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2007.10.29

阪神5143Fに遭遇する

10月27日は、近鉄今里で撮影後は阪神梅田にやってきました。ここで電車を待っていると、高速神戸行き普通がこんな車両でやってきました。

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阪神普通列車「ジェットカー」で唯一サボを使用している5143F 2007年10月27日 梅田で筆者撮影

この車両は、阪神本線の普通列車用車両として高い加速性能を誇る「ジェットカー」シリーズで現在唯一「サボ」を使用している編成になります。実は、昨年阪神を訪れた際もこの編成に遭遇しておりまして、このときはただ方向幕の故障でサボを使用しているのかと思っていたのですが、その後頂きましたコメントで神戸方先頭は方向幕のない車両という指摘を受けまして、今回出会えるかと思っていたのですが、このように着てくれました。では、この編成の神戸方先頭はこんな風になっています。

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この編成の神戸方先頭は5314 2枚とも2007年10月27日 梅田で筆者撮影

神戸方先頭は、行き先表示機ない5314になっていました。この編成は大阪方が5143FのMcMの神戸方にMcMcの2両を連結したような編成で、神戸方5314は前パンタという仕様になっています。
今回は梅田での撮影でしたので、午後に地上区間で撮影しようと思っていたのですが、その時点で尼崎の車庫に入庫していました。

この編成が出現した経緯は、いまから10年以上前に発生した阪神・淡路大震災で5143Fの神戸方ユニットが被災して廃車となり、その穴としておそらくは廃車予定であったのでしょうか、5314の2両と組んだ変則編成となりました。
このような珍編成は見るものとしましては重宝するのですが、その経緯が多くの人が家族・友人・知人を亡くし、家・財産も失い今もそのときの傷が癒えることがないあの大震災からとなると、そうそう珍しがるのもどうかという気になります。ある意味阪神電鉄においては、今もなお残っている大震災の傷跡なのかもしれません。
さて阪神では、この大震災により多数の車両が被災し、生き残った車両を活用して編成替えを行ないました。その結果、優等用8000系にも1編成、前後で顔が異なる編成が存在しているようです。この日は石屋川の車庫に留置でした。

沿線は復興し、かつての活気が戻ってきたように思える阪神電鉄も、やはり震災の傷がところどころに残っているようで、その一端をこの編成から垣間見たように思いました。

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