琴電 仏生山車庫を訪れる
瓦町から1100形に乗車して仏生山にやってきました。この駅には琴平線・長尾線の車庫及び工場があります。仏生山にやってきた理由は、かつては「動く電車博物館」と呼ばれた琴電で、新型車両導入後も動態保存されているという旧型車を見に訪れました。
仏生山の琴平方で、留置中の1100形の脇を1080形の高松築港行きが通過する 2008年4月28日 筆者撮影
さて、仏生山駅を降りて改札を出るとこの車庫のヌシと言える車両が停まっていました。
仏生山車庫のヌシ デカ1 3枚とも2008年4月28日 筆者撮影
何とも奇妙スタイルをしているこの車両はデカ1という車両で、工場内の入換用車両とのことです。デカ1の脇を入っていきますと駐車場があり、その先が工場になります。ここに旧型車が停まっていました。
23 2008年4月28日 仏生山車庫で敷地外から筆者撮影
琴電で長きにわたり活躍していた旧型車の1両23です。この車両は元近鉄南大阪線のモ5620形で1925年に製造され琴電には1961年にやってきました。
この画像を撮影した場所は工場に隣接の通り抜けできる駐車場から撮影しました。この駐車場には一部柵がない箇所があり、このような写真も撮影可能です。
さて、このあとしばらく撮影してこの場所に戻ってみると、ある異変が起きていました。
パンタを上昇した23 2008年4月28日 仏生山車庫で敷地外から筆者撮影
何とパンタを上昇させていました。そしてこのあと、とんでもないことが起きました。
23が走行した 後ろには入場中の1200形 2008年4月28日 筆者撮影
その後入場中の1070形の入換のため走行した。2008年4月28日 筆者撮影
23は車両基地内を走行しました。しかも入場中の車両の入換ということで走行しました。琴電の旧型車はイベント用として走行することがあり今年もゴールデンウィーク期間中5月の連休期間で臨時運転されるとのことでしたが、車両基地内で入換運転で走行している姿に出会えました。
さて、仏生山にはもう1両旧型車が留置されているのを確認しましたので、こちらも撮影してみることにしました。工場からは離れた場所になります。
留置していた500 2008年4月28日 筆者撮影
仏生山車庫の高松方奥の留置線に止まっていたこの車両、近づけるところまで進んで撮影しました。
2008年4月28日 筆者撮影
この車両は自社発注の5000形と呼ばれる車両で、1928年に製造されました。現在は動態保存車としてイベントなどで使用される車両です。
琴電の旧型車、今では4両が動態保存車として残っているとのことですが、そのうち2両についてこのように出会うことができました。そのうち23については入換運転とはいえ自走している姿をも見ることができました。
これら旧型車は産業遺産として自走できる状態で保存されています。
いつまでもこれら車両が、動ける状態で保存されることを願うのは、私だけではないでしょう。
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