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2008.10.26

頑張るぐんまの中小私鉄フェア2008@上信電鉄に行ってきました

今日はあまりすっきりとしない1日でしたが、イベントが開催されました。本日参加したイベントは「頑張るぐんまの中小私鉄フェア」というイベントで、場所は上信電鉄高崎他で開催されました。このイベントに参加してきました。

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今年の「頑張るぐんまの中小私鉄フェア」は上信電鉄が会場 展示された上信電鉄の至宝 デキ1・3 2008年10月26日 頑張るぐんまの中小私鉄フェア2008 高崎会場で筆者撮影

本日開催された「頑張るぐんまの中小私鉄フェア」は、群馬県内で営業している中小私鉄3社の合同イベントになります。この3社とは、上信電鉄、上毛電気鉄道、わたらせ渓谷鐵道で、今回は高崎から下仁田を結ぶ上信電鉄が会場となりました。

まずは、高崎に向かいまして開場と同時にまずは車両基地でもある高崎会場で展示された車両を撮影してみました。

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高崎会場で展示された車両 2008年10月26日 頑張るぐんまの中小私鉄フェア2008 高崎会場で筆者撮影

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日野自動車の広告塗装になっている6000系 2008年10月26日 頑張るぐんまの中小私鉄フェア2008 高崎会場で筆者撮影

上信電鉄のオリジナル車両である6000系です。この車両は最近車内が改造されたようで、クロスシートがなくなりオールロングシートになりました。その隣にはこんな車両が展示されました。

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富岡製糸場の世界遺産登録を目指したアピール外装となっているデハ204(上)・クハ304(下) 2枚とも2008年10月26日 頑張るぐんまの中小私鉄フェア2008 高崎会場で筆者撮影

こちらも上信電鉄オリジナル車両である200系ですが、この車両は沿線の富岡市にある富岡製糸場の建物の世界遺産登録を目指してアピールを行っている編成になります。明治初期、我が国が富国強兵に向けて建設された富岡製糸場、その当時のレンガ造りの建物が今も残されていることから、歴史的価値を世界中に広めようとユネスコの世界遺産登録を目指した活動が行われております。

さて、沿線に世界遺産登録を目指している富岡製糸場がある上信電鉄ですが、この鉄道には今となっては骨董的な価値がある機関車が存在しています。

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上信電鉄で現存する電気機関車デキ 2008年10月26日 頑張るぐんまの中小私鉄フェア2008 高崎会場で筆者撮影

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デキ1 2008年10月26日 頑張るぐんまの中小私鉄フェア2008 高崎会場で筆者撮影

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デキ3 2008年10月26日 頑張るぐんまの中小私鉄フェア2008 高崎会場で筆者撮影

大正時代に電化となった上信電鉄では、貨物用に電気機関車デキ1型を3両導入しました。この機関車はドイツで製造され輸入されてきた機関車で、今となっては上信電鉄の至宝といえる機関車です。現在では貨物営業は行っておらず、主に保守用として使用されているとのことです。また現在はデキ1とデキ3の2両が残され、デキ2については廃車となり、富岡市内で保存されているとのことです。

上信電鉄のデキは、その希少性からも人気があり、この機関車の愛好者による団体もあり活動を行っています。この活動には漫画家である松本零士先生も賛同しており、この機関車を使用したイベントにも出演したことがあるようです。そのようないきさつから、今秋より上信電鉄ではこんな列車の運行が始まりました。

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今秋より運転を開始した「銀河鉄道999号」 車両はクモハ501+502 2008年10月26日 頑張るぐんまの中小私鉄フェア2008 高崎会場で筆者撮影

松本零士先生の代表作と言えるのが「銀河鉄道999」ですが、それにちなんだラッピング列車が、元西武新101系の譲受車である500形501+502の編成に施され運転を開始しました。今日は、この編成を使用した臨時列車が高崎~下仁田で2往復運転されました。

高崎会場では、この他にも撮影できました。

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クモハ151+152 元西武401系 2008年10月26日 頑張るぐんまの中小私鉄フェア2008 高崎会場で筆者撮影

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留置中のクモハ504 2008年10月26日 頑張るぐんまの中小私鉄フェア2008 高崎会場で筆者撮影

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その相棒クモハ503は、入場中でジャッキアップ実演に供された 2008年10月26日 頑張るぐんまの中小私鉄フェア2008 高崎会場で筆者撮影

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制御器実演で使用されたデハ203 2008年10月26日 頑張るぐんまの中小私鉄フェア2008 高崎会場で筆者撮影

またこの会場から、こんな車両も留置していたのを確認しました。

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100系(元西武451系)の廃車体 2008年10月26日 頑張るぐんまの中小私鉄フェア2008 高崎会場で筆者撮影

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すでに廃車同然の状態になっているED316 2008年10月26日 頑張るぐんまの中小私鉄フェア2008 高崎会場で筆者撮影

上信電鉄で開催された今年の「頑張るぐんまの中小私鉄フェア」、会場は高崎だけではなく富岡・下仁田でも開催されました。そこで、この会場内で本日に限り有効に1日フリー乗車券を購入して、富岡に行ってみることにしました。富岡へはやはり臨時列車が設定されました。

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臨時列車として運転された150系「サファリ号」 2008年10月26日 高崎で筆者撮影

乗車した列車は、「サファリ号」と呼ばれる群馬サファリパークの広告塗装車になっている150系元西武801系でした。この列車で上州富岡まで乗車して、ここで撮影してみました。

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上州富岡に到着した「サファリ号」 2枚とも2008年10月26日 筆者撮影

上州富岡に到着した「サファリ号」は、折り返しまでの間車内が休憩所として解放され自由に乗降できる状態でした。駅前の富岡市あい愛プラザで開催された富岡会場では、上信デキ2や上毛デハ104のミニ列車の運転や各種グッズなどの販売がありました。
さて、上州富岡では次に乗車する列車までの間で、上信電鉄の列車を各種撮影してみました。

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その後出庫して運用に就いた150系クモハ151+152(元西武401系) 2008年10月26日 上州富岡で筆者撮影

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人形処かんとうの広告塗装になっている上信オリジナル車デハ251 2008年10月26日 上州富岡で筆者撮影

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その後ろにはこれも上信オリジナル車クハ303 2008年10月26日 上州富岡で筆者撮影

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上信電鉄のオリジナル車でローレル賞を受賞した1000系 2008年10月26日 上州富岡で筆者撮影

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マンナンライフの広告でラッピングされた150系(元西武701系) 2008年10月26日 上州富岡で筆者撮影

これらを撮影後は、下仁田に向かいます。下仁田へは本日臨時列車として運転されていた「999号」です。

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進入する500系「999号」 2008年10月26日 上州富岡で筆者撮影

上州富岡から乗車した「999号」車内は、このイベントもあって大変盛況でした。こうして列車は終点の下仁田に到着しました。

終点の下仁田駅もこのイベント会場となったのですが、内容は到着した「999号」の撮影会となります。折り返しまでの間で、普段ですと撮影ができない線路内からこのイベントの時に限り撮影することができました。

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到着した「999号」 2枚とも2008年10月26日 頑張るぐんまの中小私鉄フェア2008 下仁田会場で筆者撮影

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その後、ヘッドマークは高崎方に移された 2枚とも2008年10月26日 頑張るぐんまの中小私鉄フェア2008 下仁田会場で筆者撮影

普段は立ち入り禁止の線路内でこのように「999号」が撮影できました。

下仁田にはこの他にも停まっていた車両がありましたので、撮影してみました。

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ヨコオ食品工業の広告塗装になっている上信電鉄オリジナルのデハ252 2008年10月26日 下仁田で筆者撮影

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その後ろにはこれも上信電鉄オリジナルのクハ1301 2008年10月26日 下仁田で筆者撮影

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単行運転可能に改造された上信電鉄オリジナルのデハ205 2008年10月26日 下仁田で筆者撮影

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単行運転可能になっているデハ205の高崎方増設運転台側はこんなスタイル 2008年10月26日 下仁田で筆者撮影

こうして下仁田で撮影後、再び高崎に戻りました。帰りに乗車したのは、上信電鉄オリジナルでローレル賞を受賞した1000系です。

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下仁田から乗車した1000系(左) 2008年10月26日 下仁田で筆者撮影

この1000系で高崎に戻りまして、もう一度高崎のイベント会場に足を運んでから、上信電鉄を後にしました。

今回開催された「頑張るぐんまの中小私鉄フェア」は、例外なくクルマ社会になった群馬県内で頑張っている中小私鉄を支援するとともに、鉄道に親しんでもらおうということで開催されました。昨年の上毛電鉄に続いて今年は上信電鉄で開催されましたが、来年はわたらせ渓谷鐵道で開催されるようで、以降は持ち回りで開催されるようです。いずれにしましても、今の状況では厳しい状況になるこれた路線の活性化に向けた取り組みであると感じます。
そして、上信電鉄では沿線の富岡製糸場の世界遺産登録を目指した取り組みとともに、今秋から運転を開始した「999号」などで、「乗ってもらう」ための積極的な取り組みを積極的に実施しています。

上信電鉄を始めとする群馬県内の中小地鉄3社が、これからも存続し地域の中で人々の足として活躍し続けることを切に願います。


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頑張るぐんまの中小私鉄フェア2007@上毛電鉄に行ってきました(2007年10月21日)※昨年、上毛電鉄で開催された時の様子です。

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