江ノ電「第21回タンコロまつり」に行ってきました
好天に恵まれた今日は、藤沢から鎌倉を結ぶ江ノ電の極楽寺検車区において、毎年恒例のイベント「タンコロまつり」が開催されました。このイベントに行ってきました。
展示された「タンコロ」108号車 2007年11月23日 極楽寺検車区「タンコロまつり」会場で筆者撮影
今年も開催された「タンコロ祭り」。「タンコロ」とは現在保存車になっている単車108号車のことで、1931年に製造された江ノ電の代表的な車両でした。単行で運転されることからいつしか「タンコロ」と呼ばれるようになりましたが、1981年に引退し現在保存されています。毎年、この車両を一般公開するイベントとして定着しています。
昼頃に会場の極楽寺に到着したのですが、好天に恵まれ大勢の人が訪れて盛況でした。
「タンコロ」108号
さて、今年もこの会場で引退車両のカットボディが展示されました。
「タンコロ」と並んで展示されたカットボディ
展示された304号のカットボディ
今年の「タンコロまつり」会場で展示されたカットボディは304号車でした。304は1958年に今回展示されている「タンコロ」の同系車である106号と109号を連接構造に改造し、車体は張上げ屋根仕様になった車両でした。今から5年前の江ノ電開業100周年のときには、かつての塗装「チョコ電」が再現された車両でもありました。この車両は2005年で引退しましたが、このように前頭部のみ残されました。このイベントでは初登場となったようです。
(弊ブログでは、この304号について現役当時の姿がマイフォトで(1) (2) (3)、また引退時の様子が過去記事にあります。(1) (2) )
このイベントでは、毎年展示車両のほかに休憩用車両として車内が開放されます。今年はこの車両が休憩用車両になっていました。
休憩用車両になっていた305F
江ノ電をイメージする車両として多くの人に親しまてきた旧型車両305Fが開放されていました。旧型車両は今となってはこの編成だけになってしまいました。
多くの人が訪れていた「タンコロまつり」、また架線ビームの影がかかってしまっていた状態でした。そこで、一旦会場を出まして付近で江ノ電を撮影後、14:20ごろに再び会場に入りました。
この時間帯になってある程度入場者がばらけてきたとともに、架線ビームの影も目立たなくなりました。
さて、「タンコロまつり」は15:00で終了となります。終了後の車両の入換シーンを撮影するために14:40頃には会場を出まして、車庫付近の線路脇で待機しました。そして15:00になりイベントは終了となりました。
展示されている保存車「タンコロ」108号は、すでに車籍はありませんが車庫線内であれば自走可能の状態になっています。この姿を撮影することとしました。
まずは、休憩用車両になっていた305Fが入換を始めました。
入換運転中の305F 2007年11月23日 極楽寺検車区で筆者撮影
305Fがこの先の踏切手前まで進み停車しますと、今度は「タンコロ」108号車が動き始めます。
入換運転中の「タンコロ」108号
本線に出ることはできませんが、車庫線内であれば自走することができます。
「タンコロ」108号 2007年11月23日 極楽寺検車区で筆者撮影
イベント会場では展示場所の関係や車内が公開されていることから、このような入換でようやく「タンコロ」を撮影することができました。このあと、向きを変えて車庫の奥にある「タンコロ」専用の庫まで自力で走行していきました。その後、305Fも庫まで走行していきました。
動き出す305F 2007年11月23日 極楽寺検車区で筆者撮影
こうして、今年も江ノ電「タンコロまつり」は盛大に行なわれ、多くの人が昔懐かしい江ノ電の「タンコロ」に会いに来ました。江ノ電をイメージする車両として大切に保存されている「タンコロ」108号車です。
独特の沿線風景で人々を魅了して止まない江ノ電の1年に1回のお祭りである「タンコロまつり」、これからも継続した開催を希望するには、この日極楽寺に集まった人皆同じ思いであるかと思います。
関連記事 江ノ電「タンコロまつり」に行ってきました(2005年11月6日) ※おととし開催の様子です。
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コメント
こんにちは。
こちらもこのイベントに参加していた一人ですが、知り合いと待ち合わせていた事もあって途中で退散しましたので、閉場後にタンコロが自走していたとは…
車体に多少の錆が見られたとはいえ、引退からかなりの年月を経ている割には状態もかなり良好で、現役で走っていてもおかしくない位の感がありましたし、以前にも自走実績がある様ですが、人力か何かで動かしていたのかと思っていましたので…
投稿: MAKIKYU | 2007.11.25 11:56
MAKIKYUさん、コメントとトラックバックをありがとうございます。
江ノ電の保存車両、「タンコロ」108号は今も大切に保存されており、毎年このように展示するイベントが開催されています。状態の良さは、専用の庫まで用意されていますので良好であるとともに、このように車庫線であれば自走できるようになっており、このイベント終了後に繰り広げられるシーンです。
ある意味「タンコロ」をしっかりと撮影できる機会であるかと思われます。
投稿: Kaz-T | 2007.11.26 00:34