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2007.09.17

西武101系を撮る

昨日は蕨で「はくたか」を撮影したのですが、その後は所沢に出向きました。目的は「曼珠沙華」号のヘッドマークを撮影することだったのですが、待っている間で今後数を減らしていくであろう101系(301系)を撮影しました。

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これから数を減らしていく101系(301系) 新宿線では土・休日ダイヤでの優等運用がある 2007年9月16日 所沢で筆者撮影

昨日の所沢、池袋線の急行池袋行きで「10両3ドア」という表示が現れました。池袋線では101系(301系)の優等運用は土・休日ダイヤでは珍しくなってきています。そこで、やってきた列車を撮影してみました。

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急行池袋行きの運用に就いていた101系(301系) 2007年9月16日 所沢で筆者撮影

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池袋線では飯能方に2両が連結される 2007年9月16日 所沢で筆者撮影

池袋線で10両編成になりますと、飯能方に2両が連結されることから、前パンタ先頭車が先頭に出ることになります。池袋行きでは後尾になりますので、先頭で走ってくる姿を撮影することとしました。

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2007年9月16日 秋津で筆者撮影

急行は通過する秋津で、パンタグラフを振りかざして101系が通過していきました。この姿、なかなか迫力がありました。

さて、次に新宿線に目を向けますと、土・休日ダイヤでも101系(301系)10両編成の運用があるようで、先日の記事で頂いたコメントからその運用を割り出しました。この日もその運用に101系(301系)10両編成が就いていました。
しかし、昨日所沢で撮影中にこの運用とは別にもう1運用、3ドア10両編成という列車が運転されていました。この列車も撮影してみることにしましてやってきた101系、ファインダー越しに見たその姿に唖然としました。

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前パンタ車を先頭にやってきた急行西武新宿行き 2007年9月16日 所沢で筆者撮影

以前の記事で頂いたコメントには「新宿線では増結2両は本川越・拝島方に連結されることが多い」ということで、前パンタ先頭車は中間に入ってしまうことが多いとのことですが、この列車は西武新宿方に2両が連結されたことから、前パンタ車が先頭にやってきました。しかもこの2両編成、スカートが付いているという姿をしています。

新宿線についても撮影してみることにしました。

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これは所定運用の101系(301系)準急 2007年9月16日 東村山で筆者撮影

そして、再び前パンタ先頭の101系がやってきました。

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2007年9月16日 東村山で筆者撮影

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2007年9月16日 東村山で筆者撮影

特徴ある前パンタ先頭、スカートが装着されさらに独特な外観になったように思います。西武鉄道の今後の計画で、現在ある電気機関車をこの101系2両編成で代替する計画があるようで、この2両編成はそれに充当される予定の車両なのかもしれません。

この日の新宿線では、この他にも8両編成の優等運用にも就いていました。

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8両編成301系の準急本川越行き 2007年9月16日 所沢で筆者撮影

と、いうことで所沢近辺で撮影していましたが、この後は国分寺へ出ることにしまして西武球場前・西武遊園地を経由して萩山へ出ました。ここから例によりまして多摩湖線国分寺行きに乗車します。
多摩湖線国分寺~萩山ではワンマン運転が行なわれており、ここでも101系が活躍しています。多摩湖線の101系はまだしばらく使用されることから大々的な更新が行なわれています。

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多摩湖線国分寺~萩山で運転される101系更新車 2007年9月16日 青梅街道~萩山で筆者撮影

この区間で活躍する101系はこのように、前面の種別表示はなくなりスカートが装着されました。側面には方向幕が設置され、車内は車椅子スペースが設けられ座席もバケットタイプのものに、さらにドア上には開閉予告ランプとLED式の案内装置が設置されました。ある意味ここまで手を入れたのかと感心させられる仕様になっており、しばらくこの区間で活躍することでしょう。

さて、この日はグッドウィルドームでプロ野球の試合が行なわれ不定期列車や臨時列車が運転され、多摩湖線でも一部の列車が西武遊園地まで延長運転されました。そして、この日もこの編成が運用に就いていました。

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多摩湖線国分寺~萩山のワンマン運転で今もこの1編成が残っている101系低運転台車 225F 2007年9月16日 萩山で筆者撮影

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2007年9月16日 青梅街道~萩山で筆者撮影(後追い)

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2007年9月16日 一橋学園~青梅街道で筆者撮影

長きに渡り親しまれた西武スタイルが残っている低運転台の101系225F、すでに本線系統からは姿を消し、多摩湖線国分寺~萩山で唯一残っているこの編成と武蔵境から是政を結ぶ西武の離れ児島路線である多摩川線でしか見ることはできなくなりました。ある意味「これが本当のスマイルトレイン」ではないかと言われている多摩湖線国分寺~萩山を折り返す低運転台101系225F、もうこの編成も今年度中には引退と言われています。

と、いうことでこの日は「西武ファン感謝デー」かと思うような101系前パンタ先頭の優等が池袋線でも新宿線も運転され、多摩湖線国分寺~萩山でも低運転台編成が運用に就いていました。
これから30000系導入により姿を消していく運命にある101系(301系)、今後この車両を追いかけるファンが増えるのではないかと思われます。貴重な姿に出会えた9月の日曜日でした。

関連記事
激減目前!西武101・301系を撮る(2007年4月30日)
西武101系に乗る(2007年9月2日)


【9月23日追記・及びお知らせ】
この記事について、先日お会いした方から記述した内容について指摘がありましたので、本記事の文章を変更している箇所があります。
まず、池袋線・新宿線とも101系優等運用はあるようですが、2000系などの4ドア車に差し替えられることも多々あるとのことであるとともに、所定では4ドア車の運用でも3ドア車に差し替えられることもあるようです。
また、新宿線の10両編成時の2両編成の連結位置については、必ずしも本川越方と決まっているわけではなく、本記事に登場しましたように西武新宿方に連結されることもありその場合は前パンタ車が先頭になります。(これは2000系の場合でも同じだそうです。)
以上の点を鑑みまして、この記事の文につきまして内容を変更していますのでご了承ください。

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コメント

西武秩父線で、4000系だけでは足りないときは、101.301系がよく使われます。しかしこれらがなくなってしまうと、勾配抑速ブレーキを装備する車両がなくなってしまいます。たまに、2000,3000,20000系が入線することもありますが、これらは抑速ブレーキがありません。早く30000系など他形式を含め、抑速ブレーキを最低限つけたほうがいいと思います。

投稿: サスケ | 2007.09.26 12:22

サスケさん、コメントありがとうございます。

西武101系は、おっしゃるとおりで池袋線飯能以遠・秩父線でも見ることができます。この線区は急勾配区間であることかた、抑速ブレーキが付いている101系はまだ重宝しているかと思われます。

今後ですが、西武鉄道のリリースでは「変電所に電池式の電力貯蔵システム」を導入するとなっています。2000系以降の新型車が定期的に乗り入れできない理由として、抑速ブレーキだけでなく、これら車両はブレーキをかけたときにモーターを発電機に変えてその電気を架線に戻す回生ブレーキが搭載されていますので、列車本数が少なく飯能方面に向かって下り急勾配となる線区になりますので、架線電圧が高くなって自動的に回生ブレーキが切れ、空気ブレーキのみになってしまうといった状況があるからで、変電所でこの対策が飯能以遠の区間の変電所に導入されれば、2000系以降の新型車も特に問題なく入線が可能であるかと思います。

投稿: Kaz-T | 2007.09.27 00:15

この記事へのコメントは終了しました。

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