レインボーライン完成！ 上毛電鉄700形

群馬県の中央前橋と西桐生を結ぶ上毛電鉄では、現在主力車両として活躍している700形の前面色を編成ごとに異なったものに変更しています。そして、最後の編成も変更が完了して全8編成異なったカラフルな姿になりました。

前面色が出そろった上毛700形　最初に変更され「フェニックスレッド」になった713-723編成　2009年3月14日　中央前橋で筆者撮影

現在上毛電鉄で主力として活躍している700形は、京王井の頭線で活躍していた3000系の譲受車になります。この車両の最大の特徴は前面色は編成ごとに異なった7色があり「レインボーカラー」のステンレス車として親しまれていた車両です。上毛にやってきた際は全編成がフィヨルドグリーンの前面でしたが、イメージアップのため711-721編成を残して各編成前面色を異なったものに変更をしてきました。そして最後となった車両も出場して全8編成すべて前面色が異なるという、本家の京王井の頭線を上回るカラーバリエーションとなりました。

フィヨルドグリーンで残された711-721編成　2009年3月14日　中央前橋で筆者撮影

ロイヤルブルーの712-722編成　2009年3月14日　大胡で筆者撮影

今年春の「選抜高校野球」に出場することになった前橋商業を応援するヘッドマークをつけたフェニックスレッドの713-723編成　2009年3月14日　中央前橋で筆者撮影

「はしる水族館」号として、魚などの絵が車内に描かれ、まるで水族館の中に似るような車内になっているサンライトイエローの714-724編成　2009年3月14日　赤城で筆者撮影

ジュエルピンクの715-725編成　2009年3月14日　新里で筆者撮影

パステルブルーの716-726編成　2009年3月14日　大胡で筆者撮影

車内が「さくら」でデコレーションされたミントグリーンの717-727編成　2009年3月14日　粕川で筆者撮影

最後に登場したゴールデンオレンジの718-728編成　2009年3月14日　大胡車庫で敷地外から筆者撮影

このように全8編成、すべて異なる前面色になりました。
京王井の頭線で活躍していた時は、編成ごとに異なる前面色で人気を集めた3000系、上毛電鉄に来て再び編成ごとに異なる前面色になりました。
上毛電鉄沿線はここでも例外なくクルマ社会になってしまい、いかに電車に乗ってもらうかという取り組みの一環で実施された異なる前面色の採用、徐々に注目が集まっているようです。

京王井の頭線で今も残っている3000系はすべてリニューアルが行われ前面形状が変わってしまい、またあと1年ほどで全車引退とまで言われている中、上毛ではオリジナル形状の前面に、再び編成ごとに異なった色彩られました。この地でこれからも多くの人々に親しまれ活躍していくことを、井の頭線沿線で生まれ育った者として、祈念するところです。