成田臨を撮る
1月の3連休の最終日となった今日は、ようやく時間ができましたのでこの時期ならではの列車、通称「成田臨」と呼ばれる列車を撮影してみました。
出発を待つ団体専用の「成田臨」183系 その脇を253系「成田エクスプレス」が通過する 2009年1月12日 成田で筆者撮影
「成田臨」とは、この時期に設定される主に首都圏各地から成田に向かう団体列車で、成田山新勝寺への参拝客を乗せて走る列車です。江戸時代になると庶民の人気を集め、多くの人が訪れるようになった成田山へ、鉄道網が整備され成田に向けて走る団体列車はこの時期の風物詩となりました。
かつては、各地から客車列車もやってきていた「成田臨」でしたが、昨今では運転本数も減り車種も183系などの特急型電車を使用するようになりました。そして今年からは団体専用だけではなく、全席指定の快速列車として各地から成田へ運転も行われるようになりました。この快速列車も合わせまして本日、成田へ向けて走った臨時列車を各種撮影してみました。
まずは、西国分寺駅で武蔵野線府中本町から運転された快速「成田山初詣むさしの号」を撮影してみました。
田町車両センター所属の183系6両で運転された快速「成田山初詣むさしの号」 2009年1月12日 西国分寺で筆者撮影
前面は「快速」表示で運転された「成田山初詣むさしの号」、府中本町から武蔵野線・常磐線我孫子経由で運転されました。
さて、この後は成田に向かって午後に成田からの帰りとなる列車を撮影してみました。
専用のヘッドマークを掲げた大宮車両センター所属の183系6両で運転された団体専用の「成田臨」 2枚とも2009年1月12日 成田で筆者撮影
本日は団体専用の「成田臨」が2本運転されましたが、この列車は我孫子経由常磐線・武蔵野線・高崎線経由の高崎行きのようで、大宮車両センター所属の183系で運転されましたが、このようなヘッドマークが掲出されていました。
大宮所属183系に掲げられた「初詣」ヘッドマーク
側面もこのような表示
この地域のローカルの主力車両113系と並ぶ 2009年1月12日 成田で筆者撮影
「初詣」というイラストマークを掲げるところに、どこか「成田臨」というムードを盛り上げます。
さて、この列車が停車中にもう1本の「成田臨」も入線してきました。
田町車両センター所属183(189)系10両で運転された団体専用の「成田臨」 2009年1月12日 成田で筆者撮影
もう1本は田町車両センター所属の183(189)系10両で運転されました。こちらは「団体」表示での運転となります。この列車は、総武線千葉・新小岩・新金線(総武線新小岩~常磐線金町を結ぶ貨物線)・常磐線馬橋・武蔵野線経由で黒磯まで運転されました。
113系と並ぶ 2009年1月12日 成田で筆者撮影
183系はかつて、房総エリアにおいて特急として活躍した車両です。もうこのエリアでの特急は定期運用ではありませんが、こうしてスカ色の113系と並んだところは、かつてのシーンを再現しているようにも思えます。
あて、本日運転された成田に向かう臨時列車、やはり全席指定で運転された快速列車がもう1本運転されています。中央線高尾から運転された「成田山初詣高尾号」です。高尾行きを夕方の三鷹で撮影してみました。
田町車両センター所属183(189)系8両で運転された快速「成田山初詣高尾号」 2009年1月12日 三鷹で筆者撮影
中央線の高尾から運転されたこの列車は、往路の成田行きが御茶ノ水・秋葉原経由で運転されたのに対して復路の高尾行きは総武線東京・品川経由での運転となり、三鷹~成田は無停車(ただし途中運転停車はありました。)でした。この列車は、往路の成田行きを西国分寺で「成田山初詣むさしの号」のあとに撮影したのですが、下り列車に被られる寸前という状況で撮影に失敗してしまいまして、急遽復路の高尾行きを三鷹で撮影することにしたのですが、ここでも手前の上り副本線に列車が入線してくるという状態でした。なおこの列車も前面は「快速」表示で運転されました。
こうして、この時期運転される「成田臨」と呼ばれる列車を各種撮影してみました。1月中は各地から成田を目指して運転されるこれら列車、御利益をのせて今年も運転されましたが、まだ運転される列車があるようですので、注目してみてはいかがでしょうか?
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