時速360kmで東北新幹線の未来を拓く「FASTECH 360S」
さて、今日は夜勤明けで大宮の新幹線ホームに行ってきました。これは数日前とある方からのメール情報により明けに当たった本日出向いてみることにしました。
大宮に着きますと、ホームの下り方にはどうやって情報を仕入れてきたのか、どこからわいてきたのか、平日の昼間であるにも関わらず、大勢の人が集まっていました。この間で先の記事の「East-i」もやってきましたが、やがて回送列車として緑色に輝く車両がやってきました。
大宮にやってきた新幹線高速試験車E954形「FASTECH 360S」 2008年5月21日 筆者撮影
大宮に集まっていた人たちは、この列車を待っていました。JR東日本が次世代の新幹線車両として時速360km走行を目指して開発された高速試験車E954形「FASTECH 360S」です。数年後といわれている東北新幹線の新青森開業を念頭に現在試験が行われています。主に仙台付近で試験は行われていたようでしたが、今回大宮まで姿を見せました。
2008年5月21日 大宮で筆者撮影
大宮で停車中に撮影してみました。
青森方先頭「アローライン」形状の先頭部 2008年5月21日 大宮で筆者撮影
東京方先頭は「ストリームライン」形状の先頭部 2008年5月21日 大宮で筆者撮影
「FASTECH 360S」自体は、私はおととしの仙台新幹線車両センターの一般公開イベントで展示された姿を見たことがあるのですが(その時の記事はこちらです)、走行している姿を見たのは初めてです。
緑色に輝く車体は、光の当たり方によってその色合いが変わるといった外装で、未来を拓く試験車両としてまさに強烈な印象を植え付けています。
停車中の「FASTECH 360S」の脇に現在の東北新幹線の主力車両E2系が到着 2008年5月21日 大宮で筆者撮影
「FASTECH 360S」は、大宮で1時間ほど停車したあと折り返して出発していきました。まだ東京駅までは走行したことがないようですので、乗り入れてくる日を待ってみたいと思います。
こうして、現在も試験が行われている「FASTECH 360S」ですが、この試験車での成果を反映させた車両が2010年度と言われている新青森開業時に導入されることになっています。運転速度は段階的に引き上げて320kmで走行し「スーパーグリーン車」なる車両も連結されるなど、「FASTECH 360S」で得られた成果が反映されることになります。残念ながら360km/h運転も、この試験車両を特徴づけた「空気抵抗増加装置」の装備は省略されるようですが、いずれにしましてもJR東日本が開発し東北新幹線の未来を拓く試験車両「FASTECH 360S」、何よりもこうして撮影できる機会が巡ってきたという点で、夜勤明けでも大宮まで出向いた価値があったと思っています。
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