置き換えが再開された京王井の頭線3000系
昨年の11月から1000系の増備が再開された京王井の頭線では、3000系の置き換えも同時に再開されています。すでに2編成が運用を離脱してしまいました。そして、今日は各種用事があったことからお休みをいただいていたのですが、永福町には今年度3編成目となるアイボリー前面の1023Fの入線が始まっており、また運用離脱が発生することになります。
本日は急行運用に就いていた3023F 2009年1月21日 渋谷で筆者撮影
やはり急行運用に就いていた3029F 2009年1月21日 明大前で筆者撮影
運用に就いていた3025F 2009年1月21日 吉祥寺で筆者撮影
1000系の導入は今年度の京王電鉄事業計画によれば、2010年度までに14編成導入して3000系を置き換えるとされていましたが、すでに刊行されている各鉄道雑誌の記述によれば、今年度は5編成、2009年度には9編成導入されるとなっており、当初の予定よりも1年前倒しで置き換えが完了するようです。よって、井の頭線の3000系の活躍は残り1年数か月ということになってしまいます。
さて、本日発行されました「鉄道ファン」誌に京王3000系の動向が掲載されており、その中に運用離脱予定日まで掲載されていた(ただし、取材時での予定であったようですでに変更が生じており、この記事中ではまだ残存していることになっている3020Fは運用を離脱しています。)のですが、さらにその中には「伊予鉄道に時期は未定であるが30両譲渡予定」という記述もありました。すでに全国各地の地方私鉄に譲渡され活躍している京王3000系の新たな譲渡先となり、3020F以降の両先頭車とM1車(デハ3000型)がその対象となっているようです。
伊予鉄道は四国・愛媛県の松山市を基点に3路線の郊外電車の運営を行っており、弊ブログでも昨年のGW時期に訪れております。その昔は井の頭線で活躍し、のちに京王線系統へ高尾線のローカル運用向けに転用されたデハ1400・1800といった車両が譲渡されており、現在でも京王線で活躍していた2010系や5000系が譲渡され主力として活躍している、ある意味京王車の第2の活躍の場と言える私鉄になります。元2010系であった800系は製造からまもなく50年になろうとしており、この車両の置き換えが考えられているのでしょう。
今年は1000系の増備がかつてないペースで進められ、急速に置き換えが進むことになっている京王井の頭線の3000系、それでもこうして第2の活躍の場を得ることができた車両もあり、このほかにもまだ譲渡予定があるのかもしれません。井の頭線で長きにわたり親しまれた3000系、今年はその活躍の最終章という時期になりました。今後数を減らしていくことになるこの形式の姿をご覧に井の頭線を訪れてみてはいかがでしょうか?
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コメント
こんばんは。久しぶりの書き込みです。
中学・高校の時に毎日通学で使っていた3000系が井の頭線から撤退するのは残念ですが、車齢の若い後期車が30両も譲渡されるのは嬉しい限り。末永く活躍してほしいものです。
投稿: Tasuku | 2009.01.22 21:04
Tasukuさん、コメントありがとうございます。
京王井の頭線の顔として活躍してきた3000系も、いよいよ最終章となった感があります。その中から30両と結構な両数が、伊予鉄道に譲渡されることになったようです。京王線で活躍していた2010系・5000系が活躍している元京王車の活躍の地に譲渡されることになった3000系、井の頭線から姿を消すのはさみしいのですが、こうして新天地が見つかり第2の活躍の場が与えられたことは、私も同じです。
投稿: Kaz-T | 2009.01.22 23:45
こんばんは。
昨日は仕事で井の頭線に乗れるよう経路を選択しました。運良く吉祥寺に1本停まっていたので思わず撮影してしまいました。乗って外を眺めるとホーム先端に鉄がポツポツといましたね・・・。なくなっていくのはちょっぴり寂しいですね。
投稿: nagasou | 2009.02.11 18:04
nagasouさん、コメントとトラックバックをいただきまして、ありがとうございます。
京王井の頭線でこれまで親しまれてきた3000系、今年度から1000系の導入が再開され、置き換えが進められてきています。各種情報では来年度で置き換えが完了することのことです。
今の井の頭線のダイヤでは3000系は昼間の運用で1~2運用多くても3運用という状況で、その運転形態から1時間待てば見ることも乗ることも可能ではありますが、この形式の特徴である全7色の前面を見ようとした場合は、必然的に平日朝ラッシュ時間帯に訪れなければならない状態です。今後その傾向に拍車がかかっていきますので、確かに吉祥寺などで撮影している人がいたということは納得できます。
やはり寂しさを覚えるのは皆様同じのようですね。
投稿: Kaz-T | 2009.02.11 22:46