8両編成4本及び5+5の1本、2両編成も8両編成と合わせて現在8本あるうちの4本)を先に置き換えるのかもしれません。今年度増備の9000系が乗り入れ車で6本入線すると、6本目で番号があふれてしまうため、どういう付番をされるのか気になるとともに、本当に乗り入れの10両編成で6本なのか出てきてからのお楽しみではないかと思います。
また、7000系についてもVVVF化やバリアフリー化が進められることになります。

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残り2編成になった6000系の乗り入れ車 今年度の動向は・・・・・・ 2009年5月5日 桜上水で筆者撮影

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今年度は6000系地上線用編成の動向にも注目 2009年5月5日 柴崎で筆者撮影

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もしかするとこの編成にも注目が必要か? 5扉から改造の6023F+6024F 2008年8月9日 つつじヶ丘で筆者撮影

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今年度もVVVF化などの改造が行われる7000系 画像はVVVF化・バリアフリー化改造が行われた7024F 2009年5月5日 明大前で筆者撮影

一方、井の頭線に目をむけますと、今年度も引き続き1000系の増備が行われます。今年度はすでに各種鉄道雑誌等で公表されているとおり45両ということで5両編成9本導入され、数の上では井の頭線では1000系に置き換えが完了することになり、この路線で長きにわたり活躍してきた3000系は全編成引退ということになってしまいます。また、現在今年度増備編成となる1026Fが入線しており現在試運転中であり、次の1027Fについてもメーカーで出荷待ちとのことです。

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いよいよこの編成も運用離脱の日が近づく 現在唯一残存している分散クーラーを搭載した車両を含む3017F 2009年2月26日 高井戸で筆者撮影

ただ、井の頭線においては従来の1000系についてはこれからATC取り付けの改造が行われるようで、すでに「鉄道ファン」誌などで公表されている3000系の運用離脱予定日のうち、3028Fと3029Fについてはまだ未定とのことであるため、1000系のATC取り付け改造が完了するまで1・2編成の3000系は残存する目もあると思われます。

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この編成は来年度まで生き延びられるか? 3028F 2009年2月26日 高井戸で筆者撮影

井の頭線では、もう土・休日で3000系が運用についている姿を見ることはその時の運次第という状況で、今後は平日朝のラッシュ時間帯でなければお目にかかれないという状況になっていくことになるかと思います。

今年度の京王電鉄経営計画は以上ですが、「2010年度までATC導入・全車VVVF化・全車バリアフリー化」といった計画達成に向けて今年も継続した取り組みがなされます。世代交代の波がさらに加速していく年となるように思います。


参考
京王電鉄オフィシャルサイトリリース 2009年度京王グループ経営計画(PDF)


2009年5月15日追記
本記事で6000系の置き換え予想がなされておりますが、先日の記事(こちら)でも撮影することができた乗り入れ編成のうち6041F+6440Fが運用を離脱したようです。(ソースはこちら
やはり乗り入れ車から置き換えていくようで、いよいよ都営新宿線に乗り入れる6000系は見納めが近づいてきたようです。

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コメント

こんばんは。
京王電鉄の経営計画が発表されましたが、今年度の車両の動きは活発になることと予想しています。京王線に関しては9000投入で6000の地下鉄乗入れ車は全廃、地上用編成にも廃車が発生すると思います。とはいっても9000は番号が50に達しますので、若返って0番台を製造する可能性も考えられます。20番台もあるでしょうが、これ以上のことは分かりません。

井の頭線1000のほうは全編成揃いますが、3000系2編成は1001~15FのATC改造の予備確保として残すことになっています。今から5年前ですが、1001~10Fで室内表示機を設置する工事の際、原型マスクの3014Fが予備編成確保に伴い退役まで残りました。あの時は毎日井の頭線を見に行っていましたが、見れたのはたったの一度だけで、あとは富士見ヶ丘に入っている、という状態だったことがつい昨日のことのように思い出されます。リニューアル編成もまだまだ大丈夫だ、そんな時代でした。

投稿: A80&481 | 2009.05.10 21:44

A80&481さん、コメントありがとうございます。

京王の今年度の経営改革は、車両の動きが活発なことを予感させるには十分な内容であり、京王線系統の9000系60両導入は、6000系の乗り入れ車だけでなく地上線用車も置き換えが行われることは十分に予測できます。確かに6000系乗り入れ編成すべて置き換えというのは常識的にみましても十分予測できるのですが、やはり今年度で相模原線調布~橋本でATCに切り替わるという部分で、この途中の若葉台に車両運用の拠点ともいうべき基地や検査を行う工場がありますので、もしやということで記事の記述になりました。

井の頭線でも昨年度を上回る両数が導入され、過去に3000系が1年で40両導入した年はありましたが、それを上回るペースになり、数的には3000系をすべて置き換えるだけの導入数になります。しかし、やはり従来の1000系のATC化改造が行われるということで、予備車確保で1・2本の3000系を残すというのは十分に考えられ、本日検査から出場して間もない1001Fに乗車しましたが、ATCの取り付けはまだ行われていないようでした。
1000系の車内案内装置取り付けのため3000系の原型スタイル車だった3014Fが残されていた時に弊ブログは開設され、まさにこの編成を追っかけていたのが当初の弊ブログでした。あれから5年が過ぎるのですね。

今年度の京王は、京王線でも井の頭線でも世代交代がさらに進む年になり、これまで以上に6000系や3000系は注目が集まるのではないかと思います。

投稿: Kaz-T | 2009.05.11 00:46

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