上州の街と街を結んで 上毛電気鉄道 2007
昨日は、「お座敷ゆとり水上号」を撮影しに高崎問屋町まで行ってしまいました。せっかく群馬まで出向いたものですから、このまま帰るのもどうかと思いまして、到着した両毛線小山行きの列車に乗車して、群馬県の県庁所在地である前橋で下車しました。前橋駅からはバスが出て行った後でしたので、歩いて上毛電鉄の中央前橋駅へ向かいまして、今回も乗車してみることにしました。
出発を待つ上毛電鉄700形 725 2007年9月9日 中央前橋で筆者撮影
前橋市内の中央前橋から桐生市内の西桐生を結ぶ上毛電鉄は、現在京王井の頭線で活躍していた3000系を譲受して、全列車2両編成・ワンマン運転の冷房付き列車で運転されています。自分は上毛電鉄は何度か訪れており、弊ブログでも記事にしたことがあります。
さて、上毛電鉄ではイメージアップのために各種施策を実施していますが、その一環で正面の色を編成ごとに変えようとしています。変更は入場のタイミングになりますので年に2~3編成のペースになりますが、徐々に新塗装が登場しています。京王井の頭線で活躍した3000系の最大の特徴ともいえる「レインボーカラー」が、この地でも楽しめることになりました。
まず、中央前橋から乗車した西桐生行きの列車は「ジュエルピンク」の前面になった編成でした。
この列車で、まずは上泉で下車しまして撮影しました。
2007年9月9日 上泉で筆者撮影
まだ上毛カラー「ターコイズブルー」の728 2007年9月9日 上泉で筆者撮影
後続の列車は「サンライトイエロー」になった714 2007年9月9日 上泉で筆者撮影
昨年5月に開催された上毛電鉄創立80周年記念で運転された臨時列車デハ101+711-721の特別編成を撮影した上泉駅、普段はこのように静かな駅です。ここで到着した「サンライトイエロー」になった編成に乗車しまして、今度は車庫のある大胡で下車しました。
2007年9月9日 大胡で筆者撮影
すぐ近くの鉄橋で撮影 2007年9月9日 大胡~樋越で筆者撮影
車庫のある大胡駅、この日もいつもの所にこの車両が停まっていました。
留置されている上毛電鉄開業当初からの車両 デハ101 2007年9月9日 大胡で筆者撮影
上毛電鉄開業当初からの車両であるデハ101が、いつもの場所に停まっていました。群馬県の近代化遺産にも認定されているこの車両、現在では主に保線作業用の貨車の牽引に使用されていますが、貸切列車として運転されたりイベントなどで運転されることもあります。ちなみに来月21日に、この車両を使用した臨時列車が運転され、あわせて大胡でイベントが開催されるそうです。(ソースはこちら)
大胡でこの他にも撮影しました。
留置中の711 2007年9月9日 大胡で筆者撮影
現在入場中の716(右) 2007年9月9日 大胡で筆者撮影
入場のタイミングで前面の塗装が変更されている700形、現在716の編成が入場中ですが、この画像で見る限りでは、次はパープル系の前面、井の頭線レインボーカラーで言うところの「ラベンダー」色のような前面になるようです。
「フェニックスレッド」の723 2007年9月9日 大胡で筆者撮影
718 2007年9月9日 大胡で筆者撮影
西桐生行きで到着した718に乗って、終点の西桐生まで乗車しました。
ここで、昼食のあと、再び乗車しました。
この編成も「ターコイズブルー」のままの727 2007年9月9日 西桐生で筆者撮影
西桐生から中央前橋行きに乗車して富士山下で下車、この駅西桐生方にある渡良瀬川鉄橋でまず撮影しました。
渡良瀬川鉄橋を渡る 713-723 2007年9月9日 富士山下~丸山下で筆者撮影
渡良瀬川鉄橋を渡って到着する723 2007年9月9日 富士山下で筆者撮影
到着した「フェニックスレッド」の編成に乗車して、再び大胡に行ってみました。大胡で取り忘れた画像があったことによります。
留置中の712 2007年9月9日 大胡で筆者撮影
昼頃は庫の中にいた「ロイヤルブルー」の712が留置されていました。そして、この車両も忘れてはいけません。
保存車 デハ104 2007年9月9日 大胡で筆者撮影
昨年の創立80周年イベント時に化粧直しが行なわれ、かつての上毛電鉄の塗装である黄色が再現されたデハ104も定位置にいました。デハ104はすでに車籍は無くなっていますが、このように保存されデハ101とともに群馬県の近代化遺産に認定されています。
大胡から再び乗車して、また富士山下の渡良瀬川鉄橋に行ってみました。
渡良瀬川鉄橋を渡る718-728 2007年9月9日 富士山下~丸山下で筆者撮影
渡良瀬川鉄橋を渡る717-727 2007年9月9日 富士山下~丸山下で筆者撮影
上毛電鉄にやってきた京王3000系は、その種車の関係で先頭車から改造の車両と中間車から改造の車両が存在しています。外見上の見分けは屋根上の冷房装置が分散型ものは先頭車からの改造、集中型のものが中間車からの改造になります。また、上記2枚の画像の編成は今は「ターコイズブルー」になっていますが、現状712-722以降の編成が前面色が変更されており、おそらくは711-721の編成は「ターコイズブルー」で残るとしても、この2編成については次回入場時に前面色が変更になると思われ、どんな色で出てくるか楽しみであります。
渡良瀬川鉄橋を渡って到着する727 2007年9月9日 富士山下で筆者撮影
到着した列車に乗車して、赤城で下車して今回の上毛電鉄訪問は終了となりました。
東武鉄道の特急「りょうもう」号と並ぶ727 2007年9月9日 赤城で筆者撮影
上毛電鉄の始発駅中央前橋駅はJR両毛線の前橋駅から上毛電鉄の列車に合わせてシャトルバスが運転されており、西桐生駅はやはりJR両毛線の桐生駅から徒歩5分ほどのところにあります。いずれも徒歩連絡となっている上毛電鉄で、唯一他社線と連絡している駅が赤城駅で、東武桐生線と接続しています。浅草から特急「りょうもう」号に乗車して到着する赤城から上毛電鉄に乗り換えができます。と、いうことでこの画像に写っている特急「りょうもう」に乗車したのですが、接続が大変よかったことから特急券が買えず車内で買い求めたのですが、その特急券は今となっては珍しくなった手書きの軟券でした。(なお、上毛電鉄の有人駅で赤城からの東武「りょうもう」号の特急券を発売しているとのことです。)
こうして、また上毛電鉄を訪れました。沿線は例外なくクルマ社会の地域で奮闘している路線です。編成ごとに前面の色を変えるイメージアップを行い、イベント列車の運行や各種施設などと連携した企画を行い、また昨年には新駅「桐生球場前」駅を開業させるなど利用増にむけて取り組んでいるところです。
赤城山の麓を行く上毛電鉄にやってきた京王3000系、この地で再び「レインボーカラー」に彩られ、ますます親しまれ活躍することを切に願うところです。
参考 上毛電鉄ユーザーサイト 【 Club JODEN 】様
関連記事 上州の街と街を結んで 上毛電気鉄道(2005年9月3日)
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コメント
こんにちは。
上毛の700は現在の井の頭線で見られなかった前面塗装ばかりですね。
意外とこういう色も似合うんじゃないかという感覚になります。
ちなみにりょうもう号の軟券特急券を入手されたようですが、私が西桐生で購入したら硬券特急券でした。
確認は取っていないのですが、恐らく中央前橋・大胡でも入手できると思われます。
投稿: TOMO-k | 2007.09.12 07:29
TOMO-kさん、コメントとトラックバックをありがとうございます。
井の頭線で活躍した3000系、上毛電鉄では700形となって地域の足として活躍しています。またこの地でも「レインボーカラー」が楽しめるようになりましたが、おっしゃるとおりで、井の頭線ではパステル調の淡い色が多かったのが、この地では原色に近い色になっていますが、編成ごとに色が異なるという特色があった車両です。なかなか似合っていると私も思います。
この帰りは上毛電鉄は無人駅から乗車したもので、また赤城での接続も良かったことから東武「りょうもう」の特急券は車内で手書き方式の軟券で発行されましたが、上毛電鉄の有人駅で発行する特急券は硬券ですか。これはまた貴重なだけにまた訪れる機会があれば入手してみようかと思います。
投稿: Kaz-T | 2007.09.12 22:48