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2008.08.30

For the moment 名鉄パノラマカー2008年夏

今日は、名鉄岐阜から新可児へパノラマカーを使用した臨時列車「日本ライン 新可児」号が運転されました。この列車を目当てに、1週間もしない間にまた名鉄を訪れ今回も夜行高速バスで名古屋に向かいました。そこで、「日本ライン 新可児」号と合わせまして今も残っている「パノラマカー」を撮影してみました。

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今も残る名鉄の「不朽の名車」7000系「パノラマカー」 7007F 2008年8月30日 犬山で筆者撮影 

名鉄で、長きにわたり親しまれた「パノラマカー」7000系、今年6月のダイヤ改正で運用が大幅に減ったと共に多くの車両が運用を離脱しました。来年度で全車引退とされている「パノラマカー」、名鉄公式サイトにも特設ページが開設され各種イベントが実施されるなど、徐々にその活躍のフィナーレが近づきつつあります。

今回も早朝からまずは神宮前に向かい、まずパノラマカーが充当される数少ない列車を撮影してみました。

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891レ 普通犬山行き 7043F 2008年8月30日 神宮前で筆者撮影

神宮前7:53発の普通犬山行きでまずは7043Fがやってきました。今のダイヤでは名鉄公式サイトのパノラマカーのページによれば、名古屋近辺ではパノラマカー運用は本当に数本になり、計画を立てていかなければもうお目にかかれないほどになりました。到着したこの列車に岩倉まで乗車して、ここで先行する準急に乗り換えて、今度は布袋で再度この列車を撮影してみました。

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2008年8月30日 布袋で筆者撮影

布袋では準急からこの列車までの到着の時間が少なかったもので、こんな感じの画像になりました。
この891レは、4連のパノラマカーの豊橋方に他車種の2連を連結した6両になっています。この後ろにはこんな車両が連結されていました。

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7043Fの豊橋方に連結されていた7700系 7713F 2008年8月30日 布袋で筆者撮影

この車両は7700系と呼ばれる車両で、7000系パノラマカーをベースとしながらも、分割併合と支線直通を考慮した貫通型のスタイルをしています。7000系をベースとしているだけに、側面窓はパノラマカー譲りの連続窓になっています。この車両は今では三河線のワンマン運転が活躍の場で、本線や犬山線の運用に就くことは稀ですが、昼間に広見線の折り返し運用があるようです。この車両についてはまだ置き換えの話は出ていないようですが、パノラマカーがベースとなっているだけに、そう遠くない将来に置き換えがあっても何ら不思議ではないかと思います。

布袋ではこのあとに到着する急行新可児を撮影してみました。

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4873E 急行新可児行き 7007F 2枚とも2008年8月30日 布袋で筆者撮影

パノラマカーの急行がやってきました。名鉄公式サイトのパノラマカーのページによりますと、今年6月のダイヤ改正以降残るパノラマカーは4両編成3本とされていましたが、実際には6両編成も1編成この7007Fが残りました。運用は5700系6両固定編成と共通運用で、見る機会はかなり限られます。そういう意味におきましては、6月のダイヤ改正以降も1編成が残った6両編成のパノラマカー、こうして急行運用も見ることができました。

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7007Fは、午後には犬山~岐阜の各務原線急行の運用に入っていた 2008年8月30日 犬山で筆者撮影

7700系と併結した7043F、そして奇跡的に生き延びた6両編成の7007Fと、短い時間で撮影できました。こうしてみますとパノラマカーはまだまだ健在という気がしますが、撮影した布袋駅の一角には何とも言えない現実がありました。

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運用を離脱して留置されていた7019F 2008年8月30日 布袋で筆者撮影

6月のダイヤ改正で運用を離脱した7019Fが、前面のサボも外された何とも寂しげな姿で留置していました。これが現実、パノラマカーは姿を消していくことになります。

布袋を離れてその後は、名古屋本線岐阜方面へ進みました。ここでは須ヶ口~岐阜のローカルで、パノラマカー運用があります。そこで、この運用も撮影してみました。

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1053レ 普通岐阜行き 7001F 2008年8月30日 岐南で筆者撮影

名古屋本線須ヶ口~岐阜のローカル運用に就いていたパノラマカーは、6月のダイヤ改正で運用離脱とされていたトップナンバー7001Fが充当していました。岐南駅の構造は上下線で改札が異なりこの撮影場所からは踏切を渡りさらに進んだところが岐阜行きの改札という状況です。この列車はこの駅で通過列車退避であったため撮影後は走って改札に入り、この列車に乗車しました。今となっては貴重になったパノラマカーのトップナンバー編成に乗車して、岐阜に到着しました。

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名鉄岐阜に到着した7001F 折り返しは普通須ヶ口行き 2枚とも2008年8月30日 筆者撮影

今日の名鉄岐阜は、「ポケモン」ラッピング列車が勢ぞろいし、さらにパノラマカーを使用した臨時列車「日本ライン 新可児」号が運転されたことから多くの人が訪れ、本線のホームに到着したこのパノラマカーを多くの人がわずかな折り返し時間で、撮影していました。

こうして、6月のダイヤ改正以降残ったパノラマカーを撮影・乗車してきました。名鉄で長きにわたり親しまれた名車、もう活躍の期間は残り少なくなってきています。今年の夏の終わりに、まだ活躍している姿をお目にかかることができました。来年の夏もこれら車両は走っているのか気になりますが1日も長く、そして最後の日まで今もなお色あせない斬新さを保ちながら走り続けてほしいと思うのは、私だけではないでしょう。


参考
名古屋鉄道オフィシャルサイト「ありがとう パノラマカー」

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最終章 名鉄7000系「パノラマカー」(2008年6月4日)


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mattohさん

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コメント

 こんばんは。私も31日に名古屋へ行ってパノラマカーに乗ってきました。前の日にはイベントもあったようで当初は興味もありましたが、人出も多くなりそうで出来れば普段着の状態で乗りたいと思い、敢えて翌日にしました。

 私が乗ったのは、夕方豊明を出る各停犬山行きでしたが、こちらは思ったほど人出も多くなく、返って心配になるほどでした。ただ神宮前ではそれなりにギャラリーも多く見かけましたけど、収拾が付かなくなるほどではありませんでしたね。

 今後どれだけ乗れるかはわかりませんが、もう一度くらい乗りに訪れたいですね。それでは。

# 私の記事からTBを送らせていただきました

投稿: mattoh | 2008.09.10 22:15

mattohさん、コメントとトラックバックをいただきまして、ありがとうございます。

パノラマカーを使用した臨時列車「日本ライン 新可児」号が運転された当日、雨の中名鉄を訪れ、このように通常の運用に就いていたパノラマカーも撮影してきました。
これら撮影時には常に数人が雨の中いた状態で、特に最後の7001Fが到着した岐阜では、同じ日に同駅で「ポケモン」ラッピング列車が勢ぞろいし、またこの後に臨時列車「日本ライン 新可児」号が出発するとあって、多くの人が撮影していました。

パノラマカーは、6月のダイヤ改正以降は4両編成3本が残るとされていましたが、実際にはこのときに運用離脱予定であった7001Fや6両編成の7007Fも残り、特に7007Fについては5700系6両と共通運用ということでしたが、このように撮影できました。その7007Fも今度の日曜日に金山~河和を1往復臨時列車として運転され、運用を離脱するようです。

おっしゃるとおりで、長きにわたり親しまれた名鉄の名車「パノラマカー」、これから出会うことは困難になりますが、私もまた何かの機会で名古屋を訪れ、パノラマカーに乗車できればと思っております。

投稿: Kaz-T | 2008.09.10 23:18

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