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2008.05.02

讃岐平野を名車が走る!(2) 琴電1100形

瓦町周辺で撮影した琴電、琴平線では元京急車が主力になっていますが、そんな中で異彩を放つ車両があります。1100形と呼ばれる車両です。

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琴平線で運転される1100形 2008年4月28日 片原町~瓦町で筆者撮影

琴電1100形は、京王帝都電鉄(現:京王電鉄)5000系の譲受車です。京王5000系は1963年の京王線系統1500V昇圧・特急運転開始という時代に登場した車両で、その後京王線系統で主力として活躍した車両です。地方私鉄数社に譲渡された京王5000系、琴電には1997年に入線しました。入線に際して、先頭車については電装化・中間車が種車となった車両は他の廃車となった5000系の運転台がつけられました。また台車は京王線は1372mmゲージであることから、京急旧1000形から発生したものに変えられています。琴電にやってきた5000系はこの系列の最終グループに属する車両で、当初から分散型クーラーが1両当たり6基搭載という形態の車両でした。京王5000系は1996年に引退しましたが、その時の「さよなら運転」に使用された車両も含まれています。

2両編成で4本が琴電1100形としてやってきた京王5000系、この車両も撮影してみました。

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高松築港行き 1106 2008年4月28日 片原町~瓦町で筆者撮影

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1100形どうしの重連! 高松築港行き 1108 2008年4月28日 片原町~瓦町で筆者撮影

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この編成の琴平方には同志社女子大の広告が入っている1103 2008年4月28日 片原町~瓦町で筆者撮影

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戻ってきた1103 2008年4月28日 片原町~瓦町で筆者撮影

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高松築港行き1101(後追い) 2008年4月28日 片原町~瓦町で筆者撮影

さて、瓦町で撮影後はここから琴電に乗車してまずは仏生山を目指しました。琴電では1日乗車券を発売していて、その柄はかつての旧型車も含めて6種類ありますが、1100形柄のものを購入してここから再び仏生山行きで到着した1100形に乗車しました。

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2008年4月28日 瓦町で筆者撮影

瓦町から先の画像で1100形どうしの重連の列車に乗車しました。車内は座席及び化粧板は変えられていますが、かつては京王線で活躍していたその当時の姿を堪能しました。そして、仏生山に到着しました。

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到着した1100形 1103 高松築港行き1101と並ぶ 2008年4月28日 仏生山で筆者撮影

仏生山に到着した列車はそのままこの駅琴平方の留置線に入庫となりました。

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入庫した1100形の4連 2008年4月28日 仏生山で筆者撮影

その後仏生山で戻ってきた1100形を撮影してみました。

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琴電琴平行きで到着した1101 ここで後につながっていた1200形を切り離す 2008年4月28日 仏生山で筆者撮影

この日の朝のラッシュ時間帯で4編成すべて撮影できましたが、1100形どうしの重連の他は1200形を連結して運行していたという、元京王車と元京急車との連結運転も見ることができました。しかし、先の重連とともにもう1運用も朝ラッシュ終了後は仏生山に入庫という運用であったようで、この日の昼間は上記画像の1101F1編成が運用に就いていたという状況でした。昼間の運用に就いていた1101Fも撮影してみました。

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昼間の2連運用に就く1101 2008年4月28日 片原町~瓦町で筆者撮影

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2008年4月28日 高松築港~片原町で筆者撮影

こうして、元京王5000系である1100形も撮影できました。1997年に琴電にやってきた京王5000系でしたが、元京急車が主力の中でやはり扱いが異なる部分があるのでしょうか?運用は朝のラッシュ時こそ運用に就いていましたが、昼間では見ることが難しい車両になってしまったようです。しかし、このように識別等まで点灯して運転している姿は、かつて京王線で特急などの優等列車に主力として活躍していた姿を偲ぶことができるかと思います。

讃岐の地で活躍している琴電1100形、元京王5000系の活躍の姿をご覧に高松を訪れてみてはいかがでしょうか?


<御礼>
今回の琴電訪問の中で1070形と1100形の運用について、弊ブログからリンクしておりますおまけ鉄ブログ様の琴電カテゴリー記事を参考としまして、撮影する行程を組みました。この場を持ちまして、おまけ鉄ブログ管理人おっとっと様に厚く御礼申し上げます。

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