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2008.07.26

第24回 新幹線車両基地まつりin仙台(2008)に行ってきました

今回の仙台旅行、メインはこのイベントです。JR東日本新幹線総合車両センターで今年も開催された、「新幹線車両基地まつりin仙台」に行ってきました。

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台車工場脇で、移動機に連結されている「FASTECH 360S」 2008年7月26日 筆者撮影

JR東日本の「新幹線総合車両センター」は、東北・上越・長野・山形・秋田新幹線の車両を検査する工場と、新幹線の車両基地で構成され、場所は宮城県の仙台駅から普通列車で約15分のところにある新利府駅が最寄となります。このイベントにあわせまして臨時列車を増発するなど、普段の新利府駅は新幹線総合車両センターがあるだけであとは一面の水田地帯の長閑な駅が、この日は大変賑わっておりました。

さて、会場に入りましてまずは台車工場と呼ばれるところになります。
ここで、新幹線車両から台車を着脱し検査などを行なうところになります。その入場線で、台車交換作業実演が行なわれていました。

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台車交換作業実演中のE2系

ちょうど、長野新幹線のE2系の下で台車を着脱する実演が行なわれていました。

台車工場を進み、各種台車の検査工程の展示や実演が行なわれているところを通り過ぎますと、記念撮影コーナーを兼ねた車両展示がありました。今年も、現在開発中のあの試験車両が展示されました。

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展示された高速試験車両「FASTECH 360S」

今年も時速360km走行を目標に、次世代の新幹線を目指して現在試験運転中の高速試験車「FASTECH 360S」が、この試験車両を印象付けた「ネコ耳」と形容された「空気抵抗増加装置」が作動している状態で展示されました。普段はなかなか見ることができない車両だけに、この場所にはお子様むけの記念撮影とともに、一般の人も盛んに撮影していました。

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展示されたE4系「Max」

「FASTECH 360S」の隣には、やはり記念撮影用にE4系「Max」が展示されていました。普段真正面から見ることが少ない車両だけに、このアングルですと、なんだかユニークな顔に見えます。オール2階建て車両であると共に空気抵抗などを考慮した結果、こんな顔になったのがE4系です。

さて、この場所から組み立て工場に進みますと、ここで車両の展示がありました。

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山形新幹線「つばさ」E3系

そして、ここにもこんな車両が展示されました。

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高速試験車両「FASTECH 360Z」

現在開発中の「FASTECH」の新在直通用試験車両も展示されました。E3系の後継車となるであろう車両になります。

そして、このまま進みますと出口になりますが、ここでも狭い場所の中、間近に新幹線に触れられるということで大勢の人が集まりごった返していました。

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高速試験車両「FASTECH 360Z」の反対側先頭

そして、こんな車両も展示されていました。

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新幹線電気軌道総合試験車 E926形「East-i」

JR東日本の新幹線の線路や電気・通信・信号関係の設備の検査を走行中に行う試験車両「East-i」です。この車両も普段なかなかお目にかかれない車両であることから、人気が集まっていました。

このあと、組み立て工場に入りまして、この中で展示されたE4系「Max」では「車両分割併合装置作動実演」が行なわれていました。

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E4系「車両分割併合作動装置」作動中の様子

E4系「Max」も、JR東日本の新幹線車両の特徴である分割併合に対応しており、E4系による「Maxやまびこ」と山形新幹線「つばさ」が福島で分割併合を行っているほか、仙台や高崎などでE4系同士の分割併合も行われており、2本つないだ16両編成になると、世界最大の乗車定員の多い高速列車となります。

組み立て工場も回ったあとは、さらに進んでこの車両基地内に保存されている車両を見学しました。

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新幹線総合車両センターで保存されている車両

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東北・上越新幹線開業前にそのモデル車両として製造された試験車 961系

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JR東日本の新幹線の進化の過程で登場した高速試験車「STAR21」

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東北新幹線開業時の車両 200系のトップナンバー車

新幹線の他にも東北地方で活躍した機関車が保存されています。

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東北地方で活躍した電気機関車

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磐越西線で活躍したED77 1

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奥羽本線福島~米沢の板谷峠区間で主に活躍したEF71 1

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東北地方でも活躍した蒸気機関車D51 1108

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交流電気機関車の試作車の1両 ED91 21

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交流機関車の決定版となり、その後大量に製造されたED75のトップナンバー ED75 1

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EF71とともに奥羽本線などで活躍したED78 1

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初期の量産型交流機関車で東北本線で活躍したED71 1

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東北地方のローカル線で活躍した蒸気機関車 C11 351

新幹線車両だけでなく、東北地方で活躍した機関車もこのように保存されていますが、屋外で保存されているために状態が良くなく、機関車の中にはナンバーがが無くなっていたり、ガラスが破損しているものもありました。何かの折にでも整備してくれればと感じました。

こうして、今年もJR東日本の新幹線総合車両センターの一般公開に行ってきました。、「FASTECH」を展示するなどJR東日本の新幹線における車両の検査などの取り組みの内容が良く分かる展示がありました。工場の展示ということで、留置線などを使った車両の撮影会場がなかったのがやや残念ですが、新幹線の車両基地なだけになかなか難しいのかもしれません。
毎年恒例のイベントである「新幹線車両基地まつり」、これからもぜひ継続した開催を期待したいところです。


画像は特記以外、2008年7月26日 新幹線総合車両センター「新幹線車両基地祭りin仙台」会場で筆者撮影


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