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2007.10.29

山陽 鉄道フェスティバル2007に行ってきました

さて、阪神梅田からは直通特急に乗車しました。直通特急は神戸元町から先、神戸高速鉄道経由で山陽電鉄の姫路まで運転する列車になります。その列車で神戸を超え、須磨の浦の海沿いを、明石海峡大橋を望みつつ、そして明石科学博物館の時計台の前を通りぬけて、東二見にやってきました。10月27日土曜日は、この駅にある山陽電鉄の車庫で「山陽 鉄道フェスティバル2007」がありました。このイベントに行ってきました。

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イベント会場で展示された直通特急用に活躍している5000系 2007年10月27日 東二見車両基地「山陽 鉄道フェスティバル2007」会場で筆者撮影

山陽電鉄は、神戸市内の西代から明石を経由して姫路を結ぶ私鉄です。大手私鉄には位置づけられてはいませんが、準大手とでもいうのでしょうか?神戸から姫路を結ぶ私鉄です。また西代は途中駅で列車は神戸高速鉄道に直通し、新開地もしくは阪神三宮・阪急三宮まで運転されます。またこの路線では特急が運転されており、その特急は今では一部列車を除いて大阪の阪神梅田から運転されます。阪神電鉄からは9300系・9000系・8000系が乗り入れてきますが、山陽電鉄からも5000系・5030系が阪神梅田まで直通しています。

さて、今回は阪神9000系の直通特急で東二見にやってきましたが、まずはこの駅で阪神梅田行き直通特急で到着した5000系を撮影してみました。

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山陽電鉄の特急列車で活躍している5000系 2007年10月27日 東二見で筆者撮影

この撮影後、下車しまして会場へ向かう途中で留置中の車両を撮影してみました。

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留置中の3050系 2007年10月27日 東二見で筆者撮影

この車両は3050系を呼ばれる車両で、5000系が登場するまで山陽電鉄の主力だった車両です。今でも普通列車を中心に使用されています。なお、3050系を含む3000系列は、当初はアルミ・その後鋼製、またアルミとなるなど、製造時期によりバリエーションが存在しています。

そして会場に入りました。入るとすぐに、こんな車両が展示されていました。

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保存車206

この車両は1936年に製造された車両で、当時流行した流線型の車体をしています。山陽電鉄も開業から今日まで紆余曲折があり、神戸~明石は路面電車に近い形態で開業したとのことで、小型の車体として製造されたこの車両、山陽電鉄という社名になってから初の車両と言うことでこの地で保存されています。

この保存車の前を過ぎ、工場内を過ぎますとこのような車両が停まっていました。

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停車していた5000系のトップナンバー 5000

5000系は1986年から導入が始まったアルミ車体車で、現在の山陽電鉄の主力車両です。車内は転換クロスシートが並んでいます。4両編成と6両編成があり阪神直通特急には6両編成が充当されます。また、その途中でVVVFになった車両は5030系と称しています。

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入場中の5032 仮台車をはいた姿

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運転台見学用車両になっていた3072

このあと、メインの車両撮影会になります。撮影会は15分交代で最初は遠くから、そして徐々に車両に近づけるという方式で行なわれました。ここでは、5000系列が2編成並んで展示されました。

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撮影会で展示された5000系列

今回展示された車両は、今山陽電鉄で注目を集めている編成が並んで展示されました。まずは右側の5020からです。

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山陽電鉄100周年のヘッドマークをつけた5020

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ヘッドマークのアップ

山陽電鉄は、今年で100周年を迎えました。これを記念してカードなどのグッズが発売されていますが、このようにヘッドマークをつけた列車も運転されています。

そして、次は左側の5630です。

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「ひめか号」のラッピングがなされた5630

「ひめか号」のラッピングがなされたこの編成は、来年姫路城で開催される「姫路菓子博覧会2008」のPR列車で、「ひめか」はそのマスコットキャラクターになります。

撮影会は、徐々に車両に近づいてきて、最後は車両の前で記念撮影という感じになりました。ここで、これら編成が停まっていた場所より奥にいた車両を撮影してみました。まず、並んでいたときから気になっていたのが、この車両です。

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保存されている2000系アルミ車体車

この車両は2000系という車両で、3000系が登場するまで主力だった車両です。形態から2ドア・3ドア、さらには車体の材質など数多くのバリエーションがあったのですが、現在アルミ車体のこの編成が唯一残され保存されています。この車両、我が国で初のアルミ製車体の車両であるそうで、技術遺産と言うことでも保存されているようです。

そのほか、留置中の車両を撮影してみました。

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留置中の3032

この車両は3000系で、当初はアルミ車体で登場しましたが、増備の過程で鋼製車体に変更になりました。

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留置中の3002

この車両は3000系初期の車両で、アルミ車体になっています。すでに登場してから40年以上が経過しましたが、今も活躍しています。

こうして、撮影会は時間となりましたが退出する際にこんな車両が停まっていました。

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リニューアルが行なわれた3609

普通列車でまだまだ活躍する3000系列ですが、すでに登場からは40年以上が経過し、一部車両はこのようにリニューアルが行なわれています。

その後各展示を見てみましたが、今年で100周年を迎えた山陽電鉄、その過去の歴史の展示がありました。またグッズ類の販売もありましたが、中に「使用済みカード掴み取り」というコーナーがありましたので1回挑戦しまして、同じような柄を多く含んだカードを大量に貰ってきました。

着いた時は小雨もぱらついていたこの日の東二見、帰る頃には晴れ間も見えてきました。

山陽電鉄は今年で100周年をむかえました。大手私鉄ではないことから、あまり注目される機会が少ない私鉄ではありますが、地域とともに100年、これからも山陽電鉄の更なる発展に期待したいところです。


画像は特記以外 2007年10月27日 東二見車両基地「山陽 鉄道フェスティバル2007」会場で筆者撮影

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