西武新宿線系統に登場した新種別「拝島快速」
今日は、東京メトロ副都心線開業に伴い直通運転を行う西武鉄道ではダイヤ改正が行われました。池袋線系統では、副都心線直通による運転系統の変更が主ですが、この開業の影響を受けない新宿線系統でもダイヤ改正が行われました。新宿線系統では西武新宿から拝島線に直通する新種別「拝島快速」がデビューしました。
本日のダイヤ改正で新宿線系統に登場した「拝島快速」2000系 2008年6月14日 西武立川で筆者撮影
今回のダイヤ改正で設定された「拝島快速」は、昼間時間帯に30分間隔で運転され、区間は西武新宿~拝島間になり、小平から拝島線に直通します。停車駅は西武新宿・高田馬場・鷺ノ宮・上石神井・田無・小平・玉川上水で、玉川上水~拝島は各駅に停車となり、これまでの急行より停車駅が減少し、スピードアップが図られました。
さて、今回のダイヤ改正で制定された「拝島快速」、まずは小平から拝島行きに乗ってみました。
拝島快速に使用されている新2000系 2008年6月14日 小平で筆者撮影
どんな車両が使用されているのか気になりましたが、新2000系の8両編成でやってきました。この系列では近年行き先表示器のLED化を進めているため、こうして撮影してみますと文字が切れてしまい、何を表示しているのかよくわからない画像になってしまいました。
さて、小平からは新宿線からは別れ拝島線に入ります。これまでの急行ですと田無から先は各駅停車となってしまうのですが、この列車は小平からの拝島線内でも通過駅があります。乗車してみますと、どうしてもカーブ通過などでなかなかスピードが出せないようでしたが、ある程度の短縮効果はあるかと思います。以前多摩湖線に残っていた低運転台の101系を待ち続けた萩山、国分寺線との乗り換え駅である小川、人口8万人の市の代表駅である東大和市は通過となります。そして、多摩モノレールとの乗り換え駅である玉川上水に停車するとここから各駅停車になります。合わせてここから先は一部区間を除いて単線となります。こうして最近改良が行われ、その変貌ぶりに驚いた拝島に着きました。
拝島からは戻って、次の西武立川で下車して、ここで撮影してみました。
新2000系拝島快速西武新宿行き 2008年6月14日 西武立川で筆者撮影
次にやってきた拝島快速は2000系 2008年6月14日 西武立川で筆者撮影
戻ってきた2000系の拝島快速 2008年6月14日 西武立川で筆者撮影
到着した拝島快速西武新宿行きに乗車して、今度は新宿線の鷺ノ宮で撮影してみました。
20000系20103Fの拝島快速拝島行き 2008年6月14日 鷺ノ宮で筆者撮影
このダイヤ改正に合わせて、方向幕表示をすべて更新した西武鉄道の車両、拝島快速は水色の幕のようですが、やってきた車両が2000系に20000系、いずれもLED式の行き先表示器であることから文字が切れてしまいました。
さて、鷺ノ宮からは後続の拝島快速に乗車しました。
6000系6102Fの拝島快速西武新宿行き 2枚とも2008年6月14日 鷺ノ宮で筆者撮影
ようやく方向幕式車両による拝島快速がやってきましたが、車両は6000系6102Fでした。6000系は1992年から導入が始まった地下鉄有楽町線直通運転用の車両でしたが、第1編成の6101Fと第2編成の6102Fは運転台などの構造が以降の編成とは異なる部分があるようで、地下鉄乗り入れは行っておらず新宿線系統に転用されました。今日は東京メトロ副都心線が開業した日です。この編成も本来であれば前面を白色化して、新木場のみならず明治通りの地下を進んで渋谷を目指していたことになっていたかと思うのですが、そのような事情で新宿線系統でやや不本意な活躍をしています。しかし、ダイヤ改正の当日に新宿線系統の目玉といえる拝島快速に充当されたということで、今日の西武の主役は6000系であったということになるかと思います。
拝島線方面の速達性向上を図る目的で設定された拝島快速、この列車が今後拝島線の優等列車として根付くことに期待したいと思います。
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コメント
昭和時代の拝島線は小川から先が全て単線で、早朝のみ急行が設定されている以外は全て各停で6両編成でしたから、平成になってからの同線の進歩は素晴らしいものがあります。
私的には拝島線にもレッドアロー「すながわ」登場もありうると期待していたこともありましたが、実際のところ、拝島線内で通過駅を決めるのが難しいものがありますね。拝島線内で無理に通過駅を造るよりは逆に高田馬場から小平までノンストップで拝島線内を各駅停車にしても列車種別に恥じないと思いますが…
明治学院や明法、桜華女学院の最寄駅で更に乗り換えて鷹の台には創価、白梅、津田塾があり、学生の利用が多い小川の通過はブーイングが出そうな気がします。
投稿: ねこたろう | 2008.07.10 00:36
ねこたろうさん、コメントありがとうございます。
西武拝島線は新宿線から分岐する支線ですが、ここ数年の発展は目覚ましく、今回のダイヤ改正で線内を通過運転する優等列車が登場しました。
この停車駅設定、かなり思い切ったもので、コメントされております国分寺線と乗り換え駅の小川や、東大和市の代表駅の東大和市を通過して大丈夫なのかという気がしますが、この拝島快速設定に合わせて田無~玉川上水の区間を折り返す各停が設定されましたので、通過駅でもこれまでの利便性は確保されており、玉川上水以遠からの速達性が図られています。
この列車が、今後発展していくことに期待したいと思います。
投稿: Kaz-T | 2008.07.10 23:56