白帯復活！ 名鉄パノラマカー

昨日10月19日は、京阪電鉄中之島線が開業して早速乗車してきたのですが、同じ日に名鉄では現在残っている7000系「パノラマカー」で、かつて座席指定車として整備されていた7011Fに往年の白帯が再現されたとのことで、この日は臨時運転が行われたあと撮影会も行われましたので、京阪は昼過ぎに撤収して京都から新幹線に乗り、名古屋で途中下車して名鉄に乗車しました。白帯が再現された車両の撮影会場は、各務原線の三柿野駅です。ここに着きますと、パノラマカー7000系の7011Fが往年の姿で停車していました。

1980年代に特別整備が行われていた車両に施された白帯が再現されたパノラマカー7011F　2008年10月19日　三柿野で筆者撮影

名鉄で長きにわたり親しまれた「パノラマカー」7000系、現在では4両編成が数本（公式では3本、実際には4本残存している）残っているのみになり、来年度には全車引退とされています。今回の企画は引退を迎えるパノラマカーイベントとして、今も残っている1980年代に座席指定車として特別整備がされた7011Fに、その当時施されていた白帯を再現したものです。

白帯塗装が復活した7011Fはまず、犬山線の中小田井から三柿野まで臨時列車として運転され、その列車に乗車するにはフリーきっぷを購入し、中小田井で配布された整理券を所持した人しか乗車できないようになっていました。そして到着後の三柿野で撮影会となりました。私は午後に向かいましたので必然的に三柿野駅での撮影会のみの参加となります。

岐阜方は「特急　名古屋」を表示

豊橋方は「快急　谷汲　新岐阜」のプレートを表示

豊橋方では、各種系統板が登場して逆光という悪条件ながら多くの人が訪れ撮影していました。撮影できたものを挙げます。

2001年のパノラマカー40周年記念運転時に掲出された系統板「新岐阜」

正月に運転される「豊川稲荷」の系統板

これも2001年のパノラマカー40周年記念運転時に掲出された系統板「豊橋」

逆光という厳しい条件でしかも多くの人が集まっていた状態の中、これだけ撮影できました。

続いて岐阜方です。こちらは電照幕状態で各種表示されました。なお、岐阜方はこの駅構内の踏切から撮影できました。

「特急　常滑」

「特急　金山」

「特急　内海」

「特急　犬山」

幕の変わり目で「特急　豊川稲荷」

そして表示された「特急　豊明」

このように各種表示がなされましたが、終了時間に近付き、この日の臨時運転時の表示がなされました。

臨時運転で掲出された系統板

まずは豊橋方に付けられた臨時運転の系統板　種別は「団体」

そして岐阜方にも系統板が付けられた

こうして、白帯が再現されたパノラマカーを堪能してきました。

名鉄パノラマカーの一時代の姿と言える特別整備車にのみ施された「白帯」、やがてパノラマカーが座席指定特急から離脱するとこの白帯は消されていきました。しかし、前面の行先表示は白帯に合わせた形のものが残っているため、どこか手持ちぶたさを感じるスタイルになってしまった感がありましたが、最後になって唯一残っていた特別整備車である7011Fにこのような姿が再現されました。

私自身この姿は見たことはありましたが、また白帯にお目にかかることができたということで、大変うれしく思います。また見ることができるとは思ってもみませんでした。

もう来年度で全車が引退することになっている名鉄パノラマカー、かつての特別整備車に再現された白帯、関西の帰りに名古屋で途中下車して出向いただけの価値はあった、大変見ごたえがあったイベントでした。
引退までこの姿で運転されることになる7011F、この編成も含めまして今残っているパノラマカーが最後の日まで、無事に走り抜けてほしいと願うのは私だけではないでしょう。

画像はいずれも2008年10月19日　三柿野駅構内で開催された撮影会会場で筆者撮影

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