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2008.05.09

京王電鉄 2008年度経営計画発表

京王電鉄では、今年度のグループ経営計画が発表されました。

内容は、京王電鉄ではATC導入や車両・駅のバリアフリー化、調布付近の立体化に続いて代田橋~八幡山で立体化に向けた調査が始まるとのことです。

さらに細かく読んでみますと、今年度は老朽車両の取り換えで京王線に9000系を60両、井の頭線に1000系を25両導入し、車内液晶モニターやドアチャイムを設けた車両を今年度新造車と合わせて137両、省エネルギー車両(VVVF制御車)を今年度新造車と合わせて117両導入するとあります。この他、桜上水駅の橋上化が完成するとともに、永福町や百草園などで橋上化が行われ、エレベーターなども整備されることになっています。

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今年度は60両導入される9000系 2008年2月10日 笹塚で筆者撮影

この他にも記載していることがありますが、弊ブログの視点としましては、やはり車両の動向が気になります。特に今年度は、京王線では9000系が60両とかなりの両数が導入されます。おそらくは都営新宿線乗り入れ対応の10両編成6本かと思われます。すでに今年度導入分は1編成が営業運転を開始して、次の編成が現在入線の最中で、さらに今月下旬にも1編成甲種輸送されてくるとされています。これにより6000系は運用離脱が地下鉄乗り入れ編成で発生しており、すでに6043F+6433Fが運用を離脱したとのことで、特に6043Fは1989年の入線で平成になってからの新造車両も廃車になってしまったことを考えますと、今後は特に乗り入れ編成については検査期限順に容赦なく運用を離脱していくことになるようで、6000系の都営新宿線直通急行は今後ますます見ることが難しくなっていくのではないかと思われます。また、7000系についてもVVVF化やバリアフリー化が進められることになります。

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今後数を急激に減らしてゆくであろう6000系 地下鉄乗り入れ対応編成による前パンタ先頭の急行も今後は見る機会が減っていくことに 2008年5月5日 つつじヶ丘で筆者撮影

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今年度もVVVF化・バリアフリー化が進められる7000系 2008年4月13日 高幡不動で筆者撮影

一方、井の頭線に目をむけますと、今年度は久々に1000系の増備が行われます。今年度は25両ということで5両編成5本導入されますが、今年度の増備で4年のブランクがありましたので、どんな変化があるのか気になります。

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今年度久々に増備される井の頭線1000系 次に入線する1016Fは前面はアイボリー色の見込み 画像は1002F 2004年2月27日 高井戸で筆者撮影

さて、1000系が増備されるということは3000系の運用離脱が発生することになります。今年度の1000系の増備は5編成ということで、現在残っている3000系のうち、3016F~3019Fは確実に運用離脱すると思われます。

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3016Fとともに分散クーラーを搭載している先頭車を組み込んだ3017F、この編成も置き換えの対象の見込み 2004年2月27日 高井戸で筆者撮影

さらに、今年度の増備で井の頭線在籍車両の2/3は1000系ということになり、デイタイム時間帯では全列車1000系で運用を賄うことができるようになるため、3000系はかつての「グリーン車」(3000系以前に井の頭線に入線して活躍していた旧型車・車体が緑色であったことからこのような呼び方をなされていた)がたどったように、朝・夕のラッシュ運用限定になってしまうことは十分に考えられます。


今年度の京王電鉄経営計画は以上ですが、昨年度発表された「2010年度までATC導入・全車VVVF化・全車バリアフリー化」といった計画達成に向けて大きく動き出しました。世代交代の波が急激に押し寄せてくる年となるように思います。


参考
京王電鉄オフィシャルサイトリリース 2008年度京王グループ経営計画(PDF)


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Keio line memorandum...さん
富士見ヶ丘 跨線橋さん

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