上毛電鉄デハ101走る!
今日は、JR各社でダイヤ改正が行われ動向があった列車には多くの人が集まりました。またこれに合わせてJR東日本ではICカード「Suica」の利用可能エリアの拡大とJR北海道で発行しているICカード「Kitaca」との相互利用も開始され、それに合わせて記念カードが発売されました。私はこの記念Suicaを求めに高崎まで出向き、Suica-Kitaca相互利用開始および群馬エリアのSuicaエリア拡大記念のSuicaを入手することができました。
さて、これらSuicaを入手後は前橋に移動して、今回こんな車両を撮影しました。中央前橋~西桐生を結ぶ上毛電鉄のデハ101です。本日運行されましたので、その姿を見てきました。
本日運転された上毛電鉄開通時から走り続けたデハ101 2009年3月14日 粕川で筆者撮影
今日は、いつもお世話になっている弊ブログと相互リンクをしております「melonpanのつぶやき。」管理人のmelonpanさんと行動を共にしました。
本日運転された上毛電鉄デハ101は、開通当初から走り続けている車両で製造から80年が経過し現在では、我が国最古の稼働できる電車とも言われており、群馬県の近代化遺産にも選定されています。この車両はイベント列車や団体貸切列車として運転されますが、この他にもこの車両には役割があります。それは工事列車という任務で、貨車から線路に敷き詰められる砕石を散布するホキ車2両の機関車としての任務です。上毛電鉄のオフィシャルサイトに運転日・区間・時刻が掲載されたことから、それを目指して撮影してみることにしました。
本日の運行は大胡の車庫からデハ101が単行で出発して、砕石を積んだ貨車が停まっている新里で連結してから新里~大胡を1往復して、新里で貨車を切り離して単行で大胡に戻という運用になります。まずは新里→大胡を走る砕石散布列車を撮影すべく、通過する時刻に間に合いそうな大胡~樋越の踏切で待ってみました。しかし、このときはあいにく雨も降っている悪天候で、通過するであろうと思われる時刻になっても踏切が鳴る様子はありませんでした。「この天候だから作業中止による運休」かとも思い始めた矢先に踏切が鳴り始めましたが、「これも定期列車の通過」であろうと思っていたのですが、踏切が鳴っていても列車がなかなか通過しません。そうこうしてしているうちに、非常にゆっくりとした速度でデハ101がやってきました。
砕石散布列車として2両のホキの先頭に立つデハ101 2009年3月14日 大胡~樋越で筆者撮影
撮影した地点ではゆっくりとした速度で通過していきましたが、その直前で砕石散布が行われていたようで、貨車にも保線の作業員の方が乗車していました。デハ101には「貨物」というサボが付けられています。
ここで撮影後は、折り返しの新里行き砕石散布列車を撮影すべく粕川に向かいました。ここで待っていたのですが、駅に流れた放送では「列車に遅れが発生している」というものでした。そして、予定時刻よりも遅れて再びデハ101がやってきました。
2009年3月14日 粕川で筆者撮影
後追い 2009年3月14日 粕川で筆者撮影
粕川で撮影後は、後続の列車で新里に向かいました。到着しますと、デハ101は入換が行われ貨車がすでに所定位置に停車していました。
貨車を押し込み切り離したデハ101 2009年3月14日 新里で筆者撮影
砕石運搬用の貨車 ホキ1・ホキ2 2009年3月14日 新里で筆者撮影
その後デハ101が単行で入換が行われてホームに入線してきました。
入換運転中のデハ101 2枚とも2009年3月14日 新里で筆者撮影
さて、今回このように工事列車として運転されたデハ101ですが、大胡出庫から新里まで及び新里から大胡入庫までの単行運転については臨時列車として乗車することが可能でした。そこで、新里から大胡までデハ101に乗車してみました。
車内は昨年の検査により室内内張りがニス塗りになるなどレトロ感がさらにアップしました。今となっては珍しくなった吊り掛けのサウンドと、さらには全列車がワンマン運転となっている上毛電鉄でも、デハ101ではワンマン運転はできず車掌が乗務して乗車券の発売を行っていましたが、その車掌さんは砕石散布時は保線作業員さん・入換運転時は旗をもって手信号を指示していた方がきっぷを売っているという状況でした。そして、デハ101に揺られて大胡に到着しました。
到着後入庫のため入換運転を行っているデハ101 3枚とも2009年3月14日 大胡で筆者撮影
こうして、今回も上毛電鉄デハ101を撮影し乗車することができました。
デハ101が今日まで残された理由として挙げられる「機関車代用としての貨車牽引」、以前は定期の貨物列車として数両のタンク車を牽引していたそうですが、貨物営業はなくなりこのような工事列車としてホキ車の牽引という役割が今も残っています。すでに製造から80年を迎えた電車を先頭にした工事列車、渋い姿であると感じました。
上毛電鉄の今や至宝と言えるデハ101、この車両による工事列車がこのように運転され、人が集まりました。この列車は明日も砕石散布列車は新里~西桐生で運転されるとのことです。また起終点の中央前橋・西桐生両駅は頭端式ホームで通常の機回しはできないことから、入換の作業で貨車を手押しで移動させることも行われるようで、今日の運転ではそのようなシーンを見ることはできなかったと思われますが、また上毛電鉄の工事列車を撮影する機会があった時は、そのシーンもぜひこの目で見てみたいと思います。
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コメント
こんばんは。昨日はお世話になりました。私も翌15日のときに上毛のデハ101号に乗ってきましたが、今回は道床の砕石散布のためホッパ車を牽引しての運行ということで、これまでの単行とは違った光景を見ることができました。
ただ今回は時間の都合で、新里駅と赤城駅の周辺でしかその様子を見ることが出来ず、西桐生駅での折り返しの様子は見ることが出来ませんでした。次の機会があればぜひその様子なども見たいところですね。それでは。
投稿: mattoh | 2009.03.23 22:49
mattohさん、コメントありがとうございます。こcじょらこそ昨日の森林公園のイベント、お疲れ様でした。
上毛電鉄の至宝といえるデハ101の運転、今回は砕石散布という工事列車での運転になります。貨車を牽引している姿を見てみたかったもので、この日高崎で発売された記念Suicaを買い求めた後に向かってみました。やってきたこの姿を見て「渋い」と思ったと共に、活躍している姿を見てきました。
この日は新里~大胡の運転でしたので、中央前橋や西桐生の手押しによる貨車の入換はなかったと思いますが、やはりそのシーンは見てみたいと思います。
80年も経過した上毛デハ101、これからもこのような姿を見せてくれることに期待したいですね。
投稿: Kaz-T | 2009.03.23 23:28