決戦は金曜日 終焉間近の東急東横線8000系を撮る
今日は、お休みでしたので先日来気になっていた車両を撮影してきました。東急東横線の8000系です。
東急電鉄では5000系列を始めとして新型車が続々と増備されており、旧型車は急激に数を減らしてきています。そんな中、東急の屋台骨といえる東横線でも5050系の増備が進み、これまで活躍してきた8000系は置き換えが進んでおり、おととし9月のダイヤ改正以降は平日朝のラッシュ時間帯のごく限られた運用にしか就いていません。そんな中残ってきた東横線の8000系でしたが、昨年7月に原型スタイルに復元された8039Fが引退しその後昨年暮で8019Fも運用を離脱して、現在8017Fが1編成最後の東横線8000系として残っているのみです。この正月元旦と2日に昼間の特急でヘッドマークをつけて運用に就いたという情報を入手し、昨日東横線を訪れるもこの日は運用に就いていない状況で、そのリベンジとして本日撮影してきました。
先に記しましたように、東横線の8000系は原則として平日の朝ラッシュ時間帯にしか運用には入りません。そこで朝まだ陽が登る前から東横線の渋谷駅に出向き、ここから急行に乗車しました。とりあえずは日吉以遠の撮影できる場所に行こうとしていたのですが、その途中で8000系とすれ違いました。そこで、今日も運用に就いていた8000系8017Fを撮影するために、日の出直前の多摩川で下車してここで撮影することとしました。そして、朝日を受けて8017Fがやってきました。
東横線最後の8000系 8017Fがやってきた 今日は26運行 2008年1月4日 多摩川で筆者撮影
今日は朝ラッシュ運用の26運行で運用に就いていた東横線最後の8000系8017F、多摩川で撮影後乗車してみました。
2008年1月4日 多摩川で筆者撮影
旺盛な東横線の輸送需要を支えてきた8000系、あれだけ多くいたこの形式もついにこの1編成だけになってしまいました。各駅停車でしたが、この形式の走行を体感してきました。もうこの1編成だけというのが信じられないのですが、それだけ時代は流れ8000系は姿を消していきました。
この各駅停車は菊名で下車して、今度は渋谷行きとして戻ってくる8017Fを撮影してみました。場所は弊ブログ記事における8000系の話題でよく撮影した自由が丘です。元町・中華街から折り返してくる26運行は、平日のラッシュ時間帯に運転される「通勤特急」です。狭い自由が丘駅上りホーム横浜方には、朝早くから8000系通勤特急を撮影しようと数名が訪れていました。そして、8017F通勤特急渋谷行きはやってきました。
通勤特急渋谷行きとして到着した8017F 2008年1月4日 自由が丘で筆者撮影
2008年1月4日 自由が丘で筆者撮影
朝のラッシュ時間帯の花形列車「通勤特急」の運用に就いた8017Fです。まだまだ健在ぶりをアピールしていたかのように見えました。
この列車撮影後は、渋谷から再び戻ってくる8017Fを撮影することにしました。通勤特急で渋谷に到着した26運行は折り返して急行になります。そして、戻ってきた8017Fを撮影しました。
東京メトロ日比谷線03系南千住行きと並ぶ8017F急行武蔵小杉行き 2008年1月4日 自由が丘で筆者撮影
2008年1月4日 自由が丘で筆者撮影
後追い 2008年1月4日 自由が丘で筆者撮影
渋谷に通勤特急で到着した26運行は、折り返して急行武蔵小杉行きとなります。おととしのダイヤ改正は複々線延伸工事の進捗により車両基地最寄の元住吉駅の高架化が完成し、この駅から直接入庫ができなくなってしまったことにより、このように東横線でも武蔵小杉行きという列車が出現しました。26運行はこの列車で入庫となり、本日の8017Fの運行は終了となりました。
こうして、東横線に残る8000系を撮影することができました。今となっては最後の1編成になった8017Fです。東急8000系は、1969年に東急初の20m4ドア車として製造され、界磁チョッパー制御や運転台のT字型ワンハンドルマスコンを搭載するなど当時の最先端技術が盛り込まれ、東横線に導入されたあと、田園都市線や大井町線にも導入されました。1970年代、沿線人口が更に増え旺盛な輸送需要に応えてきた車両です。東急の屋台骨といえる東横線の輸送需要は逼迫し、その後長い年月をかけて改良が行なわれてまもなく完成の域に到達します。近年では武蔵小杉までの複々線化完成(田園調布地下化・多摩川鉄橋架け替え)、特急運転開始、みなとみらい線との直通運転の開始に伴い東白楽~横浜間の地下化と横浜~桜木町間の廃止と、ここ数年東横線は大激動の連続で、時代が移り変わってゆきました。しかし、それは東横線の輸送需要に応えて活躍してきた8000系に引退を促すことになり、5050系の導入によりあっと言う間に姿を消してゆきました。今となってはこの1編成のみとなった東横線の8000系、平日にお休みをいただけたこのチャンスを活かして、まさに決戦といえる撮影をしてきました。
長きに渡り東横線で活躍し最後の8000系となった8017Fにも引退の日が近づいてきました。今月13日にさよなら運転が行なわれることになり、当日は臨時特急として運転され最後の走りを披露することになっています。
まもなく終焉を迎える東横線の8000系、残された期間は10日ほどです。平日デイタイム時間帯や土・休日ダイヤでの運用に就くことはほぼ絶望的になっている状況の中、朝のラッシュ時間帯で最後の活躍をしている8017Fのこれまでの活躍を称えるとともに、最後の日まで走り続けてくれることを切に願います。
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