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2007.12.07

鉄道博物館に行ってきました

お休みを頂いた本日は、今話題とも言えるこの場所に行ってきました。10月14日にオープンして盛況が伝えられている「鉄道博物館」です。

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鉄道博物館の目玉 ヒストリーゾーンで展示されている車両たち 2007年12月7日 筆者撮影

ようやく行く機会に恵まれた「鉄道博物館」は、昨年5月で閉館となった「交通博物館」を引き継ぎ、さいたま大宮に開設されました。まずは、入口にこのような展示がありました。

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入口に鎮座しているD51の前頭部

かつての交通博物館でもあったD51が鎮座していました。

さて「鉄道博物館」は、Suicaで入場できるシステムになっていますが、私は鉄道博物館の年間会員「Teppa倶楽部」会員になっていますので、会員証提示で無料で入館することができました。

さて、エントランスを入りまして、左に進みますと鉄道の歴史を飾った総勢36両の車両が一堂に会して展示されています。各種見学・撮影してみました。

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我が国で初めて鉄道が開業したときの蒸気機関車の1両 1号機関車 この機関車は重要文化財に指定されている

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明治の北海道開拓の時代、北の大地を走った「弁慶号」

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北海道開拓の時代に要人を乗せた客車「開拓使」号

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明治時代 日本鉄道(のちの東北線・高崎線)建設に使用された「善光号」

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松本電鉄ハニフ1 元は現在の中央線を開業させた甲武鉄道が導入したデ963 甲武鉄道国有化により国鉄初の電車となる

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明治の時代 急勾配区間で活躍した9850形マレー式蒸気機関車

ヒステリーゾーン中央には転車台があります。ここにはこの機関車が展示されています。

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中央転車台で展示されている 北海道で蒸気機関車最後の旅客列車を牽引したC57 135

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1914年に製造された国産最古のボギー台車式電車 ナデ6141

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のちの気動車の始祖となったキハ41307

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戦前に製造され中央線などで通勤・通学輸送に活躍した クモハ40 074

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輸入されてきた電気機関車 ED17 1

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大宮工場で製造され、信越線碓氷峠区間で活躍した国産初の電気機関車 ED40 10

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特急など優等列車の牽引に活躍したEF58 89

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「走るホテル」と呼ばれた初のブルートレインである20系客車 ナハネフ22

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東京と新潟を結んだ特急「とき」 クハ181‐45

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東北方面の急行列車として活躍したクモハ455‐1

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ヘッドマークの付け替えが再現されている東北方面の特急などで活躍したクハ481-26

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交流電化区間で活躍した電気機関車 ED75 775

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貨物ヤードなどの入換に活躍したディーゼル機関車 DD13 1

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高速貨物列車の先頭に立ったEF66 11

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日本の大動脈、東海道新幹線に君臨した0系21-25の前頭部

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東北・上越新幹線で活躍した200系 222-35

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新性能電車のはしりとなった101系 クモハ101-902

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かつての特急「燕」の先頭に立った蒸気機関車 C51 5

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のちの標準型客車の基礎となったオハ31 26

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戦前の特急列車の最後尾を飾っていた展望車 マイテ39 11

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歴代の御料車も展示されている 初代1号御料車

総勢36両を誇る実物の展示車両、いずれも魅力的で大変見ごたえがありました。このあと、2階に上がりまして各種展示を見たのですが、その先に列がありましたので並んでみました。その列は交通博物館時代にもおなじみであった「模型鉄道ジオラマ」です。

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鉄道博物館の「模型鉄道ジオラマ」

交通博物館の「模型鉄道パノラマ」がスケールアップして、鉄道博物館にも出現しました。ここでも朝から始まって1日の様子が演出され、列車が走るたびに子供たちの歓声が上がっていました。

ここから1階に下りて、各種展示などを見てきました。

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奥に展示されていたキハ11

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ラーニングホール「駅構内ラボ」でカットボディーになった103系

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フレンドリートレインとして休憩所になっている455系

展示車両を見ただけでほぼ1日がかかってしまいました。それだけ見ごたえがあり充実した内容になっていることを実感できました。

今回は展示車両を一通り見ただけで終わってしまいましたが、このほかにもミニ運転列車などといった体験コーナーもありますので、「Teppa倶楽部」会員の特典を活かして、何度でも訪れる必要がありそうです。

東京・神田にあった「交通博物館」は、さいたま大宮の地に「鉄道博物館」として再スタートしました。これだけの展示物がこれからも大切に維持され、そして多くの人が訪れ鉄道の歴史と魅力を感じてほしいと思いました。


画像はいずれも2007年12月7日 鉄道博物館で筆者撮影

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コメント

いつも楽しく拝見させていただいております。

私も素人ながらブログをやっており、鉄道博物館にも行ったので
写真を貼ろうかと思ったのですが、
鉄道博物館のサイトの禁止事項に
「写真やビデオの撮影は、個人で楽しむ場合のみ可能です。」
と書いてあったので、私は特に何も手続きをしていないので、
ブログ内で記事にするのはやめたのですが、
貴サイトではどのように対処されてます?

恐れ入りますが、よろしくお願いします。

投稿: からあげ | 2007.12.08 03:57

からあげさん、コメントありがとうございます。

さて、ご質問の件ですが、以前閉館となる交通博物館で「HP等で公開しても良いか」ということを係りの方にお聞きしたところ、「営利目的のサイトでなければ撮影したものを公開しても差し支えない」という見解を頂いております。このことから鉄道博物館についても、弊ブログにおいて公開しても差し支えないと考えております。また鉄道博物館サイトの記載事項についても、特に禁止しているということでもないと考えられます。

実際にすでに他ブログ等でも公開されており、鉄道博物館殿から特にクレーム等があったということも聞いておりませんので、この内容での公開は問題ないと考えております。

つきましては、からあげ様のサイトが特に営利目的で開いているものでなければ、公開しても問題はないと思われます。
これだけ多くの収蔵物を集めた鉄道博物館の魅力をぜひ、ご自分のサイトで公開されてみてはいかがかと思います。

投稿: Kaz-T | 2007.12.08 10:43

さすがKaz-Tさん。まとめ方が本当に上手いです。

私も開館2日目に訪れましたが、そのときから見ると色々な変更点(?)が見受けられますね。特に、455系「フレンドリートレイン」の行き先表示が「鉄道博物館」になってるのには笑いました^^ 破壊行為により車内公開が停止になっている車両もあると聞きましたが、実際のところいかがでしたか?

投稿: でんしゃ | 2007.12.08 13:32

こんにちは。いやー、鉄道博物館行きたいですね。私はまだ行ったことがないんですよ。Kaz-Tさんの写真を見てすっかり行った気になって楽しませていただきました。館内の混雑度合いはいかがでしたか?落ち着いているのでしょうか?教えてください。
フレンドリートレインになっている455系は、懐かしいですね。磐越西線でのいろいろな思い出(中越大震災での、ぎゅう詰め輸送、元旦の日帰り旅行)を思い出します。

投稿: オグリキャップ | 2007.12.08 18:53

コメントいただきまして、ありがとうございます。

でんしゃさん>
私はようやく鉄道博物館に行くことができました。確かに展示物については適時変更点(主にサボなど)があるのでしょう。
器物破損についてですが、どうやらナデ6141であったようです。鉄道の歴史を後世に伝えるべく展示されているこれら車両ですので、大切に扱ってほしいものです。

オグリキャップさん>
私は平日の金曜日に行ったのですが、館内は結構人がおり、社会科見学なのか小学生の団体がいたのが印象的でした。また、体験運転などのアトラクション的なものは、もう午前の部の整理券配布は終了していました。まだ開館して2ヶ月ほどですので、しばらくは混雑が予想されるかと思いますが、これだけの収蔵物を集めた鉄道博物館、ぜひ実際にお出かけになりまして、ご自身で体感されてみてはいかがかと思います。

投稿: Kaz-T | 2007.12.09 00:27

 こんばんは。鉄博を堪能されたようですね。私の場合、開館初日という大変なときに行ってしまったもんで、思うように見学が出来ず消化不良と言った状況のまま帰ってきてしまいました。おまけに目当てだったミュージアムショップも行列が出来ている状態だったもんで、結局何も買わずに出てきてしまった次第です。

 実はまだTeppa倶楽部には未加入なんですが、さすがに入館料1,000円というのは高いですね。どうせ近いことですし、今年はもう無理なので、来年に入ったら入会を考えようかと思っています。その前にまず自分の写真を用意しないといけませんね(笑)。

 それでは・・・。

投稿: mattoh | 2007.12.17 22:04

mattohさん、コメントありがとうございます。

鉄道博物館、それこそ開館当日は大変な混雑だったようで、結局2ヶ月過ぎた平日に訪れたのですが、それなりに混んでいました。

入場料の1000円は今までの交通博物館から比べますと確かに高いという印象はありますが、これだけの収蔵物を今後末永く維持・保管することを考えますとある意味止むを得ないのかもしれません。しかしTeppa倶楽部に入りますと1年間は無料で入場できますので、これから鉄道博物館に何度でも行けるように入会することをお勧めいたします。

投稿: Kaz-T | 2007.12.17 22:48

この記事へのコメントは終了しました。

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