JR四国ではまもなく終焉を迎えるキハ58系
長々と掲載してきました、ゴールデンウィーク前半の四国旅行記も、この記事で最後となりました。最後はJR四国ではまもなく終焉を迎える車両です。
四国エリアでは、特急列車の設定が比較的遅かったことから、急行列車が花形列車として運転されていました。その車両こそ全国的に見ることができたキハ58系と呼ばれる車両です。その後急行列車廃止に伴いローカル列車に使用されるようになりました。しかし寄る年波には勝てず徐々に姿を消して行き、JR四国ではついに今年中に全車引退ということになりました。
今年3月ダイヤ改正では、引退を見越してかその運用はごく限られたものになり、松山エリアと高知エリアで細々と運転している状況になってしまいました。今回、松山でキハ58系充当列車を撮影することができました。
到着するキハ58系 普通列車 2008年4月29日 松山で筆者撮影
もうJR四国では残りわずかになったキハ58系になります。松山エリアでは松山~八幡浜に1往復が残っているのみで、下り八幡浜行きは早朝になることから上りの松山行きを撮影することとしましたが、この列車は宇和島始発で、八幡浜でキハ58系を増結する列車になります。よって、到着したこの列車は3両編成で最後尾はキハ54でした。
2008年4月29日 松山で筆者撮影
松山エリアのキハ58系は、キハ58+キハ65の2両編成が基本のようです。キハ65はキハ58系を改良した車両で本来であればこの系列に含めるべきではないのかもしれませんが、実質上キハ58系と混合で使用されてきたことからキハ58系に含めることとしました。
松山では、ホームから見える位置に別のキハ58系が留置していましたので、こちらも撮影しました。
留置中のキハ58系 2008年4月29日 松山で筆者撮影
JR四国発足後にコーポレートカラーをイメージした塗装に変更されたキハ58系、この一族には旧国鉄色が再現された車両もあるようで、松山駅構内でも撮影こそはできませんでしたが、止まっているのが見えました。
四国地方でも長きにわたり活躍してきたキハ58系、活躍の期間は残りわずかになりました。消えゆく国鉄型車両、これまでの活躍を讃えようと思います。
と、いうことで4月26日の夜に出発し29日までの間で巡ってきた四国地方、JR発足後は振り子式車両などを導入して本州エリアとは異なったスタイルの車両が多くあります。また私鉄に目をむけますと、高松に琴電、松山に伊予鉄と、大手私鉄から譲り受けた車両が活躍する路線もあれば、高知・松山には路面電車もあるなど、比較的関心が薄いと思われる地域であるだけに、実は見どころも多いエリアであるかと思います。ぜひ、瀬戸大橋を渡った先の四国アイランドを訪れてみてはいかがでしょうか?
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